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菅義偉首相に質問したかったこと

本日9月9日(木)19時から菅義偉首相が首相官邸で記者会見を開く。

残念ながら、私は記者会見への参加を申し込まなかった。
理由は簡単。先約があるからだ。
先約を入れた理由も簡単。首相の記者会見がいつ開かれるのかは、当日朝になるまでわからないからだ。
そして、もっとも大きな理由がある。
それは、記者会見に参加できるかどうかが「くじ引きで決まる」からだ。

現在、首相官邸の記者会見に参加できるペン記者は29人しかいない。そのうち19席は内閣記者会(首相官邸の記者クラブ)常勤幹事社の指定席と決まっている。残りの10席を記者クラブ以外の記者が抽選で争う。
参加できるかどうか全くわからない記者会見のために予定をぽっかり開けておくのは難しい。私にも生活がある。

というわけで、私は今日の記者会見には行かない。菅義偉首相の記者会見では一度も質問できないまま終わることになりそうだ。
ただ、時間帯が違えば申し込んでいたと思うし、一応、何を聞くか、決めてはいた。

私はこれまで質問の事前通告を一度もしていないが、もう菅首相に質問する機会はないと思う。くじ引きにあたって運良く質問者として指名された場合に質問しようと思っていたことを一つだけ書いておく。

「フリーランスライターの畠山理仁です。
この記者会見には『一問一答』という、私たち記者が納得していないルールが勝手に設定されています。そのため、一部、菅さんの回答を待たず、先回りした内容についても質問します。

まずは『菅政権の失敗』についてうかがいます。菅さんは先週9月3日、次期自民党総裁選挙に立候補しないことを表明されました。
菅政権として、なんらかの失敗があっからこそ、不出馬を決められたのだと思います。
菅さんがコロナ対応に「専任」しなければならなくなってしまった理由は何でしょうか。
外的要因もあるでしょうが、菅さんご自身に起因するものはなんでしょうか。それとも、ご自身に責任は「全くない」とお考えでしょうか。

この1年を振り返って、「あの判断は間違っていた」「この政策は失敗だった」「次の政権では引き継いでほしくない」という事柄は何なのかを教えてください。
学術会議なのか、パンケーキ懇談会なのか、GoToトラベルなのか、オリンピック・パラリンピックなのか。具体的な事象を上げていただければと思います。

もし、失敗や反省がなにもないのであれば、菅さんが首相をお辞めになる理由はないはずです。
今後も国会議員を続けるおつもりなら、有権者に誠実に向き合うためにも反省は必要だと考えます。菅義偉首相の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。」

他にもいくつか考えていた。しかし、今回はここまでとします。

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畠山理仁
次の取材につなげたいと思います。よろしくお願いいたします。