ある日のまちライブラリー@JimoKids石蔵秘密基地
東京都北区滝野川にある石蔵秘密基地ByJimoKidsにはまちに開けたライブラリーがあります。
基本的に寄贈本でなりたつ私設ライブラリーで蔵書数は300冊ほど。どなたでもご利用いただけるライブラリーのある1日をご紹介!人と人との繋がりが起きる不思議なライブラリーです📚
つながる寄贈本
「本を数冊、送ってもいいですか?」と数日前にメッセージをくださったのは神保町の『まちライブラリー@ブックハウスカフェ」のオーナー、橋爪千代子さん。ブックハウスカフェは本の街、神保町で唯一の子どもの本専門店&カフェ!
そもそもの橋爪さんとの繋がりは、橋爪さんの音楽(ライアーという楽器)の先生でもあるはまじまふみこ先生がご自身のお教室の生徒さんたちと一緒に本を多数ご寄贈してくださったのがきっかけなのです。
今回、橋爪さんが寄贈してくださったのは、ご自身が企画や翻訳をご担当された3冊の本たち。
”ネネット”と自閉症
一番最初に目に留まったのは「ネネット」という絵本。自閉症の女の子のお話しです。JimoKidsの石蔵秘密基地の真横はJギャラリー&カフェという自閉症者と知的障害者のアート作品に出会えるカフェ併設画廊で、自閉症の話題はとっても身近なのです。
よく見たら、サインはあとがきを書かれた山元 加津子さんのものではないですか。山元 加津子さんは特別支援学校で勤務されていたり、作家や映画監督としてもご活躍ですね。先日ブックハウスカフェさんで開催されたまちライブラリーのトークイベントにもご登壇されていらっしゃいました。
僕のお母さんがいないんです
と、ネネットに耽っていた午後のひと時に「こんにちは」とご来客。顔をあげると、隣のギャラリーの息子さん、高校生の自閉症者こーくんが立っています。
「僕のお母さんがうちにいないんです」
「ここで待っていてもいいですか?」
「本を読んでいてもいいですか?」
毎度、一つ一つゆっくり確認するこーくん、このやりとりに「おとなりさん」の私もすっかり慣れました。早速頂いた「ネネット」も紹介してみましたが今日の気分は入口すぐの科学マンガだったようです。室内の文字ラボ(書道クラス)の傍ら、大きな通学バックをおろして床にしゃがみ、読書を始めたこーくん。石蔵のライブラリーは本を通じて、じんわりと地域の人たちの居場所(時にセーフティネット)になっていると感じる毎日です。
ハチドリ絵本
橋爪さんが寄贈してくださったその他の2冊、ハチドリのストーリーは私も大好きな1冊です!徒歩圏内には友人がハチドリの名前をつかったセレクトショップ&カフェを運営しています✨
こちらの本はニューヨーク近代美術館でホリデーカードをデザインするウノサワケイスケさんのイラストによるもの!
今日はちょうど通りがかりの取材が入り、入ってすぐのライブラリースペースについて熱弁&頂いたばかりのハチドリ絵本をちゃっかり紹介させていただきました!室内色んな写真を撮っていただきましたが、ハチドリ写真も採用してもらえたらいいな!取材にきてくださった「せんとうとまち」のみなさん、ご近所の大正大学のみなさん、ありがとうございました!
頂いた本が、ここに出入りするお子さん向けのワークショップの参考になったりと、寄贈を通じて「石蔵がどんな場であってほしいか」に関わっていただけているのだと思っています。
寝る前に読んであげたい本
最後の1冊は「あきのおわりのてんこうせい」、橋爪さんが翻訳に関わっていらっしゃいます。ベルギーの人気絵本作家さんによるもの。橋爪さんのメッセージには「夜眠る前に子供たちに読んであげてほしい1冊」との記載、大人も子供もあたたかな気持ちになれたらいいですね。
ご利用はだれでも可能です!
石蔵秘密基地のライブラリーはどなたでも閲覧、貸出可能です。優しい気持ちとさりげない人との繋がりを楽しみに、どうぞ遊びにきてくださいね。
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JimoKidsの拠点、築60年の元石蔵を改装した石蔵秘密基地にも遊びにきてくださいね!それでは収穫&読書の秋を楽しみましょう📚🍠
JimoKids東京都北区滝野川6-56-14 石蔵秘密基地 (JR板橋駅 徒歩4分)