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学級担任の仕事を孤独な戦いにしてはいけない

勤務校に今、学級経営に苦しんでいる担任の先生がいます。

中学校の学級担任は、小学校と違って、1日に受け持つ子どもたちと過ごす時間はあまりありません。朝学活と給食、帰りの学活、自分が受け持つ授業くらいです。

それ以外の時間は、それぞれの教科担当にお任せする、いわば、我が子たちを旅に出す感覚でしょうか。

ただでさえ、多感な中学生。
地方ならではの閉塞的な学級内の人間関係、教員との人間関係も合う、合わないがあります。

そうすると、全員が授業に集中して、真面目に学習に取り組む…なぁんてことは、あまりなく、教科担当の先生を困らせることも多々あります。

「あなたのクラス、今日はこんなんだったよ。注意もしたけど、あなたからも言い聞かせておいてね」なんて苦情が担任に届くこともあります。

最初、うちは、「はーい」と素直に受け止めて、該当の生徒や学級で指導をしますが、それが度重なるようになると、だんだんとうるさく感じて、受け流すようになってくることもあるでしょう。

それでもやっぱり心の中にはいつもそれがあって、担任自身の授業でも、以前は気にしていなかったささいなことが気になり始めます。
急に口うるさくなったり、先生だけが空回りしてしまう状態になったり…

こうなってくると、負の循環の入り口に立った状態で、子どもにとっても大人にとってもいい状態とは言えません。

この状況を少し俯瞰してみてみると、授業に困った教科担当の先生は、担任の先生になんとかして欲しいと、指導のバトンを渡した状態です。

担任の先生は、自分の学級のことで言われるわけですから、申し訳ない気持ちと、後ろめたい気持ちになることでしょう。なんとかしなきゃという思いも抱くかもしれません。もらったバトンを持て余すことにもなります。

この気持ちの芽生えが、先ほどの負の循環の入り口に近づけることになります。

では、どうすればいいのか?
学級担任一人にこの問題を背負い込ませないことです。
教科担当が、学年団が、管理職が、学校全体がみんなで考える問題です。


今日の放課後、その担任の担当する学級で授業をする先生チームで作戦会議を開きました。

教科担当それぞれが、その学級のことをどう見ているか。いいことも、頑張って欲しいことも含めて、率直に、発散的に。
一つ一つの意見をホワイトボードに可視化していきました。

出てきた意見から、その学級の良いこと、困っていることに収束して意見を出し合います。

最後に、困っていることに対して、先生チームが何から取り組めばいいか、何ができそうかについて、意見を出し合いました。

まずは、負の循環から抜け出せる第一歩を踏めたように思います。

大切なのは、みんなで走り続けること。
主役はもちろん、子どもたち。先生チームはみんなで子どもたちの伴走をしてやる。そんなイメージです。

もちろん私も走り続けますよ。一緒に。



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