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【連載】 貴方のことを、取材してもいいですか。 1組目

世の中には、いろんな活動をしている人たちがいる。
私もこれまでたくさんの人と出会ってきた。
しかし仕事内容を深掘りしたことは意外にも少ない。
そこで縁あって知り合った人たちのことを取材し、紹介していこうと思う。

1組目 グラフィックデザイナー&豆本作家 gomamin(ごまみん)さん

 本には、手のひらに収まるきわめて小型の本「豆本(まめほん)」というジャンルがある。聖書や五経などを持ち運ぶために生まれたそうで、古代メソポタミアから…、西洋では16世紀頃から…、日本では江戸時代頃から…と諸説あるが、いずれにしても歴史は古い。小さいながら十分な実用性と愛らしい姿が魅力的で、幾度もブームが起きているようだ。

 「本の優しい手触りとこの手に収まって持ち運べるサイズ感がなんとも好きなんです」と話すのは、広告や商品パッケージを手掛けてきたグラフィックデザイナーのgomaminさん。自然をモチーフにした水彩画を得意としていて、minneやCreemaなどのECサイトなどで自身の作品を販売している。

手書きをはじめ、デジタルでも作品を描いている。

 その作品の一つが豆本だ。イラストから文章、製本まですべて一人で担当。大きさはA4サイズの用紙を無駄なく3等分に切り抜いた独自のサイズで、スタンダードなハードブック型の他にもじゃばら型、スケッチブック型など、20種類近くもの形がある。どの作品にも優しい詞と淡い水彩画が挿入された物語が描かれていて、読めばgomaminさんの穏やかな人柄を感じられるだろう。

作品「青い国」の原画。これらをスキャンして圧縮していく。
どれもコンパクトで軽量だから持ち運びが楽ちん。

 趣味から始まった制作は20年を超え、2023年から豆本の新たなスタイルへの挑戦を始めた。きっかけは、実家にあったアルバムの片付けだとか。「昔の分厚いアルバムって大切で捨て難いんですよね。どうにかできないかなと考えていた時に、写真も思い出も豆本サイズにギュッと詰め込んで残せたらステキだなと思いついたんです。」

味のある表紙も手のひらサイズに生まれ変わる。

単に同じ内容をリサイズするのではなく、依頼者の思い入れのある写真をgomaminさんが組み合わせてくれるので、懐かしさと新しさを併せ持った豆本アルバムが誕生する。このサービスは既存のアルバムだけでなく、例えば我が子や愛しのペットとの思い出を新しく一冊にまとめてもらうことも可能だ。アルバム制作の相談や依頼はメールから、新作アートやイベント情報はSNSでぜひチェックしてほしい。

☆今回の取材協力☆
gomaminさん
gomamin612@yahoo.co.jp
Instagram:goma_min
creema:https://creema.jp/c/gomamin


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