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「畑の楽しみ方。」

名古屋のシェア農園「はたけ会議」のメンバー向けに、Facebookのグループページで投稿した内容です。初心者さんの方も多く、「畑に行っても、何をしていいのかわからない」ということを聞くので、「何もしなくていいですよ」ということを書きました。畑ってよくわからない、という方、見てみてください。

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【畑の楽しみ方】

「畑、行こうと思うのですが、何したら良いですか?」

って、初めての人がよく聞く質問があります。

ちょっと突き放した言い方になってしまうかもですが、端的に言うと

「何もしなくて良い」

が答えになると思います。

感じに行く、というか受け取りに行く、というか。その「場が発しているもの」を見つけてみてください。

畑は、静かなようでいて、いろいろなことを発してくれています。風や温度、香り、湿度、日差し、風景。土の湿り方、草丈、虫たち、根の張り方、葉っぱの広さ、狭さ。つぼみ、花、花粉。葉っぱの味、実の味、花の味、草の味。土の固さ。周りの人がどんな作業しているのか、とか。

「気持ちいいな」とか「心地いいな」とか、逆に「ここはこうしたいな」とか。その場を一旦受け取ると、次に「じゃあこれは、なんでこうなんだろう?」とか疑問が出てきて、「こうしたい!」って気持ちが出てきたり、出てこなかったり。「やること」ってのは、その後からで大丈夫です。

一期、二期から継続で参加してくれてる人たちなんて、「楽しみ方マスター」たちです。シェフなんかはその最高峰の人です。たくさん会話してみてください。

理論じゃなくて、言語じゃなくて、タスクじゃなくて、作業じゃなくて、その場、環境を、まずは受け取ってみてください。

子どもたちは、環境から発見する天才です。ぼくは「農業をみんなに伝えたい」って不純な動機で畑体験とかやってたんですが、子どもにそんなこと興味あるわけもなく。ただただ、「てんとう虫の幼虫!!」とか「うえ、なんだこの草!臭ー!」とか、こちらの意図していない、自然が発しているものを受け取ります。

「畝の立て方」とか「種の蒔き方」とか「やり方」って気になると思いますが、まずは「受け取る」ってことをやってみてください。まずは畑と仲良くなってみてください。楽しみましょう!

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