チャットの好きな東京にまつわる3曲
2018年をもって完結(活動終了…自分としては解散と言いたくない)したロックバンド チャットモンチー。自分の30代を共に過ごしたバンドの曲なので好きな曲は山ほどあるのだけど、今回は四国・徳島から上京した彼女たちが歌った東京にまつわる曲で好きな曲を三曲選んでみました。
1.東京ハチミツオーケストラ
羽田空港に降り立ち、ボーディングブリッジから第2ターミナルの通路に入ってガラス越しに飛行機を見ながらイヤホンを耳に刺し、流れてくる東京にまつわる楽曲のプレイリスト1曲目がこの曲。えっちゃんのギターとあっこちゃんのベースとくみこんのドラムのアンサンブル。東京に対するワクワク感が詰め込まれた感じで聞くたびにこれから始まる旅を楽しみにさせてくれる。夢が夢でなくなる東京っていうのは、東京に行けば、夢と思っていたことが現実に叶うってことかもしれないし、夢が夢のままで叶わずなくなってしまうかもしれないし、そんなに甘くないかもしれないけれど、一人でも多くの人にとって前者であって欲しいと思う。
2.いたちごっこ
くみこんが抜け、二人体制の後、男陣と共に作った一曲。ちょうど代々木公園あたりから渋谷とか、銀座のあたりから日比谷公園までとか、いかにも東京らしい雰囲気の街を歩きながら聞くと自然とリズム良く歩いていける軽やかな一曲。慣れてきた街に緊張感を持ちながら、鈍感ではいられない、純粋ではいられない、いたちごっこのように感情が揺さぶられながらも、東京っていう街で必死に生きていくことを感じさせる。都会に住むって、素敵だけど大変なんだなと。
3.majority blues
2回目の武道館も成功させ、メカを駆使して再びえっちゃんとあっこちゃん二人で動き出した1曲目。初めて中津川で見た時、あまりの暑さにメカがダウンしたことも懐かしい。徳島で生まれ最初にライブハウスに行った時の不安とドキドキと未知なものに近づいた16歳の自分、そして時を経て夢をかなえ徳島から上京した22歳の自分。結構遠いかなって思ってた町も70分で飛行機で着いてしまう。あっという間。そして、東京という街で暮らしてみるとここに色々なものができて、背負うものや関係性ができて、なかなか徳島に帰ることも出来なくなってきた案外遠い地元。音楽に出会って、上京して、そして今暮らす。そんな等身大の自分を書いたんだろうなと。そうやって殻を一枚一枚剥がして脱いで、完結していったんだなと。思いました。
終わりに…
そんな僕にとってのチャットモンチーの好きな東京にまつわる3曲についていい機会なので書いてみました。
追伸
チャットのベストアルバム久しぶりに聞いてみよう。
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