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説得するには、相手に同情しよう
対人スキルを鍛えたい私とあなたのために、
この本からの学びを少しずつ共有していきます。
人間関係にお困りの私とあなたのお役に少しでも立てれば幸いです。
この本では、対人スキルを鍛える方法が
1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則 (←今回の記事はココ)
4.人を変える9原則
の30原則にまとめられています。
今回の記事は、「人を説得する12の原則」の9つ目について書いていきます。
あなたは、相手の話に腹を立てたり、悲しくなったりすることがありますか?
「なぜ、そんなことを言うのだろう?」
「どうして、そうするのだろう?」
そんなやりきれない感情が生まれてくるでしょう。
ちょっと待って!
でも、それでは、問題は解決しません。
もっと、いい方法があるはずです。
さっそく見ていきましょう。
1.言うことを聞かせる魔法の言葉
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口論や悪感情を消滅させ、相手に善意を持たせて、あなたの言うことを、大人しく聞かせる魔法の文句を披露しようーーー
「あなたがそう思うのは、もっともです。もし私があなただったら、やはり、そう思うでしょう」。こう言って話をはじめるのだ。
なるほど。
自分がどんなに腹を立てて、文句を言ったとしても、相手からそう言われてしまったら、その怒りのこぶしを引っ込めないわけにはいかなくなるでしょう。
逆もまたしかり。
口論になりそうになった時には、この魔法の言葉を相手にかけることで、最悪の状況を避けることができるはずです。
この言葉は、相手に「同情」する意思を表した言葉です。
同情とは、相手と感情を同じにすることですから、相手に100%の誠意を見せたことと同じになります。
このことは、本書で何度も述べられている「相手の自己重要感を高める」言葉になるというわけです。
この同情するという行為は、何も怒りの感情に寄り添うだけにとどまりません。
相手の悲しみや苦しみといった負の感情に寄り添うことも大切な同情です。
同情することが、相手の自己重要感を高めることに貢献し、人を説得しやすくするのです。
2.「同情するなら金をくれ!」は誤り?
1994年日本テレビ系列ドラマ「家なき子」を思い出します。
子役だった安達祐実さんの名演技に涙したのを覚えています(^^;
さて、このドラマの中で「同情するなら金をくれ!」という名ゼリフがあり、当時の流行語大賞にもなりました。
同情なんて何の価値もない。そんな気持ちのやりとりよりも、お金の方が何倍も価値がある。
ということですが、それは言い過ぎのようです。
「人間は一般的に、同情をほしがる。子どもは傷口を見せたがる。時には同情を求めたいばかりに、自分から傷をつけることさえもある。大人も同様だーーー傷口を見せ、災難や病気の話をする。ことに手術を受けた時の話などは、事細かに話したがる。不幸な自分に対して自己憐憫を感じたい気持ちは、程度の差こそあれ、誰にでもあるのだ」
多くの人が本能的に求めている「同情」という感情。
口論になりそうな時、説得がうまくいかなそうな時、相手の立場になって、同情してみましょう。
さすれば、相手もこちらに同情を寄せてくれることでしょう。
まとめ|説得するには、相手に同情しよう
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我々の人となりには、自分が手を下してつくった部分は、ほんのわずかしかない。したがって、我々の接する相手が、どんなにいら立っていたり、偏屈だったり、わからずやだったとしても、その責めを本人に帰するわけにはいかない。気の毒だと思ってやるべきだ。同情してやることだ。
今回の記事では、人を説得する原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社 part3 9章
から紹介しました。
私たちは育った環境と、積んできた経験によって、その人となりが形成されます。それは、その人だけの責任ではないということです。
だから、その人の考え方が、自分にとって腹立たしかったり、残念なものであったりしても、相手を非難したり、責め立てたりしても仕方ありません。
それよりも、相手の立場になってみて、同情してみせることです。
そうすることで、こちらの感情にも寄り添って、話を聞いてくれることでしょう。
人を説得する秘訣。「同情を寄せる」こと。
了
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