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目指せ!新規就農11|ハスカップの収穫・選別

現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
これまで、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
というテーマで書いていました。

目指しているのは、ハスカップ農家。
ハスカップの旬は、まさに今。
ひたすら収穫の時期です。

今回の記事は、6回目となるハスカップファーム山口農園さんでの研修でハスカップの収穫と選別について学んできたことを書き残しておきます。

18.同じ木でも場所によって味が違う!

①収穫

前回訪れたのは、二週間前。そのころにもちらほらと、実が色づいていたのですが、昨日は、ぜ〜んぶ、実が黒く色づいていました。

「全部、熟している!」と心おどったのですが、実はそうではありません。
同じ木についている実でも、どの場所かによって、味の乗り方(甘さ)が違うのです。

試食させてもらった時の食レポ(大したことは言っていませんが)の様子は、下の動画をご覧ください。

最初に食べたのは、「ゆうしげ」という品種の木の、膝下30センチ程度にしなっている枝についていた実。

ハスカップマイスターの山口さん曰く、しなった枝の先の方に垂れ下がっている実は、あまり甘くないのだとか。

一方、木の上の方についている実はお日様もしっかり当たって、甘みが増すのだそうです。

しかも、同じ枝であったとしても、枝先から遠い方から枝先に向かって、段々に熟していくのだそうで、下の写真なら、青の矢印の先の実よりも、赤の矢印の先の実の方が甘いのです。

食べてみれば、味の違いは歴然。
この部分だけ、選抜して商品化すれば、ごちゃ混ぜして市販されている商品とは差別化がはかれてプレミアム商品が作れるなぁって思いました。

さて、今回の収穫作業は、「ゆうしげ」のしなって垂れている枝についている実ばかりを収穫しました。

この枝の実を採って枝を軽くしてやることで、しなりが解消され、残っている実に甘みが乗ってくるというから、不思議です。

②選果

収穫した実は、すぐに選果されます。

傷のない、きれいな実(黒く熟して、表面が白っぽく見える)とそうでないものを分別し、前者がB品、後者がC品として選果します。

B品は出荷し、C品は自社の加工品用となります。
下の写真で言えば、収穫してきたもの(黄丸)をC品(青丸)とB品(赤丸)に分ける作業をします。

手のひらに、少しずつ取り、丁寧に見ながらB品にC品基準のものが混じらない様に気をつけます。

慣れるには、少し時間と根気が必要だなぁと思いました。

お昼からは、「2号」のハスカップを収穫しました。
こちらは、ほぼすべてが熟し終えているとのことで、ついている実を全て収穫。

1本の木に、こんなにも実がついているのかと思うほどの量が採れました。
それだけ時間がかかりますから、これを何十本もとなるとかなりの重労働です。

今日は、私以外に五人のパートさんが一緒に収穫しました。

町内や近くの苫小牧市から通って来られているパートさんたち

選果は、さらに一手間かかりました。大粒、A品、C品の3つに分けるのですから。
傷がなく、基準の大きさを超えているものが大粒。大粒ほどではないけれど、小豆大よりも大きくて傷のないものがA品。それ以外がC品となります。

仕上がりは、こんな感じ。

上段ピンクと銀のシールが「ゆうしげ」のB品。左端の蓋がないのが、C品。
下段無印が「2号」の大粒、黄色シールがA品。

午前2時間、午後2時間で私がこせたのがこの量。
これだけ手間暇かけた作業ですから、価格が多少高くても納得です。

山口さんから、ご褒美に「ゆうしげ」のB品と「2号」の大粒を1パックずついただいて帰りました。

家に帰ってから、フルーツ牛乳かんに「ゆうしげ」をふりかけて、贅沢に美味しくいただきました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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