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美しい心情に呼びかけて説得しよう!
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則 (←今回の記事はココ)
4.人を変える9原則
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の10番目について書いていきます。
人からされたことで、これは困ったなぁ、とか、これは嫌だなぁとか感じたこと、ありますよね。
私もよくあります。
そんなとき、なるべく気にしないように過ごしてきましたが、それは、自己回避の一つに過ぎず、問題解決にいたらないことの方が多かったように感じています。
今日の記事は、そんな時に役立ちそうな原則をご紹介します。
さっそく見ていきましょう。
1.相手の美しい心に訴えかける
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人間は誰でも理想主義的な傾向を持ち、自分の行為については、美しく潤色された理由をつけたがる。そこで相手の考えを変えるには、この美しい理由をつけたがる気持ちに訴えかけるのが有効だ。
根っからの悪でない限り、人は、自分自身を立派で正しい人間と思いたがるらしい。
(ただし、何が正しいか、正義なのかは、人によって価値観がさまざまなのでしょうが…)
要するに、関西で言うところの、「えーかっこしぃ」なところがあるらしいのです。
相手が正しくありたいのであれば、それを認めて、そのようにもっていけば、相手の自己重要感が高まるはずです。
そして、相手が正しく振る舞おうとすることを、心から賞賛することで、きっとそのように行動してくれることでしょう。
私は、この心理をうまく使って、子どもに語りかけることがよくありました。
友達とけんかして、意地をはっちゃって、素直になれない子。
みんなの前だからって、変に背伸びして、自分でも思ってもいないような言葉を口にしちゃう子。
先生や大人に怒られて、すっかりすねちゃった子。
その時はそうだったかもしれないけれど、本当は、素直になりたい、正しくありたい…そう思っている子がほとんどでした。
そんなときには、彼らがそうありたいことをそうできるように、待ったり、誘い出したり、認めたりしながら、彼ら自身が語り出すまで一緒にいたことを思い出しました。
2.こんなふうに言ってみよう
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カーネギー氏は、相手の美しい心に訴えかけて説得し、成功した事例をいくつかあげてくれています。
「長い間この道で苦労した私には、人を見る目ができていますが、あなたは約束をやぶるような人ではないと見抜いています。これだけは、賭けをしても良いと思います」
「あなた方の中にも子供のある方がいておわかりだと思いますが、あまり世間が騒ぎ立てるのは、子供にとってかわいそうです」
「お話をうかがって、あなたの公正で寛容なお人柄にすっかり感心しました。実はお願いがあるのですが、これはあなたでないとできない、そして、あなたが一番よく知っていらっしゃることなのです。ほかでもございませんが、この請求書です」
1番目の例は、契約期限を4ヶ月も残して引っ越そうとしていた男の心に訴えかけ、思い直させた大家さんの言葉でした。
次の例は、子供たちの写真が新聞出ることを防ぐために新聞編集者の心に訴えかけたロックフェラー2世の言葉。
最後に、自動車の修理代金を払おうとしないお客の心に訴えかけ、集金に成功した自動車販売員の言葉でした。
いずれも、ストレートに
「契約違反だ!」
「写真を載せないでいただきたい」
「修理代金をお支払いください」
と言ってしまいかねない事例です。
でも、それでは、きっとうまくいかなかったことでしょう。
誰もが持っている正しくありたいという心。
この心に訴えかけるような言葉を選んで語りかける。
これが、人を説得するのにとっても効果的なスキルなのですね。
まとめ|美しい心情に呼びかけて説得しよう!
人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。これに対する例外は、比較的少ない。人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ。
今回の記事では、人を説得する原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 10章
から紹介しました。
性善説に立てば、人は生まれ持って善い行いをする生き物であります。
根っからの悪人という人に、私は直接出会ったことはありませんから、今日の学びを素直に信じたいと思います(^^)
つまり、相手の正直で真っ当に振る舞いたいと願う心を信じ、その心に訴えかけるような言葉を語りかけることが大切なのですね。
人を説得する秘訣。「相手の美しい心に訴えかける」こと。
了
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