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海を見に行く

妙高市は山があって、温泉があって、
お米とお酒とラーメンが美味しい。
しかし、なんか話に聞くところだと、
宿ではお魚も普通に出るらしい。
それはなぜか。
日本海の海が、車で30分の近さなのです。
近い。
イメージ的には、山のイメージですけど、
海も近い。
山も、海もある。
アウトドアが好きな人にはたまらないでしょうね。
妙高市には、アウトドア専門学校もあるし。
…私はインドア派なのですが(笑)。
でもでも、山も海も、スポーツは苦手ですが、
山歩き海歩きは大好きです(笑)。
でも、山か海かと聞かれたら、
海かな。
海は時々、ふらりと訪れます。

で、やってきました。
お隣り、上越市、直江津の海。
図書館の帰りに寄りました。
冬はちょっぴり寂しいけど、
人が少なくてよいかも。
ふらっと寄れる近さに海がある。
そして、山に向かって帰る。

千葉にはなかったライフスタイル。
千葉では海まで車で約3時間。
山だって関東平野だから、筑波山があるくらい。
そこまでだって、1時間半か。
山も海も、身近な生活の中になかった。

海といえば、去年のお正月。
能登半島地震の時、
この直江津の海岸にも津波がきました。
遡上(そじょう)高(陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ)が
推定5・8メートルだったそうです。
東日本大震災で、
故郷に大きな津波が押し寄せました。
津波は太平洋側のイメージがあるけど、
日本海側も起りうるのですね。
景色の美しさと、自然の激しさ。
その中でどう折り合いをつけて生きていくのか。
自然と隣り合わせの生活では、
そのようなことをたくさん考える機会が多いです。

小雨が降る天気の午後。

そういえば、なぜ私がインドアなのか。
それには理由があります。
私の父は、船乗りでした。
最初は漁船。最後はタンカー。
なので、家にほとんどいない。
1年のうち2か月くらい毎日いる。
それ以外はいない。
だから、なんというか、母子家庭のような感じでした。
なので、キャンプとか、アウトドア系、
ほとんどしないで大きくなりましたね。

で、親の実家が岩手県陸前高田市。
小さな町の、漁師の町。
そこの男性たちは、気性が荒い(笑)。
私は夏に行き、海に行くと、
「泳ぎはこうやって覚えるんだあ~!!」と、
親戚のおやじたちに、
海に放り込まれる。
…。
ほんと。忘れられない(笑)。
投げこまれた(笑)。
だから、私はアウトドアスポーツが苦手です(笑)。
やっと泳げるようになったのは、小5の時。
みなさん、
泳げない子を、海に投げないでください。
トラウマになります(涙)。

その後、大人になって、
自分自身は、海と仲直りしたけれど、
でも、あの東日本大震災で、
陸前高田市は大津波で大きな被害を受けます。
津波の高さ、17メートル。
それも、
小さい時に投げ込まれた海と同じ海。

人は自然に対して、怖さというか、
「畏れ」の気持ちを持つことは大切だと思う。
自然の大きさには、人間はかなわない。
あの「消えてしまった」町を見て思った。
目に見えているものがすべてじゃない。
ましてや、永遠でもない。
そこを勘違いするから、
人は、間違ってしまうんじゃないだろうか。

佐々木朗希君のニュースを朝聞いて、
そんなことを思い出しました。

そして今日も、海を見に行く。
それは、
海がやっぱり好きだから。

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