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『グラブ』か『グローブ』か

高校野球の季節ですね。
一方、MLB(大リーグ)は大谷翔平選手の所属するロサンゼルス・エンゼルスの調子が上がりませんし、日本のプロ野球は感染症拡大でかなり大変なことになっていますが…。

ところで、野球選手が守備の際に付けている革製の手袋、なんと呼びますか?

「グローブ」と思った方と、「グラブ」と思った方がいらっしゃると思います。
検索エンジンで「グローブ」を検索すると結果は約4630万件、「グラブ」だと約1370万件と表示されます。
どうやら「グローブ」が優勢のようです。
(もちろん野球に関する以外のページも含まれているので、あくまで目安です。)

実は、この「グローブ」と「グラブ」、どちらにするか迷いやすい言葉として知られています。

文化庁の「外来語の表記」のページを見ると、「留意事項」の中に「『ハンカチ』と『ハンケチ』、『グローブ』と『グラブ』のように、語形にゆれのあるものについて、その語形をどちらかに決めようとはしていない。」と書かれています。

では、大手メディアはどうしているかというと、野球については「グラブ」で統一することになっています。
ボクシングはなぜか「グローブ」です。
(下記画像は共同通信社の「記者ハンドブック」の記載です。)

NHKの野球中継でもアナウンサーは「グラブ」と言っています。
(年配の解説者には「グローブ」と言う人がいるかもしれませんが。)
以前はみんな「グローブ」と言っていたので、年齢が上がるほど「グローブ」派が多いような気がします。

野球用品大手のミズノも「グラブ」と呼んでいます。

どれくらいの年月がかかるかは分かりませんが、だんだん「グラブ」に収斂(しゅうれん)していくだろうと思います。

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