誰にとって?
先日、とあるカレー屋さんの商品開発の相談に乗らせていただきました。
バレンタインに合わせてチョコレートを使ったカレーを限定で出そうと思うということで、こんなのつくったんだけど意見もらえる?っていう内容でした。
そのカレーは、猪の肉を使った薬膳カレー、カカオ風味というものでした。
猪の肉のカレー、カカオ風味のカレー、珍しいですよね?
バレンタインだからカカオ風味、納得ですよね。
一見このままで良さそうなんですが、僕はイマイチ乗り気になれませんでした。
誰にとって珍しいのか?
その珍しさは興味深さ、食べたいに繋がっているのか?
が、気になりました。
猪の肉のカレーは誰にとっても珍しい。それは間違いありません。
ですが、その珍しさが、誰にとって食べてみたいに繋がるのか?
皆さんは猪の肉のカレーと聞いて、食べてみたい!となりますか?
もちろん人によって違うと思うので、答えは人それぞれだと思います。
僕の印象は、料理人の方、特にクリエイティブに料理の道を歩んでいきたいと思ってる方は猪のカレー、しかもバレンタインなのでカカオ風味と聞いて、
お、面白そーじゃん。
ってなる人多めかもなと思います。
あとは、グルメな方ですね。
猪の肉の特徴も分かってる方、猪は食べたことはないけど普通のは散々食べてきて変わり種として興味が湧いてる方、そんな方は、食べてみたいと思いやすいかなと感じます。
では、そのお店がターゲットにしているのは、そういう方々なのか?
ということです。
答えはノーでした。
別にクリエイティブな料理人やグルメさんを唸らせたいわけではなく、
普通に美味しいカレーを食べたい人、なんならカレーじゃなくても美味しいものを食べたい人、そんな方々に届けたいと。
となると、その方々にとって興味深いのか?わざわざ行ってみたいと行動喚起されるほどなのか?
が大切ですね。
そうなると話は変わってきます。
そういう方々からすると、猪は下手したらマイナスにすら働くかもしれません。
食べたことない、どんな味するか分からない、不味くはないだろうけど、もしかしたら獣臭いのかな?
なんてネガティブな想像をする人も少なくない気がします。
わざわざそのリスクをとってまで食べたい!となる方の方が少ないかもしれません。
このように、自分のお店は、自分の商品のメインターゲットはどんな方々なのか?
その方々にとって興味が湧くのはどんな商品なのか?
興味が湧いて終わりではなくわざわざ行ってみようと思うのはどんな商品なのか?
ここが大切ですね。
ではそのお店のバレンタイン限定カレーはどんなものにしたのか?
それは守秘義務がありますので乞うご期待です。
どの店かも分からないので答え合わせは困難かもしれないですが、
クリエイティブな料理人でもグルメさんでもない、普通に美味しいもの食べたい方々にとってキャッチーな商品がもうすぐ世に出ます。
とっても分かりやすくて、ねぇコレ見て見て!美味しそうじゃない?食べにいこーよ!ってなりやすい商品が完成しました。
ヒントは黒毛和牛、薔薇、アボカドです。
お楽しみに。
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