自身に溶け込んだ暮らしや働き方を求めて
こんにちは。はたふり1期生の上野です。
青森県階上町出身で、高校卒業後仙台で大学時代4年間を過ごし、その後東京にて3年間勤務した後、もともと関心のあった地域づくりに携わりたく、今年5月に縁あって福島県葛尾村に移住しました。
移住して約5か月が経ちましたが、今回はその葛尾村の魅力や暮らし、面白さを伝えたいと思います。
この記事を通して一人でも多くの人が葛尾村に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
目次:
”THE 村暮らし” が体感できる福島県葛尾村
なにもないからこそ、なんでもできる面白さ
葛尾村と私の今後
葛尾村は、福島県の海側の「浜通り」とよばれるエリアの中でも内陸側の、阿武隈山地に位置する村です。
美しい田園や畑の風景が広がり、猿やたぬきなどの動物がよく出現します。また、いわゆる「スーパー」は村内にはなく、日曜休み&18時に閉まるローカルコンビニが唯一あるような村です。(スーパーは隣町まで車で30〜40分かかります)
実際に村で過ごしている人口は200〜300人といわれており(※)、工業音などが全然なく、朝は鳥の鳴き声で目覚め、気持ちの良い風を受けて起きることができるような最高の環境です。
私は東京で3年間過ごしていましたが、葛尾村での環境に慣れてから都会へ行くと、外を歩いているだけでかなり情報量が多く疲弊してしまうようになりました…。
そのくらいゆったりとした時間の流れを体感できたり、都会では感じることのできなかった風の心地よさ、自然の音、星空の綺麗さなどを味わうことができます。
(※)2011年の東日本大震災での原発事故の影響により、一時全村避難を余儀なくされた過去があり、元々の住民の多くは隣町や近くの市に住みながら年に数回だけ村に返ってくるような状況が震災以降から今でも続いています。そのため各媒体で掲載されている情報では人口約1300人と公表されていますが、これは登録上の人口であり、実際に村で生活しているという意味での人口は200〜300人程度といわれています。
なにもないからこそ、なんでもできる面白さ
ここまでの話だと「葛尾村って何もなさそうだけど退屈じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が思う葛尾村の魅力は大きく二つあります。
一つは自分と向き合うには最適な環境だということです。
前述したとおり、ほぼ自然しかないような環境のため不要な情報が入ってこず、誘惑がありません。元々飲み会やラーメンが大好きだった私でも、意外とそれらがない環境に慣れてしまい、自分のために使う時間やお金が増えました。
自制心が弱い自分にとってはこの年齢でこういう状況を作れてすごく良かったなと思います。(実際にこうして『はたふり』に参加できたり!)
もう一つは新しいことを始めやすく、そしてなんでも自分が第一人者になれる面白さがあるということです。人口が少なくフィールドとしてもいまだに未開拓の部分が多いので、新しいことを始めるハードルが低く、かつ競合などを気にせずできるので純粋に楽しめる余白が大きいです!
葛尾村と私の今後
私が思う葛尾村で今後必要なことは、”人が出入りしやすい環境をつくる” です。
今後全国的に人口は減少する一途を辿るなかで一人ひとりは複数の仕事を持つことが当たり前になり、そして拠点も複数持つ人が多くなると考えています。
そのなかで、たまに村に関わってくれる人や訪れてくれる人、また、今は村外に住んでいる元々の住民など、「遊びに行きたい」「たまに泊まりに行きたい」「たまに村の様子を伺って村民と話したい」人たちにとっての場所が今はまだ充実していないような状況なので、今後そういった人たちが集える拠点を作っていければと考えています。
現に村に関わりたい学生たちがたくさんいるのに、安く長期滞在できるような環境がなく困っているような状況です。
また、自分自身の今後もまだぼんやりしています。というか、確定させたいとは思っていないので敢えてぼんやりさせているところもあります…
ただ、自分の中の大切にしたい軸は、この村で過ごしながら都度自分自身と向き合って確認し、進んでいるような状態です。
移住してから半年弱経ちますが、これまで出会えなかったような多くの魅力あふれる方々と出会うことができ、面白い話も聞くことができています。そして、思い描いている自分のやりたいことも着々と進められているような状況なので、自分の今後が自分でも楽しみです。
このように少しでも関わることで、大きな経験が得られるような村なので、ぜひ葛尾村を訪れてみて「ここで何かやりたい!」「こんな課題が見えたのでプロジェクトにして解決したい!」などありましたら、ぜひお声がけください!
ふらっと遊びに来るのも良いので、お待ちしております(^^)