感想:ytv漫才新人賞選考会ROUND2
めっちゃくちゃ今更感ありますが、今週末(2/13)までTVerで見れますので駆け込み乗車をよろしくお願いします。
なんでこれを見たかって言うとM-1敗者復活戦で面白かったカベポスターと滝音、あとコウテイが見たかった。知ってるのは半分くらいですかね?
あとは昨年末のオールザッツ漫才あたりで完全に関西の若手芸人掘り起こしたい欲が出てきました。いま大阪に強制送還されたらならば、なんばグランド花月より先によしもと漫才劇場を所望します。あとは「M-1しか見ないお笑い好き面」したくないとか云々。
カベポスター
で、いきなり見たかったカベポスターでした。
僕が1番お笑い好きだった時期ってちょうどNON STYLEとナイツ、オードリーによって漫才の手数とBPMが一気に高速化した時代でした。これは今でもM-1含む賞レースものでは攻略法として定着してるのかな。
だから、このテンポ感と、ロジックがどんどんわかっていく快感っていうのがすごく新鮮で、今回わざわざ見たいと思ったきっかけでもあります。でも今回はかなり内容がわかりやすかったっすね。
滝音
いや好きなんだよ滝音。今年M-1決勝行ってくれないかなくらいの気持ち。
もともとワードセンスのあるツッコミが好きなんですよ。漫才に限らず、バラエティ全体見ててもやっぱりそこを追いかけて見てしまうし、でも滝音のさすけさんの場合あれがもうボケ的になっていってるから、掛け合いになりにくいのと、ツッコミにツッコむ人がいないから置いていきがちになるので、巨人師匠のああいう講評になったんだと思いますけど。
風穴あけるズ
松竹の方なんですね。14回も選考会出てる方ですが、いかんせんこの賞レース初めましてでして。
ツッコミの飛び出せっ!安藤っ!さんの猛獣操縦士(?)としての力量がすごかった。飛び道具連発ではあるけど、グループ名と芸名から想像もできないくらい、見やすい漫才でした。いやだって、完全に怪奇!YESどんぐりRPG系の何かを想像してしまうじゃないですか。え、違うの?
さや香
2017年のM-1で決勝上がったときのネタがすごい好きです。未だに。あれ今思えば「誰も傷つかない笑い」の先駆けだったと思うんですけども。
嫌なやつをどうやって見せるかだなって思った。久保田さんはそれがめっちゃうまかった。水田さんはひたすら嫌なやつで終わってしまった。ミキやさや香やジャルジャルはそもそもそんなやつ出てこない。
— はちくん (@Hat_chyu) December 3, 2017
で、去年のNHK新人お笑い大賞も見てたんですけど、なんかこう、テイストが全然ポップじゃない方に舵を切っててちょっとびっくりしたんですよね。WACK的なテンションになってる気がしてて。絶対歌ネタ王の時のあのノリが合う気がします。新山さんの演技力込みで。
たくろう
名前は知ってますけどちゃんとネタを見たことがあまりなかったです。敗者復活戦くらいでしょうか。
大阪の劇場とかあまり見れないものでわからないのですが、挙動不審ネタにしているんだけど、ガチのものと捉えられて(いやガチかもしれないけど)ハマらない、と言うケースってどれくらいあるんでしょうか。むかしエルシャラカーニが大地獄になってるのを見たことがあります。
センリーズ
ひっさびさにこんなメタい漫才を見た。
誰もやってない破天荒な漫才ですよって見せる技術やプロデュースは出来てるんですけど、テレビで見る限りにおいてはあんまりハマっていなかった上に後々フリに使われてて結構損な役回りになってしまっていたように見えました。毒の加減はすごくいいと思います。
ダブルヒガシ
コント漫才師、って感じだった。演技力もそうだけどストーリー展開が凄い引き込まれてました。
暴走族のボスと新入りの上下関係って人物設定自体はまあまあある緊張の状態としても、そっから「ダサい」って緩和と「カッコいい」って緩和の両方があって、意外かつ見せ方がうまいから説得力あって、これは面白かった。
コウテイ
破天荒でエキセントリックな漫才って他にもいろいろと好きだったんですけど、それでもコウテイに面食らってたのはテンションと声量の部分が大きいですね。
最近やっとコウテイ慣れしてきたんですよ。野田クリスタル慣れみたいなもので。例えば有吉の壁で見てる時のコウテイが凄まじく面白いんですけど、あれがなんで見れるかってトム・ブラウンやインポッシブル等狂った人が他にも多いのと、両方狂いきってるネタではないことが多いことですね。店員役の九条さんが落ち着いてるとか。
人生は夢
全く知らなかったんですがめっちゃ面白かったです。
男2女1ってトリオ構成の斬新さと、真ん中にいるツッコミの橋爪さんの猛獣操縦士としてのうまさ(??)がすごいと思いました。これもまたいい新パターンを発掘したな、と思ったら解散するとのことで。えー!
丸亀じゃんご
角刈り枠という紹介が雑すぎてわらいました
治療法がない病(風邪)にかかった人という設定でボケを考える中、「終活として自撮りのムービーを最後の日まで撮る」っていうのは今っぽい切り口で目新しいのと、徹頭徹尾本気でビビっているのがご時世抜きに良かったです。
エンペラー
これも完全に切り口が面白い系なんですけど、2人のぱっと見のルックスから色んなところを裏切りながら進んでいくので、見づらいっちゃ見づらかったですがグイグイ引き込まれる面白さでした。
ただまあ、爆発力はあるけどあれ以上ペースアップしたらどうなるのかと思います。
隣人
いやあ面白かった。全く知らない方でして、勉強不足だったわあ。
めっちゃ描写が細かいんですよ。設定大喜利がまずぶっ飛んでて面白いんだけど、そこにちゃんとリアリティがあって成立してるから、アホらしいのにしっかりしてて、持続して見続けられるくらいずーっと面白かったです。