好きなアルバム#4勇気も愛もないなんて/NICO Touches the Walls



このアルバムの話をしたかった理由は、ついこないだ「あちこちオードリー」でパンサー向井さんやオードリー若林さんの"生き様芸人"っぷりをしっかり味わった後だからです。
そういう「上手くいかない」とか「こんなもんじゃない」とか「なんで素直になれないんだ」とか、悔しさをバネにできる人たち代表じゃないですか、NICOさんは。

ただこのアルバムって、基本的な世界線は「好きな人に素直に真面目に接することができない」が故に様々事件事故を起こしてしまう男の、愚かさとか反省な歌が多くて、その「君」というファクターによって見えて来るものもあれば、生き様芸人から遠のいてしまうこともありまして。

あと曲に切実感とか悲壮感がそんなになくて、アコースティック編成で出たアルバムの流れもあったり、ガッシガシギターをかき鳴らす曲だけじゃなく爽やかでちょっとのどかなんですが、なのに曲がすすむとどんどんバッドエンドに向かっていく感じが、こう、社会の縮図よね。

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