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復帰50年を過ぎて

2022年5月15日は、沖縄の本土復帰50年だった。
直後に書いていたが公開していなかったので、今更だけど投稿する。

節目ということで、県内のテレビでは特番が組まれ、全国でも沖縄がテーマに取り上げられる機会が増え、「復帰」が何だったのか考える機会になった。

90年代生まれの私は、復帰について普段考えることはなかったし、復帰30年の時には小学生だったので、何も覚えていない。
50年という節目は、経験しなかった復帰について、知る機会になった。次取り上げられるのは復帰100年だろうか…経験した世代がいるなかで大きく取り上げられるのは最後かもしれない。自分のための記録として、だらだらと書いておく。

今回、テレビドラマなどで、楽しみながら学べるというのは、知るための入り口としていいよなと思った。

見た番組と感想

■見た番組
・ふたりのウルトラマン - NHK
・ファミリーヒストリー「北村一輝〜沖縄のルーツ 士族の誇りを受け継いで〜」 - NHK
・「街角ドキュメンタリー 沖縄・老舗ハンバーガーショップで」 - NHK
・報道特別番組「池上彰と復帰50年を総決算スペシャル」https://www.rbc.co.jp/tv/tv_program/bcspecial50_ikegamisan/
・ちむどんどん(2週くらいまで)

などなど

当日は、記念式典が開かれ、お祝いの言葉が述べられていた。けど、あんまり見てない。

ちむどんどんはおもしろいと思えなくて、2週間ほどで脱落。まとめは見る予定なので、おもしろくなって盛り上がることに期待。

ふたりのウルトラマンがめちゃくちゃおもしろくて、朝ドラじゃないからできたことはわかるけど、これを朝ドラでやって欲しかった。県外ではBSでしかやっておらずもったいない。
沖縄人としての葛藤、復帰への思いが、ウルトラマンの脚本家、金城哲夫氏の人生から考えさせられた。上原正三氏と対比になってるのもいい。

ファミリーヒストリーでは、沖縄人の差別のことを取り上げてた。屈辱の日から復帰まで、多くの人が時代に翻弄されたんだろうと想像できる。

街角ドキュメンタリーは、たまたまテレビをつけてて見たけど、復帰前にできたA&Wを舞台に、訪れる人をインタビューしていく番組だった。戦後70年以上が経って、沖縄で生まれ育った米軍関係の二世や、沖縄が好きになり移住した人も出ていて、時間の経過を感じた。

池上彰の番組や、当日の特別番組では、歴史をふりかえる機会になった。当然のことだが、基地問題は国際情勢の影響を受けて、沖縄に残ったんだということがわかった。

日本の米軍基地負担が沖縄に偏ったこと、復帰時の沖縄県民の思いが届かず基地が残ったことについては、多くの人が考えてきたことだと思う。

私が、復帰50年を通して考えたのは、復帰後のことである。復帰前に本土から沖縄人への差別意識があっても、「復帰措置に関する建議書」を受け取ってもらえなくても、復帰したのだから、沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題になったはずではないか。

米軍基地は、国際情勢に影響を与える。その基地が沖縄に多くある意味を、日本全体で考える必要があるのは当然のことだと思う。この50年、本土並みを目指して、基地を縮小していくこともできたはずだ。現実は、50年経っても、ほとんど変わらないアメリカと日本の関係、そして米軍基地の姿である。

復帰しても、ほとんどの本土の人々にとって、沖縄の基地問題を当事者として感じることはなかった。50年を過ぎても変わらない、見直されない現状がいつ変わるのか。

歴史は繋がっていて、今も影響を受けている。太平洋戦争があって、沖縄戦があって、アメリカ世があって、復帰があった。復帰後のことだけ切り離して考えることなどできないんだろう。

私は、歴史研究家でもないので、半端に知って考えて、希望を見出せなくなった。それが復帰50年で思ったこと。それでも、学びながら、1人で考えるだけでなく、雑にでも、発信していこうと思う。

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