『2012 to 2022~ガールズポップの行方』返歌
お友達の月の人さんが書いていたこちらの文章なのですが、10年間のシーンの趨勢を切り取る企画なんですね。
で、僕はときおり語っているのですが「ガールズポップ」めっちゃ好きなんです。
好きなんですが、記事でも書かれている通り定義としては曖昧だし、アイドルシーンと一緒くたになりつつある状況含め語られにくいし語りにくい、というのはあります。
まあこんなリプも来たからには、いくしかなーい!ということで。
過去内容にニアミスしたとすればこの辺です。
ガールズポップみたいな言い方の歴史みたいなのは月の人さんの記事を読んでいただくとして、今の流れを作ったのはやっぱりYUKIさんとTommy february6なのかなあと
あとはあの世代だとavexからデビューしつつ作風は小室とは似つかない大塚愛さんとか、奥田民生さんなどの提供受けてた木村カエラさんとかいたけど、そのあたり含めかつての女性ソロアイドルとは似て非なるシンガー、その中でも声のトーンや音色などで既存のポップミュージックとは差別化された、楽しげでポップさがあった人らを、改めてガールズポップと呼ぶのかなと思います。
で、多分そこの文脈と中田ヤスタカを結ぶ何かがあるとすれば、それはその当時から電子音をふんだんに取り入れた音楽、ネオ渋谷系と呼ばれるムーブメントがあった(らしい、というのはこの辺は後追いWiki情報出して、かつ狭義の「テクノポップ」とは違うかと思いますが。)
capsuleとしてデビューしたヤスタカ氏も、こしこ氏だけでなくPerfumeやMEGさん、きゃりーちゃんと作曲を続けました。
またMEGさんとも関わるラインではi-depのナカムラヒロシさんや、RAM RIDERさんといった面々がおり、彼らがこぞって2020東京オリパラに関わっていたというのはまた変な話でありますね。
avexも、アイデンティティ思い出したようにやったりやらなかったりします。2009年にリリースして無事何事もなかったSHANADOOとか大好きです。
あとは元気ロケッツに代表される秘密結社agehaspringsという存在とか、Sweet VacationとかSAWAさんとか無限にピコピコキラキラサウンドはありますが。
aira mitsukiさんやsaori@destinyさんみたいなところだと、06〜07年ごろの秋葉原という土地に集約されてしまうんですよ。PerfumeもAKBもそうだけど、その辺りにリーチできる情報網って当時の時点で既にアイドルシーンと大部分被っていた。
載せちゃだめやけど、2.5Dという響きが懐かしすぎて
現に僕はスカパーのアイドル専門チャンネルみたいなやつで彼女たちの情報を得ていたし、「オンナノコノオト」という番組なんかやってたの見てた。
でもそのチャンネルってエンタ!371と言うのですが、アイドルグループの番組もグラビアのイメージビデオも流したり深夜はAV流すっていう、あの当時の区分分けで動いていましたから。
グラビア系と歌って踊るアイドル系の区分けがされたのは、そのしばらく後に別チャンネル作ってからの話ですから。
だから、10年ほどでガールズポップというワードが「死んだ」理由は、そもそもが不安定かつ微妙な区分けでの話だったと言うことかなと思います。
モー娘。以後から秋葉原発のガールズカルチャーが盛り上がる中で、ポップとアイドルとアニソン・声優とがごちゃっとなってしまい、後者2つが盛り上がる中前者だけが既存の「歌手」の流れに吸収されたのかな、と言う仮説。
だから、音楽性や文脈だけでCICADAとか仮谷せいらさんとかふくめていいのか、とか。
あとは、竹内アンナさんとかiriさんとかeillさんとかはどうよとか、ぷにぷに電機とかおかもとえみさん素晴らしいとか、chelmicoとかkiki vivi lily いれたら流石に雑すぎるかとか、音楽性だけだったらevening cinemaとかlucky Kilimanjaroとか近似性高くない?とか、ゆっきゅんどうよとか永遠に哲学できるのでここいらで筆を折りたいと思います。
最後そういえばこれ語られてないなを一曲。南波志帆と、元相対性理論の西浦謙助と真部脩一プロデュースのタルトタタンがユニット組んで、作詞:大森靖子作曲:ヤマモトショウ(ふぇのたす)、さらにベース弾いてるのはのちにShiggy Jr.に加入する森夏彦さんという、リアルに人間交差点な曲となってます。
南波さんのアイドル性がタルトタタンを置き去りにしてる