【イラスト】シロツメクサの花冠
「シロツメクサで花冠がつくりたい。」
休職してから、自分のやりたいことに耳を傾けることを心がけてきました。
やりたいけど常識に囚われて抑えていたことは何かあったかなと考えていたところ、そういえば私はシロツメクサで花冠を作ることが大好きだったということを思い出しました。
小学生になる前、5、6歳くらいの時だったとおもいます。
実家の近くの草むらに、緑をかき分けてシロツメクサがいっぱい咲いていて、お母さんに花冠の作り方を教えてもらったことをぼんやり覚えています。
最初は3本長いのをえらんで、そこから一本ずつ巻いていくといつの間にか大きな円になることに驚き、白に少し桃色がかっている花の輪っかはとても綺麗でした。
そこから地元の小学校に入学して、6年生のお姉さんと一緒に花冠を作って、輪の最後の上手な繋げ方を教えてもらいました。
私の中でシロツメクサの思い出はとてもキラキラしていて、またあの時みたいに楽しく過ごしたいと思うようになりました。
でも今の年齢で、1人で花冠を作っていたら、周りの人からどう思われるか...。
また、シロツメクサが近くに生えているところが川沿いしか見つけられず、人通りが割と多い...。
お散歩中にシロツメクサを見ては何度も断念しました。
思い切って、恋人に相談してみました。
「シロツメクサの花冠を作りたいんだけど、隣に居てくれない?」
ちょっと笑っていましたが、快く承諾してくれて嬉しかったです。
いざ花冠を作りに、大人2人で平日の川原へ。
最初は通りかかる親子やわんちゃんが気になっていましたが、途中から夢中で作っていました。
実行した日が9月中旬だったので、シロツメクサのピークは過ぎていました。
小ぶりで本数もあまり無かったため、花冠ではなくブレスレットを作りました。
すごく幸せな時間でした。
来年は花冠をつくるという目標もでき良かったです。