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Tさんの授業そのものが「思いやり」

教師スキル研究会、通称小林ゼミは、授業改善アドバイザーの小林昭文さんが主催するオンライン研究会です。今年で5年目になります。
主に全国の小・中・高校の教員がゼミ生で、週に1回程度、zoomの部屋に集まって、教育のさまざまなテーマについて語り合っています。

今年の4月からは、Instagramやstand.fmでの情報発信も始めています。
ここでは、stand.fmで音声配信したファイルを文字起こしし、それを要約して記事にしたものをお届けします。

9月14日(土)は早朝サブゼミがありました。
今回は、Tさんが北海道へ旅行に来られているついでに、私のいるハスカップ畑に寄っていただき、そこで収録したものをお届けします。

サブゼミではTさんが勤務校で実践される探究の模擬授業をしていただきました。
テーマは「思いやり」。 「思いやり」についてゼミ生みんなで探究する時間となりました。

ぜひ、聞き耳を・・・


思いやりって何?探究して見えてきたこと

今回のゼミでは「思いやり」について探究したことを生徒に伝えるための授業をTさんが披露してくれました。
ゼミ生みんなは授業を受けてみて、あらためて、「思いやりとはなんなのか?」深く考えさせられました。

このテーマは一見シンプルですが、深掘りしていくと意外と複雑です。

優しすぎる生徒たち

まず、Tさんは通信制高校での経験から、優しさが生徒にとって負担になる場合があると話してくれました。相手のことをおもんばかってしまいすぎるが故に、疲れてしまったり、何もできないということがあるそうです。

「思いやりを持つことが大切だ」と私たちはよく言いますが、優しすぎることで自己犠牲に走ってしまうのは避けたいところです。
Tさんはそのような「押しつけの思いやり」にならないように、生徒たちに伝えたいと考えているそうです

思いやりと自己犠牲のバランス

この探究の中でたのは、「思いやりは大切だけど、自己犠牲に陥らないようにすること」というバランスの難しさです。
同時に成り立つにはどうしたらいいのか。
この問いに対してTさんは、生徒たちに配慮の本当の意味を考えさせる授業をもう一度再考してみたいそうです。

仲間との対話が生む価値

探究会では、ゼミの仲間と対話しながら学ぶことの価値も大きく語られました。
一人で考えるだけでは見えない視点が、他者との対話を通じて広がります。 実際、Tさん自身も「思いやり」をテーマにした授業の準備をする中で、仲間からのフィードバックにより自分の考えがまとまったと話していました。

思いやりは他人のためならず

「情けは人のためならず」という言葉も出てきました。
これは、思いやりが巡って自分にも戻ってくる、という意味です。
Tさんとしては、この言葉の真を探ることで、思いやりは誰かを助けるだけでなく、自分も豊かにしてくれるものだと再確認したそうです。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

これまでのアフタートークの記事は、こちらにあります。

次回定例会は9月20日(金)21時です。
スペシャル対談会を企画しています。
小林さんの対談相手は、今秋発刊される「マンガで身に付く担任スキル<担任学入門>」を一緒に創り上げたマンガ制作会社サイドランチの米田京平さんです。
米田さんは、元高等専門学校の教員だそうで、今回の対談テーマを「教職から転職して学んだこと&現在教職にいる人たちに伝えたいこと」として、教員からのキャリアチェンジについて詳しく語っていただける予定です。

初月無料となっていますので、こちらの対談会も無料で聞くこともできます。

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