ビジネスも教育も想定外なんて当たり前!
覆面ビリオネアからの金言を集める第3弾。
ちょっと番組のおさらい。
これらのルールにのっとって、知らない街に裸一貫で乗り込んだ、億万長者のグレン・スターンズ。
この様子は、YouTubeディスカバリーチャンネルで全エピソードが無料で見られます。
この記事では、第3話から学びとったグレンの金言から教育によせて書いてみました。
勝負する事業が決まり、それに向けて動き出すグレンを待ち受ける予想外の展開が実におもしろい。
そういえば、教育だって、計画外、予想外の連発だよな〜って。
1.覆面ビリオネアEP.3の金言三選
エリーという街で、クラフトビール業界に参入しようと動き始め、計画を成功へと導くためのチームも結集することができたグレン。
ところが、この計画ではそもそもルールの90日間で間に合わないことがわかりました。
計画変更を余儀なくされ、しかも手持ちの資金はどんどん減るばかり・・・。
さぁ、どうするグレン!?
展開に目が離せない第3話から得た学びは、次の3つです。
では、一つ一つ見ていきましょう。
2.二の矢、三の矢が放てるように
期限の90日以内では、ビール醸造のための許可が降りないことがわかり、呆然となるグレン。
「人生とはそんなもんだ、何度でも立ち上がればいいよ。」
思い直して、また動き始めようとするグレンから発せられた言葉がこれ。
学校現場でもまさにこれ。
相手が子どもということもあって、計画通りに行くことの方がめずらしいことです。
あれだけ一生懸命時間をかけて、授業案を練って挑んだ研究授業。
なのに、思った通りなんて、全然いきません。
若いころは、これでめっちゃ焦って、その後ボロボロになっていったなんてことはよくありました。
でも、だんだん歳をとっていくと、むしろこの想定外を楽しめるようになります。
「あれ?反応がないぞ・・・」「そっちかー!そうきたかー!」
思っていたよりもこっちの方がおもしろかったなんてことも。
授業案を考えているときに、すべての「もしも」を考えているわけではないけれども、それまでの子どもたちとの関係性や授業をやってきた経験などから、なんとなく想像できたり、「もしも」に対応した修正案を臨機応変に打てるようになるんですねぇ。不思議と。
これが、グレンのいう「急な変更や失敗に対する心構え」というものでしょうね。(決して自分が優れた教師というわけではないのですが・・・)
大事なのは、すべてが計画通りに行くことの方が気持ち悪い、という感覚でいることでしょうか。もし、計画通りに行ったとすれば、ひょっとして、子どもの思いや都合を無視して、教師が強引にことを進めていった結果かも。そうなると後でそのしわ寄せの代償を払わないといけないかもしれません。
これが、教育をするにあたっての、心構えであり、想定内ということかもしれません。
3.与えるんじゃない、引き出すんだ
地元エリーのクラフトビールが飲めて、美味しいBBQが食べられるレストランをやってみたらどうだろう?と考えたグレン。
この計画の妥当性を検討するため、町の中小企業開発センターのブレインに相談してみます。
さまざまなデータから検討してみた結果、方針変更を決定しました。
私は、授業も大好きですが、教材研究も大好きです。
教材研究といっても、カリカリ指導案を書くことではなく、授業で使えそうな、ネタが日常や外出先、本の中に落っこちてないかなーって、探すということ。
だから、起きている時は、ずーっと教材研究をしている感じです。
でも、「おっ、これはいいぞ!」と拾い上げたネタほど、御用心。
自分の興味関心に引っ張られすぎて、肝心の子どもや職員のことを置いてきぼりにしちゃっているのかも。
そんな時は、自分のアイデアを誰かに話してみるといいです。
授業のことだったら、できれば、子どもたちや職員のことを知っている人に。例えば、専科の先生とか、保健室の先生とか、前の担任とか?
職員のことだったら、もちろん校長先生、事務方、ここでも意外に保健室の先生とかも。
すると、アイデアに舞い上がっている自分とは違った目線で、冷静に吟味してくれることでしょう。
そして、次にグレンがやるべきことは、方針変更について、情熱を持ってチームメンバーに語り、理解を得ること。
そして、適切な役割分担をすること。
チームメンバーにはそれぞれ、得意、不得意があります。これまでの対話からそれを見抜いていたグレンは、メンバー一人ひとりに役割分担をしていきます。
「RJ、君の人脈を使って、BBQの料理人を探してほしい。君には天性のものがあると思うんだ。」
「マット、君はアルコール業界の経験があるだろう?だから、街のブルワリーといい関係を結んでほしいんだ。」
「それから、クリスにはSNSを担当してほしい。私たちの存在を街のみんなに知らしめてほしいんだ。」
こんな感じで、メンバーに次々に具体的な指示を飛ばしていきます。
学校現場でもとっても難しい部分です。
子どものやる気をうまく引き出させるような先生のやる気をうまく引き出すこと。
ちょっと分かりにくい文章になってしまいましたが、子どもの成長を促すのが学校の役目、先生の役目であるとするならば、そんな先生たちのやる気を引き出すのが、学校組織の目標でもあり、管理職の役目でもあります。
だから、校内人事を決めるまでに、とっても神経を使います。
その人の適性はもちろん、全体のバランスもきちんと整えなくてはなりません。
新年度の動き出しに、とっても気を配ります。
先生たちのモチベーションが乗り遅れていないだろうか、あるいは、空回りしていないだろうか、と。
面談においては、日常の対話では聞き取れないような、仕事に対するその先生の感情を汲み取ろうとします。
先生たちのやる気が失われていないだろうか、向上が図れているだろうか、と。
終わりに|想定通りなんてあり得ない
さて、今回の記事では、想定外がおもしろかった覆面ビリオネア第3話から得た経営哲学から、「教育の世界でもあるよねー」という金言を3つ、ご紹介しました。
ビジネスの世界も、教育の世界も、想定通りなんてあり得ません。
想定外にいかに対応するか、想定外を想定内として落とし込んでいけるか。
どんな業界でもこれが問われるのかもしれません。
さて、グレンの方はと言いますと、事業を始めるために必要なまとまった資金を得るために、家の転売に手持ちの資金を全額かけることにしたのですが、あと一歩のところでまた重大な想定外が発生します。
この困難をグレンはどう乗り越えるのか、第4話も目が離せません。
了
続編▷EP.4から得た金言集④はこちらからどうぞ。
前編◀︎EP.2から得た金言集②はこちらからどうぞ。
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