Yu9(Fish9) U556簡易レビュー
スペック
構成:Sonion製1BA
高域:4
中域:4
低域:3.5
特徴:1BAとは思えない低域の広がりと深く耳に押し込む形ゆえの遮音性
感想
ER4SRやER4XRをベースに装着方法やBAの型番を独自に改良したイヤホン
元となったモデルは未所持なので比較はできない。
出荷状態はKnowles製の緑色のダンパー(1500Ω)が装着されており、これだけでもかなりフラット~やや低域多めなチューニングになっている。
自分はさらに抵抗値の低いフィルタを追加購入しなんやかんややって今はNiceHCKのMusouと白フィルタを付けて使用している。
その状態でも可聴域の音はしっかり鳴らしてくれる。バスドラの低域は多少弱いものの芯はしっかりとしているし、ハイハットもちゃんと刻む。しかしシンバルクラッシュの細やかさにはやや不満が残る。音がつぶれるのだ。Winterが良すぎるともいえる。Winterだとこの遮音性は得られないし、多分BAではこの不満を解消するのは難しいだろう。
いいイヤホンだからこそ不満も感じるのだ。レビューの文字数が少ないイヤホンは優等生過ぎて文句がないか、特徴がなくて書くことがないか、そんなに良くないイヤホンだから書く気がないかのどれか。
また深く耳に押し込む形状ゆえに付け外しの際や装着中は他のイヤホンでは感じることのない違和感を感じることもあり、そういった点で人を選ぶ。
しかしこの装着深度のおかげかASMRとの相性は非常に良く、VR3000を超えるASMRホンとなった。とはいえ寝ホンに使うには違和感も強く値も張るため富豪かつ耳強き者以外には難しいだろう。