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日本の社会関係資本(ソーシャルキャピタル)における乏しさ

こんにちわ。
今回は少し前に新聞で読んだ、英国シンクタンク
のレガタム研究所が発表した、繁栄指数における日本のある項目、社会関係資本(ソーシャルキャピタル)のランキングについて語ろうと思います。

繁栄指数のソーシャルキャピタル、
日本のランキングは世界150ヵ国以上の中で2021〜2023年の間140位台でした。


繁栄指数は世界149カ国を対象に、「経済の質」「ビジネス環境」「統治」「教育」「健康」「安全・治安」「個人の自由」「自然環境」「社会関係資本」の9の項目のスコアをもとにランク付けされています。
世界は繁栄し続けており、過去5年間の113カ国で繁栄指数が上昇しています。多くの国で起業しやすくなっており、女性の国会議員数の割合が増加しています。また、絶対的貧困率が低下しました。
※参照:https://www.ishes.org/happy_news/2019/hpy_id002623.html

本日の話題は繁栄指数9つの項目のうち、
社会関係資本(ソーシャルキャピタル)についてです。
ソーシャルキャピタルとは
人々が持つ信頼関係や人間関係(社会的ネットワーク)のこと、と言って良い。上下関係の厳しい垂直的人間関係でなく、平等主義的な、水平的人間関係を意味することが多い。

2023年の日本のソーシャルキャピタルランキング
2023年版で日本は健康は2位、治安や投資環境は5位と多くの項目で高評価ですが、人々のつながりの豊かさや社会参加を示す「社会関係資本」は141位と低位です。単身高齢男性の4人に1人が日常誰とも話さないという調査結果もあります。

日本社会の現状
男性稼ぎ手が会社共同体で自己犠牲的に働き、その勤労所得に頼った家族も一体であるしかなかった。ところが非正規雇用が4割に近づき、扶養から外れたひとり親世帯が増大し、退職後の高齢男性は居場所がありません。
 息苦しい会社組織や地域の外部で、孤立が広がっています。そして孤立は困窮と表裏の関係にあります。非正規雇用のように組織から排除されることで所得が減少し、所得が下がれば、つながりをつくりにくくなる。相対的貧困率は15%を超えています。

結論
日本のソーシャルキャピタルの低さが以上の内容からわかると思います。
ざっくり話すと企業間ではエンジニアと営業の仲が良くなくて仕事が効率的に進まないとか、各家庭で言うと独り身世帯を含む家族世帯の社会関係が乏しい。子も親と話さない家庭は多く見かけますし、親も自分の子供が行く大学のことよく知らない、みたいなことがありますよね、、、
アメリカだとこの子はオックスフォード行ってこういうことをするからこの教授に挨拶に行かないととか、地元の大学行って地元の企業で働き社会貢献をする、みたいな。親もそんな子供の応援をする姿が海外の家族をイメージすると容易に想像できますよね。
日本だとそれがないのかもしれません。。。

ソーシャルキャピタルを高めるには
日本では、まだまだ一般的ではないソーシャルキャピタル。企業において積極的に取り入れているのは、人事部門である。オフィス内をフリーアドレスにして、異なる部署間のコミュニケーションを促進させたり、多くの社員が参加できるような社内イベントを立ち上げたりすることも、ソーシャルキャピタルを高めるための取り組みである。

また、子どもの教育面においても、ソーシャルキャピタルは高く注目されている。社会全体での児童育成を通じ、コミュニケーション能力や基礎学力を向上させていけるだろう。母親の負担軽減や虐待の防止・早期発見、子どもたちのスムーズな社会への移行においても、効果が期待できる。

参照:https://www.tokyo-np.co.jp/article/320353

今後10年、当然ですが10代20代の人々は20代30代になりますよね。
30代までは大人、おじさんとか呼ばれるようになった時にソーシャルキャピタルが高まり、過ごしやすい世の中になっているといいですね。

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