これからの商業施設を考える(Vol.1-2)
こんにちは、コーイチです。 今回は、前回の続き「これからの飲食店」を執筆していきたいと思います。緊急事態宣言の延長が決定してしまいました。 今回は、コロナ禍明けの「飲食店のかたち」という題で書いていきたいと思いますので、よろしければ最後までご覧ください。
4.これからの飲食店のかたち
コロナ禍の約2年間もの損害を少しでも取り返すための収益を上げる案となります。
考え方としては、従来の飲食業に+αを加え、収益性を上げる手法です。
又各手法は、業態や店舗、地域によっては合わないものもありますので、ご了承願います。
(1)既存店舗で出来ること
既存店舗でローコストで出来そうなことを中心に記載しております。
もちろん新規店舗でも出来ることとなります。
〇フレキシブルな営業
コロナ禍と同様、デリバリー、テイクアウトは継続。
出来れば、可能な限りの時間で対応することをお勧めします。
(例:朝、昼、夕方~深夜*人材的にできる範囲で)
朝食のデリバリーは、まだほとんどないので有効的かと考えます。
韓国ソウルでは、2009年より「AM FOOD」というサービスがあり、
サブスクとして人気があるようです。
特に独身者が多い場所では一定の需要は見込めるのではと思います。
スイーツやビーガン、お酒のあてなどの専用のデリバリーなど、 特化して差別化も良いかもしれません。
〇サブスクの導入
朝食、ランチ、夕食、お酒などをサブスク化し、リピート客増加を狙う。
割安感を出すことでリピートを増やし、店のファンになってもらう。
サブスクをどうやって導入したらよいか分からない方は、下記サイトを
利用してもよいかと思います。
<サブスクサービス導入参考サイト>
サブスクランプ:https://subsclamp.com/readyfor/
〇参加型SNSなどの活用
店舗のフェイスブック、ツイッター、LINEなどのグループを開設し、
店舗とお客様が、コミュニケーションできる場を提供する。
コミュニティに参加することで割引クーポンなどの特典を考慮する。
又コロナの影響が落ち着いてきたら、定期的にコミュニティイベントも開催したほうが良いと思います。
*これについては、他Noteに参考になるものもあるかと思います。
〇料理レシピ動画、ブログなどの配信
こだわりの調理法などがある店舗は、Youtube などでレシピ動画やブログ を発信し、店舗の広告をするとともに広告収入を得る。
〇店舗ライブ動画や音声の配信
活気のある店舗は、店舗営業中のライブ動画や音声を発信するなど、楽しそう、行ってみたいと思わせる。
*お客様のプライバシーを考慮し、個人を特定できないことが重要。
〇駐車場の有効活用(駐車場を持つ店舗)
駐車場がある店舗は、営業時間外の時間貸し駐車場や空きスペース貸しを行う。
<駐車場マッチング参考サイト>
akippa:https://www.akippa.com/
〇ECの活用
こだわりの食材、食器などを使っている店舗は、生産者と協力しECにて販売を行う。又、ミールキットやレトルトなどの販売も考慮してもよいかと思います。
*ECを始めるには、認可申請が必要になる場合があります。
(惣菜製造業など、必要な許可証を保健所に申請、EC用の冷蔵庫や冷凍庫も確保する必要あり)
<ローコストでECマーケットを始める参考サイト>
BASE:https://thebase.in/
STORES:https://stores.jp/*予約管理、キャッシュレスサービスもあり
〇顧客エンゲージメント(=企業と顧客の関係性や信頼性)を高める
顧客とのあらゆる接点で最適な顧客体験を提供することを目指すことをス タッフ間でCX(顧客体験)に関する課題や目標を共有して運営する。
お客様が欲しい情報やサービスを適切なタイミングで届け、お客様を大切にする店舗にする。
〇店舗のアイドルタイムを貸し出す。
*詳細は、(2)新築、改装店舗で出来ることを参照
(2)新築、改装店舗で出来ること
〇立地選定
一定期間はコロナの影響が残ると考え、下記のような物件はご注意いた だいた方がよいかと思います。
① 「小さめの物件」→三密を避けるための適正な席数が確保出来ない。
② 「地下など閉鎖的な物件」→窓がなく、換気が十分出来ない。
③ 「オフィス街近くの物件」→リモートワーク導入企業が増加して おり、ビジネスマンが減少する可能性がある。
④ 「大型商業施設内の物件」→営業規制の場合に対応できない。
(オープンモール除く)
*これについては、ワクチン接種後は、もうないかとは思いますが。
⑤ 「夜の歓楽街の物件」→回復までにまだ時間がかかりそう。 可能であれば、外部空間がある物件は尚良いです。
〇業態の設定
下図は、2020年10月末までの飲食業界の売上動向になります。
夜を主軸にしている飲食業態の回復が遅れていることがわかります。
一定期間は、前のような状態には戻らない可能性があることを考えると、 昼の営業もしくは昼の収益化も考慮した店舗業態が望ましいと思います。
〇初期投資の軽減
家具、食器、その他調度品などのサブスクなどを考慮。
サブスク費用と購入時の比較を行うことが重要。
期間によっては、サブスクの方が安くなるケースもあります。 特に演出に関わるものは、こだわりがない限りサブスクにより定期的に変える方がよいかと思います。
<家具、雑貨などのサブスク参考サイト>
subsclife(サブスクライフ):https://subsclife.com/
ネットワークウェブショップ:https://www.networkwebshop.com/
CLAS:https://clas.style/
フレクト:https://www.dinos.co.jp/flect/
airRoom:https://air-room.jp/
<食器のサブスク>
CRAFTAL:https://craftal.jp/
<アートのサブスク>
casie-かしえ-:https://casie.jp/
〇店舗づくり
明確な店舗コンセプトの設定。 料理にあった空間、清潔感、運営、換気などを考えた設計。
流行りを追いかけただけの店舗や奇抜なデザインの店舗はいずれ廃れるこ とが多いです。
長く飽きにくいのは、シンプル又はコンサバティブで居心地がよいデザインが良いかと思います。 出来る限りフレキシブル性を持たせ、どんな運営をするかを考えた計画を行うことが重要です。 又飾り棚などを設けることで、定期的に店の雰囲気を変えるなども有効かと思います。
〇店舗のアイドルタイムの有効利用(二毛作活用)
アイドルタイムを利用し、別の収益を考えてみてはいかがでしょうか?
*注意:客席を貸す場合、常に清潔で油脂汚れや煙の臭いが付かないことが条件です。
例えば、厨房は別区画とするなどすることで、客席部への汚れはかなり軽減されます。(但し、焼肉などライブ感が必要な店には出来ない)
・厨房が別区画にし、テイクアウトやデリバリー対応、もしくはシェアレストランとして貸出などを考慮する。
<シェアレストランマッチング参考サイト>
シェアレストラン:https://share-restaurant.biz/
軒先シェアレストラン:https://business.nokisaki.com/
Kitchen BASE:https://kitchenbase.jp/ *シェアレストランは仕込みなどもあると思うので難しいかもしれません。
・客席部を各種カルチャー教室に貸す
客席自体を時間貸しし、収益を得る方法です。
但し貸出には、設備を事前に考えておく必要があります。
(例:電源、Wifiなど)
もしくは、店舗シェフによる料理教室をしてもよいかと思います。
<空きスペース参考サイト>
SPACEMARKET:https://www.spacemarket.com/
軒先com:https://www.nokisaki.com/
・コワークスペースとして利用
営業時間外の時間帯を使って、仕事が出来るスペースを提供。
但し貸出には、設備を事前に考えておく必要があります。
(例:電源、Wifi、コピー機があれば尚良いなど)
コワークカフェとして自社で運営してもよいですし、カフェ営業はせず、 セルフドリンクなどのサービスでの対応でもよいと思います。
他コワークスペースよりかなり安いことや立地ニーズが必要。
<ワークスペース参考サイト>
イマココワーク:https://imacocowork.com/
*現在未サービス、飲食店利用も可能性あり。
注意事項:アイドルタイムの従業員は最小で対応し人件費を抑えること。
本営業との間、30分~1時間程度は清掃などの準備が必要。
あくまでも副業的に稼ぐイメージで考えることが重要。
〇衛生面含めた安心、安全性
換気機能の充実、密にならない間仕切空間(見通しはカメラなどで対応)
〇一人でも来やすいスペースの確保(食事のみを中心とした店舗)
一人客が来やすい工夫と店づくりが必要
〇デジタル化の導入
・会計のデジタル化
・予約対応・注文受付のデジタル化
・マネジメントのデジタル化
なども効率化、利便性が上がるため有効かと思われます。
これらについては、既存店舗でも導入が可能なものもあると思います。
単なる従来の飲食事業だけでなく、今ある資源や新しい技術を生かし多角 的に事業を行うことで利益率を上げ、収益化させることが重要と思います。
そのようにしておけば、今回のコロナ禍のような場合でもリスクは軽減されるのではないでしょうか?
又新築、改装などの店づくりの際は、ある程度そのあたりの方向性を決めた上で、設計に織り込んで進めていく必要があるかと思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
飲食店を営む方々に少しでもヒントになったらいいなと思います。
尚飲食業界は本当に様々な業態や規模などがあるため、一様には語れないと思います。
各店舗によって様々な事情や条件があるかと思いますので、今回は考え方までの記載となり、具体的な詳細については記載出来ていません。 各手法については、導入出来そうなことを検討いただければと思います。
又参考までに掲載しているサイトサービスですが、スタートアップ企業が多いため、ご利用時点でサービスが継続しているか分かりませんのでご了承ください。(サービスエリアもご確認ください。)
本Noteには書いていない収益化についてもアイデアはありますが、実施されたことがないと思うので、そちらについては記載しておりません。
もし何かご相談したいことがありましたら、DMにて直接ご連絡ください。
後日、他の商業施設についても掲載していきたいと思います。
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