「Little Nightmares」マップで色々妄想したまとめ


実況プレイ動画としての1周目を終えたので、ノームや人形などコンプを目指しつつ改めて探索するための2周目を個人的にプレイしました。
考察……というより、マップ背景などからリトルナイトメアの世界観について”妄想”していくだけの記録。思いついたら随時更新。

DLC、更には続編なども既に存在しますので、自分で考えずとも既にそちらで色々答えが出ているかもしれませんが、考えるのが好きなので、各マップの気になる要素を箇条書きにしてみました。完全自分用でーす。
追記:DLCのプレイも始めたので、本編と関連づいた妄想を思いついた際にはそちらも書き加えていきまーす。

【Chapter1 監獄】

・スタート地点
船内の行き止まり空間であり、上のほうに洗濯物っぽいのが干してある。
誰かの居住空間だったのだろうか?
また、シックスが目覚めるトランクはシックスがすっぽり入れるサイズであり、中は写真とふわふわした敷物のみ。シックスが寝るためのもの、あるいはシックスを中に安全に隠し、外に連れ出そうとしている者の隠れ家?
とはいえこの空間に入れるのは見える範囲だとシックスちゃんやノームサイズの者なので、ノームの隠れ家の可能性もある。

・首吊の部屋まで
ソファの上に散乱するタバコや、シングルベッド。その後の部屋には、例の首吊りっぽい長い足と、遺書を思わせる手紙。
スタート地点の部屋の洗濯物や、トランクの持ち主?
足元にある椅子が倒れていないことや、そもそも足は椅子にまったく届いていない点が気になる。首吊りだからといって自殺とは限らない。
レディやモウの秘密を知った、あるいは知っていたが嫌気がさした、シックスを外に連れ出そうとした、などの何かしらの理由でモウ側に殺害された可能性?
天井から吊るすという直接的手段は、レディの仕業というよりは手足の長いアイツ(”管理人”というキャラ名らしい)を連想する。
落ちていた手紙は遺書なのか、あるいは処分されてしまったときのために誰かにあてて書き残したものかもしれない。

・冷蔵庫の部屋
首吊の部屋のつぎに、黒いタールのようなものを跡に残しつつシックスちゃんサイズの者がつけたらしき手形のある冷蔵庫へ。食べるものがなくなって飢えていたのかもしれない。手前の部屋の人物が高いところで首を吊っていなければ、この人物は食べられていたのかもしれない。
あるいはノームちゃんたちが隠れ家に持ち帰るものを探していたのかな?

・床が抜ける部屋
ノームちゃんを追いかけていくと床が抜けてしまい、ヒルの待つどろどろの空間へ。
抜ける床の先にはイスの上に置かれた大きな帽子がある。
「イスの上に置かれた大きな帽子」が唐突に、意味ありげに出てくるのは多分ココと、ゲストエリアでノームちゃんを捕食する手前の所のみ?
管理人も同じような帽子をかぶっているが、彼のものに比べると気持ち大きめな印象も受ける。

・こども部屋
檻を引きずる管理人を見かけた先から、突然の厳重警戒ビリビリルーム。
その先に子供部屋があるのだけれど、檻で隔離された手前の空間は、集団で使う用のトイレ?にも見える。その場合、子供部屋のキッズのためのものだと思われるが、日常的に使われるトイレとの間に電流を流すのは、よほど厳重な監視下に置かれていると感じる。子供部屋の反対側も電流ビリビリ、そこを仮に抜け出せたとしてもその先には石化の光が待っている。
おもちゃがたくさんあったり、ちょっと先のベッドルームで寝ている子供たちもスヤスヤと穏やかな様子だけれど、やはり単なる愛情とは違う"目的"があって育てられているように思える。ブランド牛のような美味しい食肉に育てるためには、家畜にストレスを与えないように大切に育てるのだと聞く。

子供部屋には、子供たちの面倒を見ていた大人が吸ったであろうタバコの吸い殻が残っている。
私が気付いた中でタバコを吸っている描写のある人物というと、
「台所」に運ばれる布に巻かれた食肉たちを見下ろすシェフ、ゲストエリアでバケツに手をつっこんで爆睡しているゲストの一人。
あとはスタート直後に通りかかるソファの上にあった吸い殻。場所から考えて、これは首吊りの人物のものだと思っているけど、首吊りの人物は、子供たちの監視を任されていたのだろうか?

・石化部屋の二階
石化の目で監視されている広間。その二階の廊下に沢山のドアがる。
唯一入ることのできる角部屋にはベッドがぽつんとあり、壁には大きな”目”の落書き。床にはスケッチも散らばっている、その中にはシックスちゃんとよく似た黄色いレインコートの人物の絵も。
壁に小さな手形もあるし、目を恐れている(意識している)と思われるので、部屋の主は個室を与えられた子供たちの中のひとり? シックスちゃんとの関係は?
ここを抜けた先に、後のエリアで子供たちが入れられているのと同じ檻が大量に積み上がっている場所。成長し、個室を経ていよいよ出荷されるのか?

【Chapter2 隠れ家】

・最初の部屋
どことなく事務所っぽい感じのする部屋。クローゼットの中にノームちゃんが消えていく。プレイ動画ではスルーしたまま進んでしまったけど、やはり隠し部屋ありました。
マップ各所の「目」のある場所が実は監視カメラのようになってるみたいなのだけど、こんな隠された部屋でレディの部屋の様子までも覗き見ていたのは、一体誰なんだろうか。モウ側の誰か(レディや管理人など)であれば、隠す必要はないと思うのだけれど。もしモウの管理者が使うための監視カメラであれば、レディの私室を覗けるというのは不可解と感じる。

・綺麗な壁紙の部屋
今までのマップとはガラッと雰囲気の違う、とても綺麗な部屋。
Chapter2は管理人と戦うシナリオなので、ココは管理人の部屋なのかなーと漠然と思っている。壁に管理人の絵?写真?が飾ってあるので少なくとも関係者というか、管理人に好意的な人物だとは感じるし、監獄に出てきた部屋とは違ってとても綺麗な部屋なので待遇が良いこともわかる。
天井からズボンがぶら下がっていたことを思い出し、足の短い管理人とは別の人物の部屋かもしれない、とも一瞬考えたのだけど、改めてズボンを確認したら、最初の首吊りの人物の足に比べてズボンの丈がだいぶ短い(首吊りさんが異様に足の長い人間でなければ)ように見える。裾のくしゃくしゃ感が、丈が余ってるズボンを穿き潰したような状態とも考えられるので、改めて管理人のズボン説濃厚かもしれない。
あとノームの絵なども飾ってあるのだけれど、管理人はノームが好きなのかな。でも管理人って目が見えないんだよな。いつから見えなくなったのかは知らないけど。

ところでこのChapter2のタイトルは「隠れ家」なんだけれど、このマップで一番印象的なこの部屋が管理人のものだとすると、これまた別に”隠れ”る必要はないと思うわけで、「隠れ家」とはどの場所のことを指してるんだろう。
クリア後に解除される実績「隠れ家」の説明文をsteamで確認したところ、
「失われた小さきものたち、自分でおうちに帰ることもある」となっていた。失われた小さきもの、というのは、すべてのノームを抱きしめると解除される実績名と同じなので、ノーム(もしくは脱走した子供たち?)の隠れ家を指しているんだろうか。

・ノームの隠れ家?
初回プレイでは気づかずにスルーしていたのだけれど、まさにノームの隠れ家のような場所が、実は管理人の作業場の先にある。
小さなはしごを登ったさきに天井裏のような空間があって、靴の中に入ったろうそくがあるが、シックスが訪れたときには既にろうそくに火が灯っている。
そしてダクト入り口のフタに写真が貼ってあるのだけれど、この写真はゲーム開始時にシックスちゃんが目覚めたトランクのフタに貼ってあったものと同じに見える。シルエット的にヒトっぽく見えるなーということ以外、何が映ってるのかよく分からないけど、ノームのようにもフードをかぶっているようにも見える。

・管理人の作業場
盲目の管理人が慣れた手付きで小さな人間らしきものを簀巻きにしていく。
Chapter1で大量に積み上がっていたのと同じ檻がここにもある。中には小さな子供たち。この簀巻きはおそらく台所に運ばれている。
この先には靴が溜まっているダクトや、靴の海が出てくるのだけれど、そういえばこれは誰の靴なんだろう。シックスちゃんもノームも、檻の中の子供たちも靴は履いていない気がする。
管理人が自分用に趣味で集めているものじゃないとすると、この船には大量に不要な靴が発生するということかもしれない。たとえば用済みになった後のゲストたちが身につけていたものとか(だとすると服はいずこへ)(いずれにしてもやはり管理人は靴に何らかのこだわりがあるかもしれない)

・おもちゃの部屋
管理人に追われながら床下に逃げ込む場所。おもちゃや人形が沢山ある。
ココに来る手前には、子供部屋にあったような子供用のおもちゃが入った箱もある。子供たちのために保管してあるものなのか、管理人が趣味で集めているのか目的は謎だけれど、Chapter2のこの辺以降はどの場所も管理人は存在や行き方を熟知しているかのように長い手を使って天井から行き来しているので、管理人の行動範囲であることは間違いないと思う。

・時計の部屋
とにかく時計がたくさんある。
ここも管理人はよく構造を知っている慣れた部屋なんだろうと思っていたけれど、目が見えない代わりに耳の良い管理人は、時計が鳴ると悶絶して身動きが取れなくなる。管理人が自らすすんで時計を集め部屋に入り浸ったりすることは考えにくいかもしれない。
他に時計が印象的に登場する場所というと、レディの部屋付近くらいか。
もしもレディが老いを嫌っているのだとすると、時間の流れを意識させるもの=時計を衝動的に廃棄する癖があり、不要になった時計が集められた倉庫のような場所という可能性はある。壊せばいいやんとか、また時計置いてるやん的なツッコミが入るけれども。

・本棚の部屋
大量の本と、その奥にテレビのある部屋。
管理人は目が見えないのだから絵も本もテレビも不要やないか、やっぱり管理人とはとくに関係ないマップとちゃうんかワレェ、と感じてしまうが、
よく見ればテレビには蜘蛛の巣がかかり長く使われていないことも伺える。
管理人はモウに来た時点では目が見えていて、本やノームやテレビが好きだったのかもしれない。時計の音は嫌いな管理人だけれど、テレビをつけると食い入るように聞いている。
もし管理人の目が見えなくなったのがモウに来た後だとすると、一体何があったんだろう。レディが素顔を隠したがり、鏡を割りまくったことと関係があるんだろうか。

ちなみにテレビは何度かボタンを押すと最初と違うチャンネルを見ることも出来て、そのときに映るのはフリーメイソンみたいなピラミッド形+目の模様だったり、掌に目のある手だったりなど。意味深。

【Chapter3 台所】

・隠し部屋
冒頭のネズミを食べた先に実は隠し部屋。
レディの像や肖像画、赤いドレスを着た後ろ姿の女性の絵、そして手紙らしきものが置いてある。
一見すると「隠れレディ信奉者の祭壇」みたいな感じなのだけれど、最初から壊された状態のレディ像も落ちているのが気になる。そもそも、モウでレディを信奉するのに隠れる必要はまったくない気がするのだけれど……。
反レディ派が隠れ蓑として使っている場所なのか、あるいは逆に、そちらに属していながら実はレディ側の人間だった者がいるとか。うーん。

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・シェフのキッチン

場所の話ではないんだけど、実はシェフの顔って素顔ではなくてマスクみたいなんだよね。シェフの動きをずっと観察していると稀に顔をかく動作をするのだけれど、これをフロントサイドから見ると、ぶよぶよの顔=マスクを思いっきり持ち上げて、中から舌をべろっと出した緑色の素顔を出しているのがよくわかる。
実は動画の収録中にもこの動作を一度見ていて「えっシェフの顔ってマスクなの?」ってリアクションをしていたんだけど、この時はほぼ後ろ姿の状態で見ていたため、 顔と首の間に隙間があるような? 程度にしか確認できなかったので「あ、ただ肉がぶよぶよすぎてマスクみたいに見えてるだけか~」と言ってカットしてしまった。
ちなみに前Chapterの綺麗な部屋や、シェフの寝室近くのエレベーター前にシェフの絵だか写真が飾ってあるんだけど、実はそちらにもちゃんとベロを出した緑色の姿が描かれている。

・灰色のノームちゃん
意味深に覗き見ることのできる、天棚の隅で力尽きるノームちゃんの姿。
灰色になっているので石化したようにも見えるんだけど、後に丸かじりにされてしまうノームちゃんも灰色になっているように見えたので、単に生命が失われた描写なだけかな。
食欲旺盛そうなネズミがそばでクンクンしていたり、ノームちゃんが凭れ掛かっているのが”ヒト”かもしれない簀巻きだったりすることには、なにか意味があるのだろうか。わざわざ行けるわけでもないこの場所の光景を映してくるのだから、なにかを暗示している場面だとは思うのだけれど……。


【Chapter4 ゲストエリア】

・鏡のあるトイレ
ゲストエリアで唯一思わせぶりな場所というとここくらい?
ゲーム内でおそらく初めて”鏡”が出てくるので、それだけでも不思議と印象が強いんだけど、よく考えたらこの鏡ってマジックミラーなんだよね。
そして鏡を割った奥にはイスが置いてある。一体誰が、なんの目的でトイレを観察していたんですかね……。

【Chapter5 レディの部屋】

・スタート地点 ~ 階段室
階段室の一階に本棚とイス。Chapter2にも大量に本が出てきたが、レディも本が好きなのだろうか。素敵な一角だと思うのだけれど、ここにあるイスは白い布に覆われている。元々そういうイスだったというより、使われていない家具にかぶせておくようなものをイメージする。
そしてその奥にちょこんと、このChapterの中では唐突で異質に思える小さな人形。人形自体は同じものが最初のほうにも落ちていたのを確認してるんだけれど、レディの居住エリアということを考えると若干の違和感はある。

・階段室 最上階
今までにもちらほら絵や写真が飾ってあったが、一番密集している。
過去のエリアにも出てきた絵もあるが、初見の絵も多く、
人物を描いているものは、ほぼ「顔が描かれていない」ことが気になる。
一部例外はあるのだけど、大きなサイズの絵で、ドレスを着た人物画と思しきものはすべて顔に何らかの被り物をしているか、布で覆われて隠されたりしている。

・レディの寝室
ここから大量に登場しはじめるマネキンと絵。
レディは着物姿だが、マネキンも着物を着ているもの以外はすべて何も着けられていないスカート形のトルソーだけに見える。
また、レディの寝室には大量に折りたたまれた布が積み上がっている。
手持ちの着物コレクションにしては保管が雑なので、マネキンの多さから見て、レディ自身が服を作るのが好きだった可能性も。

そしてこの部屋で一番気になるのはやはり、最奥の寝室にある、唯一顔が隠れていない白い服を着た少女の絵と、シックスちゃんを連想してしまうような黄色い服を着た少女の絵。こちらは目のところが塗りつぶされてしまっている。
単純に絵だけでも気になるんだけど、このふたつの絵は同じような額に入っていて、更には白い服の少女の絵と同じ高さの壁、ちょうど対になりそうな位置に、額縁を外した痕のようなものがあるので、黄色い少女の絵は本来そこに飾ってあったものという可能性もある。ただサイズは黄色い少女の絵のほうが少しばかり小さい。
そして白い服の少女の絵は、1つ前のゲストエリアで大量のゲストたちに追いかけられているときにも実は登場していて、この時は赤っぽい着物を着た仮面の女性と並んで立っている形で描かれている。
この着物の女性がレディだとするなら、そこに並んでいる姿を絵に描かせるほどの存在とは一体? 一番イメージしやすいのは「娘」とか。
白い服の少女と黄色い服の少女が別の人間か、同一人物なのか分からないけど、もし二人の絵が同時に壁に飾られている時期があったのだとすると、さらにいろんな妄想が捗る。
黄色い少女が、顔を隠すのではなく「目を執拗に塗り潰す」という形で隠されているのは、よほど彼女の”視線”が不快だったのだろうか。

・割れた鏡
Chapter5に出てくる鏡は1つを除いてすべてが割られてしまっている。
レディ自身が割ったのであれば、仮面をつけていることからも考えて自分の容姿を何らかの理由で拒絶していることが考えられる。

ただ気になる点もいくつかあって、まずは唯一割られておらず、神器のごとく保管されていた最終兵器ミラーさん。
初攻略時は直感的に「レディは鏡を見たくないらしい、だから鏡を向けることで武器になるんじゃ!」みたいに言ってたけど、スタッフロール中にちょこっと(多分カットしてなかったはず)触れたように、よくよく考えたら鏡を見てダメージを受けているのではなくて、鏡に反射した光でダメージを食らっているのだ。そもそも仮面つけてるんだから鏡見たって素顔は見えないしね。これはレディがシックスちゃんや子供たちと同じく光に弱いのか、この鏡が照らす光になんらかの力があるのか、それは分からん。

それから、非常に小さな違和感としてあったのが、割れた鏡の前で髪をとかすレディの姿。鏡がいやなら、他の割れた鏡と同じように取り外してしまえばいい。単に「割れた鏡の前で髪をとかす女」というゲームの演出上の狂気の表現かもしれないんだけれど……。
加えて言うなら、この鏡台の鏡はヒビは入っているが、他の鏡たちと違って割れ落ちてしまってはいない。一応、頑張れば何とか鏡として使えないことはない、くらいの状態に留まっている点。
果たしてレディが恐れているのは本当に「自分の素顔」なのか?
あるいは、「鏡を割っていたのはレディ本人だったのか?」 といった新たな深読み妄想が浮かんでこないこともない。

ところで、レディの部屋の例の絵の手前に階段室と同じようなイスが2つあるのだけど、このうち片方は階段室同様、白い布がかけられている。
元々はこの部屋に複数の人間が出入りしていたが、いまは使われなくなったのだろうか。階段室のイスに座って本を読んでいた(が、いまはそれをしなくなった)であろう人物と関係が?
Chapter2で「隠れ家というタイトルがどこを指しているのか」と考えていたが、綺麗な壁紙の部屋はともかく、その先の大量の本棚や、テレビやピアノ。ここで過ごしていた人物もきっと本が好きだったのだろうと思う。
あくまで深読み過多の妄想だけど、レディの部屋から何らかの理由で追放された人間が、人目につかない場所でひっそりと本に囲まれて過ごしていたという可能性があるかもしれない。例えばそれは、取り外された絵に描かれていた黄色い服の少女だったりするのかもしれない。

【DLC1  深淵-Depth-】

石化部屋の三階が登場した。三階も二階とおなじく最右手に大人数部屋、最左側に個室があることが判明。三階の個室にも壁に絵が描かれているが、こちらは船の絵となっている。船というとまずモウが浮かぶのだけれど、形をみるにこの壁に描かれた船はモウではなくモウに横付けされるゲストたちの船に近いように見える。
例えばモウを脱出したあと目指すべき場所を示すために、自分や仲間のために描かれたのではないかなーと妄想した場合、二階の絵は、石化の目を攻略する際のイメトレに使われていた可能性もある?

あと、三階の床にもシックスちゃんのようなレインコートの人物が描かれたスケッチがある。二階個室の人物は目の落書きが多かったため、目に対する強い恐怖心に苛まれていたのではないかと感じていたんだけれど、
仮にこれが目を攻略するための強い意志を持った人間が描いたものとする場合、黄色いレインコートの人物は、モウを攻略するために会わなければいけない重要人物だった可能性があるかもしれない。逆にもし、ただただ恐怖心からくる強い強迫観念で絵を描き殴っていたのだとすれば、黄色いレインコートは恐怖の象徴だった可能性も出てくる。

【DLC2  Hideaway-ひみつのへや-】


ここまで取り上げてきた個室の絵や落書きと同じものを、ノームちゃんが描いていることが判明した。この個室に描かれているものも、すべて子供たちではなくノームたちが描いたもの?
確かに二階の壁の大きな目の絵については、近くに沢山ついている手形のサイズ的にも、ノームのものである可能性は十分ある。ノームちゃんが何を思って絵を描き続けるのかについては、まだそれっぽい妄想が浮かんでこない。ノームちゃん存在自体が謎しかないのでござる。

そして動画内でも言ったことだけど、このDLC2の舞台になっているノームちゃんたちの生活圏内と思しきエリアは、ノームちゃんたちだけの力で維持・発展したのだろうか。ノームちゃんたちは束になると物を動かしたり、持ち上げたりできることは分かっているので、あちこちからこっそり物を運んできて暮らしているとか、あるいは管理人あたりがノームに友好的だったりとかする可能性も考えられる。
ただ、今回みたいにキッドくんのように脱走をはかりどこからかたどり着いた子供たちと共存していた可能性もある。
子供たちはいずれ外の世界を目指して巣立っていくんだろう。きっと外に出られた者はいないのだろうけれど……。

……と、クリア直後に抱いていた感想がここまで。
そのあと動画を編集をしていて、重大な伏線を見落としていることに気がついたのでした。
ラスト、火のともった炉を見つめるノームちゃんたち。その体から伸びる影は三角帽子のシルエットではなく、キッドくんと同じ、ヒトの子供の姿になっているのである。
ノームちゃんたちにどこまでの知能があるのかは判然としない。
だけどつまり、ノームちゃんたちが量産している絵は、あのシーンで子供部屋のオルゴールと同じ曲のアレンジが流れるのは……それがノームちゃんたちの記憶の、深いところに焼き付いているものだからなんだ。
だとしたら、上に書いたような「個室の落書きを誰が描いたのか」なんて、もうどっちでもいいんだ。
どのような理由でそうなってしまったのか不明だけれど、あまりに神秘的で、暖かくて、でもどこか寂しげにも感じて、不思議と涙が浮かんできたあの光景に、さらにさらに切ないテイストが加味されてしまった(´;ω;`)
ちなみに、飾られてあるスケッチのうちの一枚に、棒人間ではあるが、大人が子供を複数引き連れてあるいているかのような絵がある。ノームちゃんの落書きの中には三角帽子の絵もあったので、丸い頭で描かれたこの小さい棒人間はヒトの子供である可能性が高いと思う。このような形で子供たち導いていた大人が存在するという、ノームちゃんたちの記憶なのだろうか。
そもそも、この子供たちがどこから来ているのか(モウの外なのか、中で生まれているのか?)分からないけれど、あるいはまだモウにとらわれるまえに本当の父や母と手を繋いで歩いた遠い昔の記憶を思い出しているのかもしれない。かなしい……。

【DLC3 The Residence-静寂のアトリエ-】


動画で気にしていた「左前の着物」ですが、エレベーターホール初出の絵に関しては、色は黒っぽいですし、死装束をイメージしていたのかどうかは謎です。顔がはっきり描かれている珍しい絵なのですが、着物を着ているという点のみから推察するなら、しわしわになる前のレディの絵という可能性はありそうです。
他にも、現在のレディと同じ白い仮面+黒い着物の女性の絵は沢山ありますが、基本的に”絵”として登場する着物はすべて左前だな、ということが改めて背景に注目すると判明しました。
海外のゲームだし、特に意味もなく左前になってるという可能性もちょっと考えたんですけど、これまたよくよく観察すると、実物のレディはちゃんと右前で着ているんですね。
唯一例外なのは、終盤キッドくんが偶然にも目の当たりにしてしまう、しわしわに年老いたレディの姿。それを”鏡越しに”見たときのレディは、当たり前ですが、前合わせが左前になっています。
つまり絵の中の左前の着物も、死装束ではなく、鏡の中の人物を表しているのかもしれません。

「静寂のアトリエ」という邦題がついていますけども、元々は「Residence」というタイトルのDLC。つまりレディの住むお屋敷、みたいなイメージなのでしょう。
”モウ”の女王たるお方の住居なのですからあれだけ広くて立派でも別におかしくはないのですけど、あくまでマップに配置されたオブジェクトなどから妄想しますと、元々ずっと孤独に過ごしていたとは限らないのかな、と少し思ったりしました。
影の子供たち(敵ですが)が走り回っていたからそう感じたのかもしれませんけど、本棚などを見ても、本の合間にティーカップやらなにやらいろんなものが置いてあったりして、なんとなくレディにしてはフランクな使い方をしているなーと思ったのですよね。
もしやレディが昔まだ若く美しかったころ、この船にはまだ”胃袋”などという名前はついていなくて、食肉加工用ではない子供たちが元気に駆け回ったり読書を楽しんだりしていた時代が存在していたりして……。

ところでノームちゃんって、普段懐中電灯で照らしたりしても、子供の影にはならないですよね。
DLC2の最後の場所ではノームちゃんたちがみんなで静かに明かりを眺めていましたけど、そういったシチュエーションで、彼らが人間だったときの記憶を強く思い出しているとき、その影が子供に戻る……とかだと、とても切ないです。
でも子供たちをノームに変えているのはレディなんですよね。
本編での、管理人の簀巻き工場 ~ 台所までの流れを見る限り、子供たちは厳重に管理されたうえ、台所にて調理されているのではないかと予想するわけですが、レディが脱走してきた子供たちを殺したり食したりするのではなく、ノームに変えるのは、何故なのでしょうね。
動力炉での働き手が欲しいだけ……という可能性もあるでしょうけど、ノームちゃんの労働状況を誰かしらが厳しく管理しているといった印象はないですし、動力炉付近が管理人の生活圏内らしいことを考えると、ある程度管理人が監視をしているということはあるかもしれませんが、管理人は管理人でノームの木彫人形?を持ってたり、そもそも人形やおもちゃを集めていて小さきものが好きそうなイメージがあったりと、ノームにはそこまで厳しくしていない印象。
もしかしたら、数々のトラップをくぐり抜けて自分のところまで辿りつくほどの勇気と知恵をもった子供に対するちょっとした温情のような、それに加えてレディ自身も、心のどこかでノームちゃんのような癒やしの存在を求めているのかもしれない。

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