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騒音問題!タフネゴシエーターになりたい

これまではコース側のファシリテーションの巧みさに乗っかって、のうのうと学問だけに集中していればよかったけれど、ついに私にも人間関係の厄介ごとがやってきた。シェアハウスのパーティー問題だ。騒がしいダンス音楽が午前1時まで続くのだ。

私の部屋は共用スペースの真上にある。高級耳栓を付けてもどうにもならん。これは声を上げるしかない。

パーティーの主催者たちはアジア人、インド人、黒人とはほとんど話さない米国・英国の白人女性だ。当然のように招待客も全員白人である。チャットでそろそろ静かにできない?なんて書いても聞いちゃくれない。

私だけかと思ったが、韓国人やスペイン人、フィンランド人も辟易しているようだ。でも皆ちょっと英語圏の白人コミュニティの気の強さに押されて声を上げられる感じじゃない。しょうがないので、シェアハウスのグループチャットで私が聞いてみた。

これ、どうにかならんの?パーティーの日だけ、私と誰かパーティー参加者の部屋交換してくれない?私の部屋よりはどこも静かだし。もしくはホテル代のカンパとかさ?

長文で個別チャットが帰って来た。まあ要するに、我々にはパーティーをする権利があるということだ。

パーティーの権利に問題がすり替わっているし、個別でするべきはなしじゃないからグループチャットにコピペして、そこに返信。で、誰が部屋を交換してくれるの?

我が家の唯一の英国人女性から直接話さない?とのこと。言ってきたのがあんたじゃなかったら受け入れたかもしれない。アジア人には絶対に自分から挨拶さえしないし、いつでも会話から締め出そうとするあんたじゃなければ。

ネイティブが英語で集団でまくし立ててる中で私の意見が押さえつけられてしまうところしか思い浮かばない。記録と冷静な議論のためにもチャットがいい。数回のやり取りでそれを押し通す。

米国白人コミュニティのメンバーではないけど、完璧な英語でパーティー組にも受け入れられているオランダ人の女性から返事が来る。パーティーが問題なの?音?

音だよ。音。音を何とかしたいの。音量を下げろって言ってるんじゃなくて、とにかく何でもいいから静けさと私の安眠を補償してほしいんだ。

今度はパーティー組ではないオーストラリア人から、長文メール。自分はパーティーにはあまり参加しないけど、パーティーをする権利はあるし、パーティーが発生することは受け入れるべき。

いつからパーティーの有無の話になったの?全員のための解決方法を考えてるんじゃないの?多数決で、少数派は押さえつけていいの?

うーん、こじれてる!!!
こうならないために日ごろからなるべく関係性は作っておきたかったんだけど、相手が完全に「いない人」「透明な人」として扱ってくるんだから、そのためにかなりエネルギーを使う。そんな無駄なことはしたくない。それでも、無理やりでも会話するべきだったんだろうか。もしくは、パーティーが嫌い組で結託するべきだったか。うーん…!どうすべきなんだろう、どうすべきだったんだろう!

19時の晩餐会のGrace Readingから帰ってきて、英国人女性とキッチンで遭遇する。Hi, と声をかける。Hi,といつもよりもちょっとはこっちを意識したトーンで返事が返ってくる。これだけはいい変化かもしれない。

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