九月第四週: シクラメンはたぶん雑草
26 Sep 2024
イギリス着。airbnbへの到着が最も難関で、そのままケンブリッジ入りすればよかったかと少し後悔。明日は朝からXXXXXX, XXと会議が続いてバス内で対応することになるのでなおさら。もう現地着したので、日本にいる間のしのこし、取り残しはないかと気にし続けている感覚は消えた。何でもグミベアのにおいがする。グミベアそのものというか、グミベアの○○フレーバー(バニラとか薔薇とか)があったらこんなところだろうという匂いなんだ。シクラメンが庭で雑草のように繁茂している。
その後は何もなくCambridgeのParker’s Pieceに到着(XXXXXXとの会議にはバスの中から参加してしまった)。さんざんstreet viewで見て回ったので、家までの道もすぐわかる。言葉が通じて普通に相手の言っていることがわかることに、なぜか毎回拍子抜けする。本当に今イギリスにいるんだっけ?まだ日本にいて、いつか必ず海外に行ってやる、という執念が腹の中でぐるぐるしていた時の気分から抜け出せず、ふと本当に夢が実現していることに気づくごとに醒めない夢の中を歩むような心地がする。この精神基調はトラウマのようなものだから、払しょくするまでに時間がかかるのかもしれない。それより、悪いことが一回くらい起こったら納得感というか現実味がでるのかも。街の人はだいたい礼儀正しく、そのうえ日本よりは相手に話しかけることに躊躇を持たないので、概して優しく感じられる。日本で外国人が多い地域で遭遇したカオス(i.e. 新宿のトイレとか)は今のところ見かけないので安心している。
27 Sep 2024
同じ家に住んでいる人に会う。朝はTxx, 夕方にSxxxxとExxx、その後Jxxxxx。皆そろって友好的で安心する。同年代が多くて、年齢的に外れ値になるなんて言うのは思い過ごしだったことが分かる。買い物をしても、道を歩いていても、簡単かつ変に謙遜しないコミュニケーションを気軽にとる人たちが多くて、精神衛生上すごくいい。ただ、観光客らしいケンブリッジ在住ではない子ども集団はこちらをじろじろ見たり你好と言ってきたりするので、ケンブリッジは特異点的に外国人に友好的なのかも。ここではイギリス人がお上りさんで、中国やインドの学生の根城を観光しに来ているのだから。
JesusやMagdlene, Wesley Houseを散歩する。WesleyはTheology分野限定のCollegeでケンブリッジ内でも特異な位置づけなので、訪問者があったことに入り口の人(porterではない)がビックリしている。Chapelを見せてくれて、その後で図書館の除籍図書を持っていっていいよと伝えてくれる。一冊選ぶと、背表紙裏に今日の記念に、と日付やらいろいろかいて渡してくれる。楽しい、優しい。ありがとうHerenaさん。
いまいち外国に来ている感じがしない。ただ、少しずつ、homesicknessが心のどこかに溜まっていって、いつかストレスがかかったタイミングで表出する予感がする。思い過ごしだといいが。とりあえずビタミンDを買う。
Mainsburyでパースニップとセロリアック、牛乳を買う。どれもめちゃくちゃ味がしっかりしていておいしい。パースニップは生で食べると土の香りがして、英国に来てから物足りなかった空気の匂い(e.g. 秋なのに秋の匂いが薄い;いったい、雨ばかりなのに妙に空気が乾燥しているのが良くないのだ)の希薄さが補われた感覚がある。そのへんで食べる食事は普通なのに、野菜が異常に味が濃くておいしいのは何なのだ。忍び込んだ別カレッジの庭で食べた林檎もおいしかった。甘くない果物が好きなので、そういう意味では辛さがない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?