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サッカーの学年制に意義を唱える
¡Hola!
スペインへ日本人として初めて、フィジカルトレーナー研修に行っていました、畠中です!
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本日は学年制について、危険性があることをお伝えします。そもそも学年制って当たり前で、危険性?となる方も多いと思います。
日本では4月〜3月を一学年として年度制を取り入れています。海外では9月〜8月を一学年にしています。今日お伝えすることは、どちらがいいという話ではありません。
学年制のここが危険
同じ学年の友達と同じ練習をして、試合に出る。ここに関して疑いを向ける方は少ないのではないでしょうか。でも、その学年制で潰れていく選手が多いことを知らないからです。
野球界では、清宮選手、サッカー界では平山相太元代表選手などが挙げられます。彼らは学年制によって潰れている逸材です。
選手によってピークというのが存在します。このピークは人それぞれで、例えば長谷部選手は代表を引退してからチームで大活躍をしました。この時30歳を超えていました。ドイツではキャリアハイと言われていた通り、ベスト11などドイツでDF部門で結果を残していました。このようにピークが遅くにくる「晩熟」タイプ。遠藤保仁選手や中村憲剛さんもこのタイプ。
逆に、先に述べた平山相太さんのように年齢が早い時期にピークを迎える「早熟」タイプとあります。
サッカーコーチですら、この学年制の危険はあまり知らない方が多いようです。なぜ危険かというと、早熟と晩熟が同時に存在しているということです。
年齢や学年制の試合が昔は多かったのですが、今ではU-○という「○歳以下」の大会が多くなっています。これは、まさに学年や年齢に縛られないという視点からあるのですが、誤った視点で捉えているコーチが後を絶ちません。
それは、そもそもこのUー制度がなぜ存在しているのか、どういった歴史的背景から存在をしているのかを知らないからです。
Uー○ の導入意義
現代では、上手い子を上の学年に入れるチームが圧倒的多数を占めます。もちろん、これは間違いではありません。これは一つの導入意義であります。しかし、導入するにあたり、コーチは「上のカテゴリーで経験を積ませたい」と考える方と「勝つため」に導入していることがあります。もちろん、後者は最低です。
技術として飛び級をするパターンに対して、もう一つが生物学的に導入をするパターンです。こちらは、後半で。
Uー○の危険性
まずは、戦術理解が追いついていないということです。残念ながら、日本で各学年でテーマを持って戦術を教えているチームは1割ほどなのでデメリットがデメリットにすらならないレベルです。
スペインでは、各学年で到達目標があるので、飛び級をするということは上手いだけでは危険という認識です。
また、技術で飛び級をさせると体格差がありますから、重症化の怪我リスクがかなり上がります。
飛び級はチャンスに見えるかも知れませんが、これらのデメリットをコーチは保護者に説明責任がありますし、保護者は飛び級を手放しに喜んでる場合ではないことを忘れてはいけません。
もう一つの分け方
「生物学的年齢」です。あまり耳にしたことがない方も多いのではないでしょうか?指導の勉強をされている方はご存知の言葉ですね!
例えば、小学校6年生男子で170cmも身長があれば、中学生以上に相当します。大人の平均身長ですから、上のカテゴリーに入れるということです。つまり、体格差で分けるという方法です。
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これは決して新しい分け方でもなく、100年以上前から東ドイツやソ連では用いられていた基準です。そして、これを用いてスポーツ界が作らている一つが「Uー制度」です。
私は過去に生物学的学年でチーム分けをしたときに、実力が比例することを実感しました。暦では歳下だけど、生物学的に上の学年で育成をしたら、どんどんと急成長したのです。
ということは、これまでの学年の練習強度や難易度が本人には物足りなかったということです。
まとめ
指導者は当然知っておくべき暦学年と生物学的学年です。これでチーム編成をすると早熟と晩熟が適切に指導が分けられますし、これまで伸ばせせなかった子供を伸ばすことができます。
ただし。
ここで生物学的年齢で分けてからのメニュー立案を誤ると、全員潰すことになります。メニュー立案や保護者の方からのご相談は以下からどうぞ。
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¡Grasias!