説得するには演出も必要
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の11番目について書いていきます。
これまでに見てきた説得するための原則の根本は、相手の自己重要感を高めるとうことでした。
今回ご紹介する原則は、それを基本としながらも、説得の後押しするために、ちょっぴりアクセントを効かせた、それでも効果抜群の原則をご紹介しましょう。
さっそく見ていきましょう。
1.事実に動きを与える
物事を表現する時に、それを効果的に見せること。それが演出です。
人を説得する際に演出をするということは、これまでの原則を駆使した上で、さらに説得したいことをより効果的に見せることで、相手の心を動かすのにちょっぴり後押ししてくれるということです。
カーネギー氏がこの書籍を世に出してからおよそ90年。
こと演出方法に関して、この90年で随分と進化してきました。
テレビのCM、インターネット広告、動画配信、SNS…
毎日の生活の中で、演出がされていないものを見つけることの方が難しい時代とも言えます。
そういったメディアの中で演出される、さまざまな商品やサービスに、消費者は心を惹きつけられ、購買意欲をかき立てられました。
私もそれらの演出に、何度も説得されて、多くの物を買わされてきましたが…(^^;
カーネギー氏のいう、「事実に動きを与え、興味を添えて演出」することの効果が大切にされ、その効果が実証されてきたことの一つの証です。
2.どんな演出ができるかな?を楽しみにして
これだけ表現豊かな動画やその他のコンテンツがあふれる世の中で、学校の授業で、それらの演出方法と競っていては、勝てるはずはありません。
(別に勝つ必要はないのですが…)
子どもたちは、世の中にあふれる演出に、もはや慣れっこになってしまっているのですから、そこで勝負しても、そう簡単には「事実に動きを与え、興味を添える」演出が難しいのです。
だから、そこでは勝負しない。
そういう大掛かりな演出ではなくて、ちょっとした変化球を子どもに投げみることをしています。
たとえば、教師の話し方です。
子どもたちがザワザワしている。
待っていてもなかなか静かにならない。
こんなときは、大きな声で一喝する。
この演出でも、静かになるかもしれませんが、子どもの心を冷やしてしまうし、この方法にもやがて慣れてしまいます。
子どもの心を冷やしてしまわない他の話し方、演出もいろいろあるでしょう。
小さな声でしゃべってみる。
口パクで話してみる。
指パッチンしてみる。
絵本の読み聞かせを始める。
映像を映してみる。
などなど。いろいろ演出ができます。
子どもの年齢や様子、状況によって、ちょうど良い演出方法がありそうです。
そして、それがうまくいくときと、そうでないときいろいろあるから、おもしろいんですよね。
だから、どんな演出がうまくいくか、それを考えるこもと楽しみの一つですね。
まとめ|説得するには演出も必要
今回の記事では、人を説得する原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 11章
から紹介しました。
ちょっぴりアクセントを効かせて、説得の後押しするためには、演出を考えることが大切です。
説得したいことをより効果的に見せることで、相手の心を動かしやすくなります。
映像効果のような大掛かりな演出もありますが、映像技術の進んだ現代では、かえってインパクトが小さいかもしれません。
それよりも、ちょっとした変化球を投げるような感じて、いつもと違う話し方、違った切り口で話してみるなど、簡単な演出方法でも説得の効果がありそうですね。
人を説得する秘訣。「演出を考える」こと。
了
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