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「株式会社越前町」があったら

はい、どうも!
ブログ更新サボりマンこと、てらさかです!!


今日は、ぼくが経営者ということもあるので、地方自治体を『株式会社』に見立てて、少しぼくが感じていることを伝えたいと思います。

恒例ですが、ぼくの勝手な理解なので、「なんかそれっておかしくない?」とかあればぜひコメントください!

文字量が少し多いので、気合い入れてくださいよー!

株式会社越前町を考える!

今回株式会社になっていただくモデルさんは、もちろん我らが越前町です!

会社では、"ヒト・モノ・カネ"の順で重要だとよく言いますが、とくに今回は、"ヒト"から考えてみます。

株式会社越前町の人事

まず、一番大きな存在である我が社の社長(代表取締役)ですが、これはもちろん町長ですよね。

次に、執行役員(取締役)には、議会議員の皆さんが近いイメージかなーと思います。

また、役場などの公共施設の職員さんは会社の従業員として設定してみましょう。

ここまでは普通のはなしですね!
では、「住民のみなさん」はどのポジションでしょうか?

もちろん、住民のみなさんは「越前町の業務」を行う立場ではないので、従業員さんではないですよね。

どちらかといえば、サービスを受け取る側であり、そこに対価(税金)を支払う側です。

とはいえ、完全な「お客さん」というほど離れてもいません。

うーん…。

あ、株式会社の重要な役割である『株主』を忘れてましたね!
住民のみなさんはこのポジションが近いです!!

会社を大きくするためには

ところで、株式会社越前町の規模ってどうなのでしょうか?

この場合、日本一の大企業は日本という国になるんじゃないかと思いますが、近隣の市町と比べて、県外の市町と比べて、都道府県と比べて・・・

まあ零細とまでは言いませんが、中小企業のなかでも「小」に属するでしょうなあ・・・。

○町としての要件に関する条例(昭和二十三年三月六日福井県条例第四号)

町としての要件に関する条例を次のように制定する。
町としての要件に関する条例
町となるべき普通地方公共団体は左に掲げる要件を具えていなければならない。

一 人口一万以上を有すること
二 市街的地域を形成している区域内に在る戸数が全戸数の四割以上であること
三 商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が全人口の三割以上であること
四 商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が増加の傾向にあること
五 病院、診療所、劇場、映画館等の施設が設けられていること
六 会社、銀行其の他の金融機関が設けられていること

町としての要件に関する条例

この小規模で株主総数(総人口)約2万人程度の会社を、盛り上げ、発展させていくにはどうしたらいいんでしょうか。

まあどんな企業、団体にも言えることではありますが、経営陣が有能でないといけないのかなーと思います。

<良い経営者とは>
有能な経営者には、次のような特徴があります。

常に成長しようと努力する
顧客のニーズを最優先に考える
明確な目標とビジョンを設定する
迅速な判断と行動を実行する
虚飾を避ける
数字への理解が深い
最終的な責任を受け入れる覚悟を持つ
常にアンテナを張っている
信念を持っている
変化を恐れず新しいことに挑戦する

また、経営者に必要な能力として、次のようなものも挙げられます。変革する力、儲ける力、チームを作る力、 理想を追求する力。

有能な経営者になるには、次のような点にも気を配ることが大切です。


常に勤勉で誠実である
広い人脈を継続的に構築する
顧客の満足を重視した仕事を行う
失敗することを悪だと思っていない
行動力があり、何事も対応が早い
コミュニケーションスキルが高い
現場第一主義で頑張る(率先垂範)
強い熱意がある
謙虚さと素直さがある
強固な決断力

「有能な経営者とは」をAIに聞いてみた

うーん、こうやって調べてみて、自分のことを振り返ってみるのですが、自身は果たして有能なのだろうかとか不安になってきますね(たぶん有能ではない)

経営者って誰が決める?

さて、話を戻します。

この株式会社越前町の最もユニークな点として、社長や幹部役員の人事権を株主、つまり住民が握っているという点があります!
(普通の会社であれば、会社自身や社長・幹部役員が株の過半数を持っていることが多いですから、相当なレアケースになります。)

通常であれば、一定数の株式を所有していない限りその権限はありません。

☑持ち株比率が1%を超える株主に認められている権限
取締役会設置会社における株主総会の議案請求権(定款で定めがない限り、6か月以上の保有が必要)(会社法303条2項)

☑持ち株比率が3%を超える株主に認められている権限
株主総会の招集請求権(定款で定めがない限り、6か月以上の保有が必要)(会社法297条1項)
会計帳簿の閲覧及び謄写請求権(会社法433条1項)

☑持ち株比率が33.4%(3分の1)を超える株主に認められている権限
株主総会の特別決議を単独で否決する権限

☑持ち株比率が50%(2分の1)を超える株主に認められている権限
株主総会の普通決議を単独で可決する権限(会社法309条1項)
→ 取締役の選任、解任をはじめとして、会社の意思決定のほとんどを自ら行うことができる。

☑持ち株比率が66.7%(3分の2)を超える株主に認められている権限
株主総会の特別決議を単独で可決する権限(会社法309条2項)
以下のようなものが挙げられます。
● 自己株式の取得に関する事項の決定
● 募集株式の募集事項の決定
● 事業譲渡(会社法467条1項)
● 合併や会社分割といった組織変更の決定

https://www.komon-lawyer.jp/column/other/column8/

しかも、100%住民が握っているわけですから、逆を返すと『会社の経営状況の責任は、すべて住民が握っている』というふうな見方もできます。

つまり、株式会社越前町が提供するサービス(公共サービス)やコンテンツ(その土地の施設など)が向上するのも衰退するのも、リーダーを選んだ住民に責任があるってことですな。つらい。

そうです。これが民主主義の基本的な考え方です。

どんなふうに選ぶのがいいの?

まあ、そのへんは自由に選んでもらって・・・

だとこの話、終わっちゃいますのでね。ちゃんと書きましょう。

具体的に考えるのが一番イメージしやすいと思うので、例を上げてみます。

例えば株式会社越前町が『クルマを作って売る会社』だと考えてみてください。(「ト○タ」や「○バル」をイメージしてください。)

それじゃあ、次の社長を選ぶ選挙をやってみましょうか!

エントリーナンバー1
整備の現場叩き上げ、部下からも信用の厚いAさん(50)!
クルマのことに精通していて、次世代のクルマの技術的な構想なども持っているのが強み。

エントリーナンバー2
営業部上がり、現状として上級管理職をこなしている創業者一族のBさん(41)!
自社のクルマのセールスポイントを誰よりも理解し、大口の取引先にも顔が効きます。

エントリーナンバー3
入社3年目にして候補に上がったホープCさん(25)!
大学で経営について研究するのみならず、仕事をしながらMBA(ビジネスの勉強をする大学みたいなもの)に通い、最新で最先端な経営のスペシャリストです。

さあどなたを社長にするか、投票(脳内で)してみてください!

投票結果はいかに…




はい!僕だったら、誰も選べません!!!!!←

…やめて!石を投げないで!!ちゃんと解説していきますから!!!

まず能力というか、判断材料にできるものは一長一短。

Aさんは、現場からの信頼が厚く一見良さそうに思えます。

しかし「いい車」は作れても、果たして「売れる」クルマが作れるのでしょうか?また、経営者として会社を大きくしていけるの?という疑問も残ります。

次に、Bさんは経営者一族なだけあって理念の継承はされてそうですし、「社長」としての役割や知見は一番持ち合わせていそうです。会社としては最も安定しそうですよね。

しかし、ここでも反面を考えると、営業上がりは、現場とバチバチってのが相場なので、現場からの反感があるかもしれません。もしかしたら、何らかの癒着があったりして、あとで分かったときに大変になっちゃうこともあるかもしれませんよね。

最後に、Cさん。
Cさんは経営の「知識」に関しては専門家であり、名だたる学校を出ていればそれはもう頼れる若社長担ってくれるかもしれません。

しかし、「実績」が薄いのが最大のリスクですよね。
若い分、職場からの信頼ってそれほど強固には築けていないはずですし、周りが「ほんとに大丈夫か?」と不安になるのは必然。

もしかしたら、一番ハイリスクであり、ハイリターンかもしれません。

で、結局どういうこと?

ここで伝えたいのは、だれに投票するにせよ、その人の「中身」って大事だよな〜ということです。

(選挙においては、縁故だの基盤だのってのが大きいところもありますが、)結局その人がどんな構想で会社を大きくして、株主にどうやって利益を分配しようとしているの?ってのが一番大きいポイントですよね。

なので、そういった情報が全くわからない今回のエントリー情報では、「ちょっと情報が不十分」というのが結論になります。(まさかの選択肢4)

なので、株主である住民の選択肢としては、「より確かで、より多くの情報を探す。もしくは要求する。」が正解ではないかなーと感じるわけです。

だから、「選べない」という結論。

結論

「株式会社越前町」として考えてるとすごく違和感を感じるかもしれませんが、こういったリーダー選出が日本の「各自治体」では繰り返し行われています。

こう考えると、選挙で「がんばりますから投票お願いします!」や「知人だからこの人に投票してあげて」といわれた人々に投票するのは、かなりリスクがある行為のような気がしてきませんか…?

しかも選挙って「それぞれの立候補者の情報」が意外と集めにくいので、先程の例以上に情報が少ない中でも投票しちゃっている人も少なくないと思います。

本当はもっと情報を発信してもらって、実績とか、計画の有無とか、人脈とか、人間性とか、実行力とか、多角的に判断したいですよね。

というわけで本日は、越前町を株式会社として考えて、「選挙への意識」を見直してみるという回でした!

次回は、具体的に選挙の手法(方法論)について書いてみようと思います!

じゃあの。

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