OBSの設定まとめ
はじめに
OBSの設定わからないという相談をいただくことが多いので「これ見たら完璧ですよ!」自画自賛できる記事を作ります。
できるだけ定期的にアップデートして、皆さんのブックマークに在り続けられるような記事にできるように頑張ります。
OBSの設定はいくつかに分けられる
OBSを利用する方の用途にも色々と違いがあると思います。
配信したい
動画を撮影したい
両方やりたい
それぞれの設定方法と大前提、基本的な設定や仕様についてもご説明できればと思います!皆さんの用途に応じて目次からご覧ください。
ダウンロード
OBSって???
すでにダウンロードしている方も多いとは思いますが念の為。
OBSって何者でしょうか?
エンジニアやITのことに詳しい方など一部の方であればよく聞く、オープンソースソフトウェアというやつです。
簡単に言うと「みんなで一緒に作ったり使ったりできるなんかすごいやつ」ってことです。
OBSは基本的な配信はもちろんのこと、たくさんの有志が追加機能を無料で提供してくれています。(ほんと有志感謝)
「ちょっと難しそうだな」と思ったかもしれませんが、基本のOBSの機能だけでも全く問題なくほとんどのことができます。
ダウンロードはこちらから
ということでOBS、ダウンロードしてみましょう!
ここから皆さんの機材にあわせてダウンロードをしてみてください。
ダウンロードが完了するとOBSのアプリケーションが開けるようになります。
ダウンロード後、皆さんの用途に合わせてOBSを起動したり、選択肢を選んでください。
※配信用途か動画用途かとかはぶっちゃけ最初はどっちでも大丈夫です。あとから全部編集できますので。
それぞれの役割を知っておこう
0)まずは全体を…
OBSをダウンロードすると上記画像のような画面が表示されます。
詳しくは以下をそれぞれご紹介します!
1)投影画面
投影画面はOBSで設定した画像や映像を配信・録画する際にどのように出力されるかが確認できる、いわゆるプレビュー画面です。
ソースを追加するとソース欄の上から順にレイヤーで重ねられております。(ソースの上が手前で下が奥)
各種設定がどのように反映されるのかわかるようになりますので更新の都度確認することをおすすめします。
2)シーン
シーンは配信や動画の映像を切り替える事ができる機能です。
3でご説明するソースの集合体がシーンで、配信内容や企画内容によってシーンを切り替えることにより同じ配信中で一括で画面切り替えが可能なので自分のやりたい企画の数だけソースがあると良いと思います。(似ている企画は同一のソース内で微調整も可能です。
「+」をクリックすることで新たなシーンを作ることができます。
3)ソース
ソースは様々な画像、映像、音声を流すために設定をするための場所で、OBSで一番いじる場所です。
「+」をクリックするとソースの選択画面が別タブで表示され
様々な機能を持ったソースが存在します。
ソース一覧についてはソースと役割早見表をご確認ください。
4)音声ミキサー
文字通り、OBSから出てくる音楽や、ゲームの音、BGM、自身のマイクの音、通話中の相手の声のON/OFF、ボリューム調整をする場所です。
スピーカーボタンをクリックするとON/OFFの設定が可能で、横長の青い線で白の取っ手がついているバーを動かすとボリュームが調整できます。
5)シーントランジション
シーントランジションはシーンの切り替えをする際に設定できる機能です。
切り替えのときに突然パッ切り替えるだけではなく、徐々に映像が切り替わるような設定から、ちょっとしたアニメーションを挿入することも可能です。
6)コントロール
コントロールは録画、配信、設定、終了などすべてのコントロールをする場所です。ここも、OBSで一番いじる場所です。
配信開始をクリックすると配信設定しているストリーミングサービスで配信が始まりますし、録画をクリックすると録画が開始されます。
仮想カメラやスタジオモードもとても便利な機能ですが、割愛します。
※皆さんのお声が多ければご説明します!
7)設定画面
コントロールの中にある設定ボタンをクリックするとOBSに関する全ての設定を行うタブが開きます。
ここで設定した内容がOBSに反映されるため、不具合やエラー、トラブルが発生した場合はだいたい設定で治ることが多いです。
基本的な考え方
ここではOBSを利用するにあたって、僕の基本的な考え方をご紹介します。
シンプルにまとめていると思いますので参考にしていただけると嬉しいです。
シーンはシチュエーションごとに管理した方が良い
シーンの説明のときにお伝えした通り、シーンはシチュエーションごとに管理することをおすすめします。
配信者であれば、個人的には最低でも以下は用意することをおすすめします。
待機画面:扉絵、蓋絵のようなものをおいて声も聞こえないBGMだけを流しておく場所です。配信中にトラブルが発生したときに切り替えることもできますし、配信開始まえに少しだけ待機画面を挟むことでの開始数分後に配信を始めることでリスナーが配信に来るまで時間を稼ぐことができます。
雑談画面:ゲームなどをやらないときにユーザーのコメントを見ながら会話をする雑談用の画面です。雑談用の配信フレームなどを用いてコメント欄を表示させたりします。また、雑談配信と歌配信を同じシーンで配信する方もおります。(これは好み)
ゲーム配信画面:ゲーム配信用の画面です。最近はゲームをできるだけ大画面にすることが多いですが、配信者によってはゲーム用の配信フレームなどを利用する方も降りますが、フレームが無くても成立します。
その他:企画配信や、ラジオ配信、ASMR配信などはシチュエーションが重要なケースが多いです。なので内容によってはシーンを追加することをおすすめします。
ソースはシーン共通で適用される
シーンを最初の方で使い分けているとよく起こることがあります。
それは「シーン切り替えたのにBGMが前のシーンのBGMといっしょになってる…」「シーン切り替えたのに前のシーンで使ってたものが残ってる…」
というようなことです。
これはソースはシーン共通で利用できるがソースの設定をシーンごとに変えることはできない
というのが理由です。
・・・・ちょっと難しいですよね…簡単自分の声を例に言うと
自分の声のソースを、複数のシーンで利用する=可能
自分の声のソースのボリュームを、Aのシーンでは半分に、BのシーンではMAXに=不可能
自分の声のソースにOBSで設定したエフェクトを、Aのシーンではかける、Bのシーンではかけない=不可能
ということです。
シーンごとに微調整したいソースは共通ソースじゃなくて個別で作りましょう!
トラブルはPC、OBS、配信プラットフォームそれぞれ必ず確認した方が良い
特に配信をされる方が注意する点なのですが、いろんなアプリケーションを使って配信する以上、「なんかしらんけど不具合が発生した」はよく起きます!
その時に「焦ってOBSがおかしい!」「PCが壊れた!」と理由もわからず焦るのではなく、PC、OBS、配信プラットフォームのそれぞれでおかしくなっているところがないかを確認して、正しく対処しましょう!
困ったら一度配信を落とすか、待機画面に戻して二次トラブルが起きないように落ち着いて対処することをおすすめします!
「こんなことやりたい」はだいたい検索やAIが教えてくれる
僕は非エンジニアですし、OBSの追加機能の開発なども当たり前のようにできません。
ですが、やりたいことはGoogle先生、GPTくん、Geminiくんなどいろんな仲間が解決してくれます。
「OBS 〇〇 できない」や「OBS 〇〇 やり方」などで調べれば教えてくれることも多いですし、AIも実現できるのかどうかから手順まで細かく教えてくれます。
ぜひ、先人たちの知恵を使ってください!
共通設定
ここでは配信、動画に限らずOBSでやっておいたほうが良い設定をご案内します!
OBSをすでにダウンロードしている方でも実は意外とできてない設定があると思うのでぜひ確認してみてください!
1)グローバル音声デバイスをすべて無効にする
グローバル音声デバイスは一言でいうと「シーンやソースの設定などに縛られない共通の音声」です。
シーン変えても、ソース追加しても初期状態で音声ミキサーにグローバル音声デバイスで設定されている音が流れることになります。
一見便利に見えるかもしれませんが、これが罠なんです…
配信者の中でも多くの方が待機画面や終了画面、CMなどを利用する場合があると思います。
本来、待機画面などは自分の音声やPCの音を流さずに映像と映像の音声のみを流すのですが、グローバル音声デバイスを設定していると自分の音声などが入り込んでしまうリスクがあるのです…
待機画面に行ったと安心して変な声を上げる、環境音が入るなどになってしまうと色々とトラブルを招いてしまいます。
なので必ずグローバル音声デバイスは無効にしましょう!
設定方法は簡単で
設定→音声→グローバル音声デバイスデスクトップ音声とマイク音声を無効
にするだけです!
これだけで待機画面のシーンを作っても音声が入ることはありませんのでご安心ください!
2)出力は自身のデバイスとご相談
配信の遅延や解像度、音声の設定などは設定で簡単に調整できます。
配信・動画などのコンテンツの画質は「解像度」「フレームレート」「ビットレート」「コーデック」といった要素で決まります。
様々な出力の調整がここでできるんだと思ってください。
設定→出力
で配信と録画の各項目が設定可能です。
特に重要なポイントは以下。
映像ビットレート:基本的にOBSを入れているデバイスのスペックによりますが、4000Kbps以上はほしいところ…10000などでPCに影響がありそうな場合は6000Kbpsで試していただき、それでもだめなら4000Kbpsにしましょう。
音声ビットレート:高音質は192~320Kbpsなのですが、配信の最高ビットレートは160Kbpsなのでデフォルトの設定で問題ないと思います。
録画フォーマット:デフォルトはmkvという拡張子になっているのですが、これがほとんどのプレビューで見ることができないのでmp4形式に設定することをおすすめします。
その他にも色々と調べるとアップデートできることがあるのでもっと詳しく知りたい方は調べて自分好みのカスタマイズにしましょう!
配信
配信設定は各プラットフォームとのアカウント接続もしくはストリームキーの取得で配信が可能になります。
ここでは日本で代表的なYouTube、Twitchの配信設定を紹介します。
いずれもアカウント連携とストリームキーでの配信設定がありますがどちらも簡単なので環境や用途に合わせて設定を行いましょう。
共通
まずはOBSで配信の設定画面まで移動しましょう!
設定→配信
で配信の設定画面まで移動が可能です。
配信の中にサービスという項目があるのでそこで任意のプラットフォームを選んでください。
選択が完了したら次はアカウント連携もしくはストリームキーの接続のいずれかを選びましょう!
YouTube・Twitch(アカウント連携)
YouTube、Twitchいずれもアカウント連携は可能です。
アカウント連携はとても簡単でアカウント連携のボタンをクリックしたらあとはご自身の配信用のYouTube・TwitchアカウントのIDパスワードを入力するだけです!
連携後は後は配信ボタンをクリックするだけ!
YouTube・Twitch(ストリームキー)
YouTubeストリームキーの取得方法
サービスの項目のプルダウンから
YouTube - RTMPS
を選択してください。
その後ストリームキーを取得をクリックするとブラウザが開きます。
ブラウザで配信するアカウントを選択し、配信枠のストリームキーをコピーします。
コピーしたストリームキーをOBSにペーストしたら完了です!
Twitchストリームキーの取得方法
基本的にはYouTubeと同様です!
※公式がとてもわかり易くまとめているのでTwitchについてはURLを共有させていただきます!
設定が完了したら配信開始!
配信のときはプラットフォーム側で自分がどのような公開設定をしているかは必ず確認しましょう!
テスト配信などをするなら限定公開などなどプラットフォーム側の設定を確認してからOBSの配信ボタンをクリックしましょう。
動画
動画は出力設定が終わっていたらあとは何もしなくて大丈夫です!
基本的な設定を終えたら録画開始!
ソースと役割早見表
動画、配信に共通してOBSで肝となるのはシーンごとのソースの設定です。
ここでは各ソースを一覧にしてまとめておりますので早見表としてご活用ください
最後に
いかがでしたか?
長文になってしまいましたがこれを読めば誰でも理解して配信ができるようにまとめました。
ここが分かりづらい!もっとここを詳しくしてほしい!
などがあればぜひコメント欄にて教えていただけると嬉しいです!