最高に知的で面白い映画を大学で観た話
2015年夏。太陽が燦々と輝く昼下がり、僕は学部棟の大教室にいた。
教室には僕も含め500人近い学生がいたが、いつも眠そうな顔をしている羊たちの目は異様に輝いていた。
なぜならこの日は、みんなで映画を観る日だったからだ。
前の週、教授が言った。
「来週は最高に面白く知的な映画を観ます。感情や常識に流されず、論理的に物事を考えることの大切さを学んでほしいと思います。この教室にいる時点で論理的思考力に長けているとは思いますが、それでもこの映画から学ぶことは多いでしょう。では、お