【ネタバレしかない】USG2020“LIVE(on the)SEAT”10/14レポ
2020/10/14に行われたLIVE(on the)SEAT【一部】のライブレポートという名の感想文です。
タイトルの通り、ネタバレしかございません。
ライブに行く前の方は絶対に見ないようお願いいたします。
ライブがまだの民よ!
見るな!
いいか!
じゃあ始めるぞ!
開場
COCOAインストールを確認し、チケットをもぎり、自席に進む。
3階、第一バルコニーGブロック、どこだ?ここから入ればいいの?
自席は…っとここか…って!近っっ!!
え?3階ってなんだったの?普通に2階みたいなもんじゃん!
実はワンマンもホールも初めてなので、会場の広さにそわそわして挙動不審になる私。
スマホいつまでいじってていいんだっけ?そろそろかな?
客席の照明が落ちる…今から、始まる。
拍手が、鳴り止む。
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12時 時計塔の下 新しいワンピースで……
01.クローバー
Vo.斎藤宏介のアカペラで幕を開けるライブ。
緞帳の下りたまま、観客全員が斎藤の声に耳を傾け、息を飲む。
サビでBa.田淵智也のコーラスが加わる。
あぁ、ライブが戻ってきたのだ。今これから、UNISON SQUARE GARDENによる生存証明が始まる。
一番のサビが終わり、楽器の音が始まる。
緞帳が上がる。
待たせたな!ようやく会えたぜ!!と言わんばかりの笑顔に会場のボルテージも一気に上昇する!
本来なら歓声が上がる場面だが、今回のライブで声を出すのは厳禁だ。その分、観客の腕が高々と掲げられる様子が「ライブが始まったんだ!」という実感をより強めるのである。
『君がここに居ないことであなたがここに居ないことで
回ってしまう地球なら別にいらないんだけどな』
我々観客に向けているような
なんとも、実に感動的な幕開けだ。
02.フルカラープログラム
おい!それは聞いてないぞ!!
配信ライブで見てきた感動を!大切な曲を!
あの感動的な幕開けに続けて演奏するだなんて!
私はここまでしっかり生きてきたんだ。
彼らは、私とは違う場所で、また、しっかりと生きてきたんだ。
生きている。ようやく会えた。待ちくたびれたよ!会いたかった!!
あんたらの演奏最高だな!やっぱ生で聞くのが最高だな!!
そんな思いを込めて拳を掲げる。最高。幸せな空間だ!
7/15の生配信ライブ、LIVE(in the)HOUSEではアカペラで歌ってみせたラスサビは、流石にアカペラでの演奏ではないが(安直にそんなことするはずがない)観客は固唾を飲んで見守る。
今、私は“完全無欠のロックンロール”を目撃しているのだ。
そして、このタイミングだったか(うろ覚えである)
“UNISON SQUARE GARDEN”の文字とロゴがステージ後方、背景幕、下りてくる。粋な演出だなぁ。計算しつくされた演出を見せられるな、とぼんやりと思う。
ここでセッションタイム。
バチバチに格好いい。しかしこんな序盤でセッションをやるのか。まぁ一時間だからそうか。
にしても格好いい。来た甲斐あったわ。次の曲に期待がかかる。さぁ、何が来る?
03.フィクションフリークライシス
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおなんじゃこりゃぁぁぁぁ
やめてくれ、死人が出る!
感動系で来ておいて!暴れさすな!!!最高!!!!!
もうね、体が勝手に動いちゃうんですよ。自分の心地いいタイミングでね。
そう、ここでこのライブの良さに気が付く。左右がいないから腕の可動域が広い。何なら両手広げられる。それに加え、裏拍で腕を上げやすい!嬉しい!人と触れ合う距離だと、裏拍で腕上げると酔いそうになるんですよね…。それが無いなんて!なんて快適なライブ!
調子に乗って腕を上げ始めたのはこのタイミングである。この記事を書いている今も、若干の筋肉痛が残っている。くそぅ。後悔はしていない。めっちゃ楽しかった。
声を!出したい!!歌いたい!!!
席に座っていたって踊れる。でも歌いたい!シンガロングしたいよ!
声を喉で押しつぶしていたよ。よく声を出さなかった、偉いぞ私。
『結局世界は僕が救うしかない』のパート、客席では大きな手拍子が起こる。フェス的一体感に疑問を投げかけているスタンスの彼らに対して、別にこういうのも悪くはないだろう?私は楽しんでいるぞ田淵。私は普通にこれも楽しいと思ってるぜ?という気持ちで手拍子するやつ。(あくまで個人の意見である。)こっちはこっちで勝手にやるぜ田淵。
えげつない手数を、何事もないかのようにこなすDr.鈴木貴雄の姿を見ようと、持参したオペラグラスを使ってみたのもこの曲。持ってきて正解。よく見える。ただ、何をやっているのか理解が全然追いつかない。めちゃくちゃ格好いい。田淵はどうかな……っと。ダメだ画角に収めきれない。諦めよう。肉眼で見ることにしてオペラグラスをしまい込むのであった。
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小MC
東京の皆さんご無沙汰してます!
最後まで楽しんでいってください!
やった~!!!!会いたかった~!!!
04.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
ん!?!?!?001!?!?!?!?
おかしいってこのセットリスト…!
泣かせに来てんのか?喜ばせたいんか?全身の血が沸騰するかと思ったわ!
バッチバチにかっこよくて何より楽しい!
声を押し殺してマスクの下で口パクでシンガロング
テンション爆上がりで腕もブンブン振って「超かっけーよ!最高!」って思いをステージ上へ届くように…!え?貴雄今こっち見て頷いた…?届いちゃった!?!?
観客の反応にさらに応じてくれて…今ライブってやつやってるんだ!しかも生で!直接届く距離で!!実感が熱を伴ってもう序盤にして最高潮叩きだしちゃったんじゃないの!?!?!?
『愛してるそれだけ それだけで十分です』
セトリでプレイリスト組んで歌詞読んでってしてると、また別の伝えたかったであろうメッセージが浮かび上がってくるけど、それどころじゃなく楽しかった。愛してる、それだけで十分なのよ、あの場所では。
05.セレナーデが止まらない
うっそ…でしょ…
なんじゃこのかっこいい曲は←CIDER ROAD未履修
バチバチに激しく点滅する照明。
降り注ぐレーザー。
バッチバチに鋭利なサウンド。
全身の毛が逆立つような錯覚。
圧倒的でヒリヒリするようなロックサウンドを見せつけられる。
何これチョーかっけーじゃん!!うおおぉぉぉ!!またいい曲知っちゃったぜ!!!
(サビで『セレナーデ』というワードを聞いて)これが噂に聞くセレナーデが止まらない か!!!やっば超楽しいこのライブ!!!
アドレナリン?ドーパミン?がガンガン出てるような感覚で、「ロックバンド!!!生きてる!!!一瞬たりとも見逃すもんか!!!!!」しか考えられない。笑。
たまんねぇぇぇぇぇ
この忙しないロックをいとも簡単なもののように見せてこなす彼らは、いったい何者なのか。
これが16年ロックバンドをやってきたUNISON SQUARE GARDENだ。
06.世界はファンシー
きちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!マジか!
“セレナーデが止まらない”で最高潮に達したテンションがさらに上限突破しちゃいましたよ!!!もう立ちたい!!!叫びたい!!!!でもできない!!もどかしい!!!!!!!
腕振りまくるしかないじゃん!!!!!!!!!!
皆様ご存じ最新アルバム“Patrick Vegee”収録曲でございます!
「今回のツアーはアルバム収録曲はほとんどやらない」と言っていた中ですが、その数少ない曲がこれですよ!!!やっば!!!
配信ライブの際に途中でカメラが切り替わったため何だったのかわからなかった(笑)あの田淵の両手をグーにした謎のポーズを最後まで見られた!!嬉しい!!!
(両手をグーにしてゆっくり左へスライド→ぶんっ!!と開放)
嬉しい!楽しい!やったー!
『二次関数などマジちょろい~』のパート、斎藤さんの手癖が見たかったので瞬時にオペラグラスを装備。
最新曲をライブで見られるって、良いね。
『Fancy is lonely』さあ、次は何が来る?
07.君はともだち
……!
感情が振り回される…。
ライブの楽しさ、だけじゃない。ここに来るまでの私達だ。それぞれの日常にフォーカスを当てられる。
『何も知らないやつに君の事決め付けられてたまるか / 見えないところで強く生きてる 気付いてるよ』
歌詞の引用をし始めたらキリがない。これは私たちに向けられた歌なのだと、直感的に理解する。
直接この曲を受け止めるのは初めてである。どうしていいかわからず、ずっとハンカチを握りしめていた。
ここから筆者の個人的な話が始まるので、ライブのことだけ知りたい人は次の見出しまで読み飛ばしてもらって構わない。
おセンチな話でゴメンね(^_-)-☆
私は、このコロナ禍の自粛期間中、ずっと鈴木貴雄という人に助けられてきた。そう。目の前で演奏している、そのドラマーである。
こんな記事を読むような物好きなら皆さん知っているだろうが、彼は「PACAO」としてゲーム実況動画をYou Tubeに上げている。
学業に対する不安、将来に対する漠然とした不安…。不安で眠れない沢山の夜を、彼の実況動画で乗り越えてきた。温かいその人間性、Twitterの文字から垣間見える考え方。好きだとか愛おしいだとか、そういった感情ではなく、ただ単純に、救われた。
そんな自粛期間のことを想いながら、目の前のドラマーを見つめる。私を助けてくれた人。彼の魂の込められた演奏。そのドラムにベース、ギター、そしてボーカルが乗って、折り重なって、私の傷付いた心を包む。
そうだ、私の信じてきたこの人は、この3人は、UNISON SQUARE GARDENは、間違いじゃないのだ。信じてきて、ここまで生きてきて良かった。心折れても私はここまでたどり着いた。
待ちに待った。この3人の目の前で、生身でその音を受け止める。嬉しい。
報われたというのが正しいのかはわからない。
いま、とても幸せだ。来てよかった。
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MC
詳細について知りたい人は他をあたってくれ…。
注目ポイントだけ書き起こす。
斎藤「東京でやるの…ん?(振り向く)」
(貴雄 何でもない的身振り)
斎藤「何でもないそうです笑」
(斎藤MC中)
貴雄 上手側スタッフに手招き(片手にペットボトル)
チューニングが合わないのか、曲間でのチューニングに手こずっていた印象がある。そのことについて話していたのだろう。
貴雄 唐突に「Say Ho~!」(ローテンション)
観客 手を挙げたり、沈黙ののちに微妙な拍手
斎藤 アルバムツアーはまた別でやろうと思っている。
このことを直接言葉で言ってくれたのは本当に有難い。信じて待つ。
斎藤 「そのアルバムの中から一曲。夏影テールライト」
08.夏影テールライト
ここで…!アルバム曲として…!
MVも撮られているキラキラした空気を纏ったこの曲。
生で聞ける…!嬉しいぃぃぃぃぃ…!!!
田淵、鈴木のコーラスが会場に響き渡る。音響設備が良い(らしい)ので、客席自体が震えているかのように、体全体で音を受け止める。
二人のコーラスを纏って、斎藤のボーカルを受け入れる。
なんという多幸感。
何より、たぁのしい!
新しい曲を新鮮な気持ちで聞ける…!
この曲ということは…次の曲は…?
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ワンツー!
09.Phantom Joke
yeeaaaaaaaaah!!!!!!!
この!!!カタルシス!!!!!最高!!!!!!!
待ってたぞこの興奮を!!!
暴れる暴れる笑
アルバムを聴いている人ならみんな大好きな歌詞繋ぎをライブで!生で!目撃できるこの幸せ!快感!
怒涛の演奏。彼らの技術の神髄。これだ。これを待っていたんだ!
斎藤宏介の声の調子、絶好調でした。
過去3回の配信ライブでの歌声が嘘かのように、とてつもない安定感で紡がれる歌詞。音楽の女神が憑依しているのを「それが何か?」とさらっと受け流すかのように飄々と歌い上げる。
生音だと迫力が段違いです。化け物か!!!
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と、またしてもここで短いセッション。興奮が醒める余裕などまるでない。
10.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
え!ここでくる!?
はっはっは体力ならまだ残ってるぜ!!!
踊るぞ!!!
ライブの楽しさと言えばこれだよな!
これだよこれ!!
「東の空から夜な夜なドライブーーーーーァっ!!!」
YES!!!貴雄のこれが聞きたかった!!!
田淵は暴れまわるし貴雄のボルテージも爆上がりするこの楽曲が大好きでたまらない!
間奏にて。
貴雄が立った!上着を脱いで!?畳んで!?!?投げた!!!!!!
貴雄覚醒の瞬間っ!!!ありがとうございます!!!!!
興奮で記憶がだいぶ飛んでいる。ははは。
腕振りまくったぁ~!声出したくてたまらなかった…!
曲終わりの貴雄
叩いてそのままスティックを高く上に投げ上げる!
しかし宙を舞ったその軌道を目で追いかけて、落下するときには既に新しいスティックを構えていた。いつの間に。流石だ。
11.ライドオンタイム
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
田淵が上手に下手に様子を見に来る。観客ひとりひとりの反応をまじまじと見つめ、その反応に喜んでいる様子。楽しいぞ~!楽しんでるぞ~!と伝えるように観客の熱もさらに上がる。た~のしい!
上手側に来る田淵。斎藤さんのギターをジャーンとかき鳴らす。どうだ!と言わんばかりの無邪気な笑顔。
上手側の観客に「おっ!いいジャン楽しんでるね」みたいな視線を向ける。近い席の人は羨ましいなぁ、ライブは楽しいなぁ!なんて思いながら腕を上げる。田淵が帰ろうと振り向く、その瞬間だった。なんとこちら上手側バルコニー席の方を向いたのである!しかも角度的に私周辺!目が合ったと言っていいのか遠すぎてわからないwが確実にこっちを向いた!やったー!嬉しいぃぃぃ!!ってコーラスに遅刻する田淵。笑。
一番、嬉しかった。
田淵の純粋に音楽が好きなあの真っ直ぐな目が好きなんだよ。
fun time HOLIDAY ONLINEのビスたんの手の上げ方可愛かったよね。あれを客席で真似してみてた。笑。
12.harmonized finale
finaleに相応しい選曲。
この楽しかった時間の記憶が、この感情が、ちゃんと自分の心に刻まれていく。なんとも美しすぎる締めくくり。あぁ、綺麗だ。
ラスサビ、斎藤宏介にスポットライトが降り注ぐ。この人はどこまでも美しく、凛としている。しかし、本当に斎藤宏介の姿しか見えない。ドラムとベースは、音すら聞こえない。明転後のステージの画を悟る。あっという間だった。最後まで3人の姿を見ていたかったというのが本音。だったらせめてもと、彼の姿を目に焼き付ける。大切に紡がれていく歌詞を取りこぼさずに聴く。
ありがとう ありがとう ここからまた始まっていく
ステージ上にひとりになった彼が、深々と礼をしてステージを去る。
やはり、寂しくはある。でも、ここからまた始まっていくのだ。
明るくなったステージ上。
UNISON SQUARE GARDENのロゴに上書きするように
“SEE YOU NEXT LIVE”の文字がオレンジの字で刻まれている。
そう。ここは始まりなのだ!
退場SEは、絵の具
私たちにとっても、彼らにとっても、ここからまた始まっていくそのスタートなのだ。
粋どころじゃないぞこの演出!完璧すぎるほどに計算しつくされている演出。本当に、良いものを見た。この場に立ち会えてよかった。UNISON SQUARE GARDENを好きでいて良かった。最高の1日をありがとう。
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あとがき
ライブレポートと言いつつ、ただの感想文になってしまいました。
本当に最高のライブでした。
もうちょっとね、演出だとか選曲だとか、追求できれば面白かったのかもしれないけど、レポとしてはこのくらいで。
初めてなので大目に見てね。
最後まで読んでくださってありがとうございました!!!
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