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【とよた未来共創塾レポート】第3回「ソーシャルイノベーションはあなたから始まる」

ハッシャダイソーシャルは、豊田市および豊田市雇用対策協会との連携プログラム「とよた未来共創塾」第3回を2024年12月5日(木)に開催しました。

「とよた未来共創塾」は、企業、学校あるいは大学生がそれぞれの課題だけではなく、もう少しマクロな視点から、どのようにして地域社会の持続可能性を高めていけるのかについて考える場です。
企業の方々の採用したいという思い、学校の先生の企業と連携したいという思いはもちろんですが、「なぜそれが必要なのか」ということまで一歩踏み込んで考えていきます。

11月5日(火)から始まったこのプログラムですが、早くも第3回目を迎えました。

第2回目のレポートはこちら:

そして今回は、「ソーシャルイノベーション」をテーマに、東京大学公共政策大学院教授慶應義塾大学大学院教授であり、元参議院議員(東京都選出、2期12年)や文部科学副大臣を歴任され、社会創発塾塾長や日本サッカー協会理事など、多彩な役職を歴任されている鈴木寛さん(以下、鈴木さん)にご講演いただきました。

これからの日本の教育はどのような方向に進むべきなのか。

学校と社会の間には、まだ見ぬ可能性が広がっています。その可能性を実現するためには教育だけではなく、組織の在り方も見直す必要があります。

未来の教育のあり方をさまざまな視点から考え、どんなアクションを起こしていけばいいのか聞いていけたらと思います。

この記事では、当日の内容や会場の雰囲気をあますことなくお伝えすることで、これまでのの記事と同様、教員・企業・学生などの立場を超えて、はたらく未来について考えるきっかけをお届けします。ファシリテーターは代表の三浦宗一郎(以下、三浦)が務めます!

プレスリリースはこちら:


今回の執筆は学生インターン、佐藤が担当します!


鈴木さんの紹介をしている会場の様子


はじめに|今の労働制約社会と未来の教育のあり方

三浦:これまでの「とよた未来共創塾」でも、今の社会のあり方や教育に求められることなどについて、様々な議論をしてきました。
人口減少や、高齢化が進む社会で、わたしたちにできることは何か。鈴木先生はこれらのことをどのように考えられていますか?

鈴木さん:みなさんご存じの通り、日本は少子化が進んでいます。

現在、日本の高校生は1学年に、おおよそ100万人。
ピーク時はおおよそ200万人だったときもあったんです。つまり、今は2分の1の数になっているということが分かります。

更に、今の0歳はおおよそ70万人くらいなので、少子化の進行についても、とても深刻だということが分かると思います。


三浦
:ええ!高校生と0歳で比較すると、30万人も違うんですね...!


鈴木さん
:そうなんです。それに加えて、少子化によって労働力の供給は増えないんですよね。増やすとしたら移民を受け入れるという方法が効果的に思うのですが、日本はあまり、移民を受け入れていない現状なんですよね。

でも今、大きく移民政策に力を入れても手遅れだとも私は考えています。


三浦
:そうなんですか??

鈴木さん:はい。円安で日本に来てもよい給料がもらえないから。

そして、さらに言えば、少子化対策も手遅れなんじゃないかな、と思っています。


この時代におけるリーダーシップ論、改革論

三浦:なるほど。

手遅れと聞くと、手や足が止まってしまう。なにから手をつけたらいいのか分からない。という感覚になってしまうような気がします。
だからこそ、この時代における「リーダーシップ論」や「改革論」などをお聞きしたいです!

正直なところ、ある種の絶望的な状況にも思えてしまう今、どんなことを考えて、どういう心持ちでアクションを起こしていったらいいと考えられています?

鈴木さん:無駄なく社会の力を結集させること。そして、広い意味での生産性が大事だと考えています。

人口はこれ以上増えない。だから、若い間に、能力をどれだけつけられるか。そして、その能力をどれだけ発揮してもらうか。

これが、大きなカギになってくるんじゃないかな、と。

三浦:なるほど。

鈴木さん:無駄なく社会の力を結集させる、というと難しく聞こえるかもしれませんが、つまりは、現状の社会構造のなかで活躍することができていない人達が力を発揮できるような社会にしていくということです。

例えば、前期高齢者はまだまだ力を持っていたり、女性の社会参画は大きな活躍に繋がると思うんです。

こんなふうに、やれることからまず、やっていくということが大事だと、僕は思います。


コミュニティ形成へのステップは組織同士が補完し、補い合うこと。

三浦:確かに、そう噛み砕いて「無駄なく社会の力を結集させる」ということを理解すると納得できますが、じゃあ実際にやってみようとすると、その結集させることがまず難しいな、と思うんです。

鈴木先生は、社会の力を発揮するために必要なことはどんなことだと考えられていますか?

鈴木さん:「組織」というものをどのように捉えるかだと思っています。

単独の組織でできることはすでにやりきってると思うんです。そうなってくると、違う組織と組み、補完・共同し合うことが重要なんじゃないかな、と思います。

「豊田市」には非常に可能性があると思うんです。
豊田市はたくさん希望があって、ポテンシャルが隠れているからこそ、特にこのあたりは頑張って欲しいなって思ってます。


三浦
:なるほど。

僕も出身ながらに感じていたのですが、豊田市に住んでいると、ほかの市町村と比較する機会があまりないんですよね。
むしろ、問題にフォーカスすることが多いなあ、と。

鈴木先生からみて、先ほどおっしゃった豊田市にある「希望」や「隠れているポテンシャル」は、他の自治体と比べてどこにあるのでしょうか?

鈴木さん:まずは、財政状況は明らかにいいと思います。それから、実質的な教育水準の高さはありますね。

学校法人トヨタ学園豊田工業大学(以下、豊田工業大学)は、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションという世界大学ランキングで言うと3万校ある中で世界トップ5%に入っているんですよ!

こんな素晴らしい大学が簡単にアクセス可能な範囲にあるなんて、とても凄いことだと思います。

三浦:それはたしかにすごいことですよね...!
タイムズ・ハイヤー・エデュケーションでは、ほかにどんな日本の大学が入っているんでしょうか?

鈴木さん早稲田大学とかですかね。あくまで、世界のモノサシで見たときの話にはなりますが。

大事なのは、日本の価値観でモノを見るのと、世界の価値観でモノをみること。
そうすることで、いつもとは違う「豊田市」が見えてくるんだよね。

それでいうと、日本の15歳の学力は世界でもトップレベルなんです。その中でも、豊田市は高い方だと言える。

世界トップクラスの大学が身近にあり、世界一のトヨタ自動車株式会社及び、関連企業、社員教育もとても充実している。

このポテンシャルをもち、そのうえ何を望むんだろうって、むしろ僕は思います。(笑) 

三浦:たしかに。(笑)

鈴木さん:でも、このポテンシャルを実力に変えていくことが大切ですよね。
先ほども話しましたが、何かを動かすためには協力し合うことが必要不可欠であり、そのための「繋がる」だと思います。そして、補い合う、補完し合う。

子どもを支え、大人も学ぶ「コミュニティスクール」

三浦:ここからは、鈴木先生が実際に行ってきたプロジェクトの内容を伺っていきたいです!


鈴木さん
:コミュニティースクールの形成を行いました。おかげさまで、現在では2万校になっています。


三浦
:2万校...!!すごい...。
コミュニティースクールについて、ざっくりとご説明いただきたいです!


鈴木さん
:小学校、中学校、高校には、学校運営協議会っていうのがあるんです。

そこで学校関係者だけではなく、地域の関係者、保護者などが立ち入って、学校づくりを、みんなで決めていく。

まさに、学校と地域が一緒になって、いい学校づくりをしていくこと。

そこに一つの学校のボランティアでは100~200人ほど集っている、という形かな。
日本では学校ボランティアの参加者は1000万人くらいいるんだよ。

三浦:そんなにいるんですか...!!
それはどんな活動をするボランティアなのでしょうか?

鈴木さん:学校の花壇の手入れや図書館の整理、授業のサポートとかですかね。

例えば総合的な学習の時間の支援とかは、地域の方が参画すると円滑に授業が進められるんです。

子どもたちは普通に生活していると、知っている大人は保護者や学校の先生たちのみになってしまう。

そんな時に地域の人たちが関わっていくことで、キャリア教育としていろんな大人と出会い、斜めの関係性を形成していくことができる。

そこに、憧れの大人のロールモデルがいっぱいある。
まさにコミュニティースクールのような地域のかかわり方が生まれる。

そしてそんなかかわり方を、この「とよた未来共創塾」を軸に加速していってほしいな、と思っています。

三浦:なるほど。組織単体で見ると、「やり切ってる」「できることはほんのわずか」と感じていても、組織と組織のかけ合わせ方、そしてその間に、可能性がまだまだ隠れている気がしますね。


「人に教える機会」がリスキリングの鍵

鈴木さん:ボランティアやキャリア教育の話とも繋がりますが、学校に協力する人たちの中には、一方的に学校側が助けてもらっていると思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でも私は、実はそんなことはないと思うんです。
その理由は、「人が最も学ぶときはどんな時なのか。と考えると、それは、「指導する側に回ったとき」だと思うからです。

新入社員や20代など、部下がいない人を想像してください。
そんな時に、「君、高校生の探究の指導してきて」って仕事の役割を与えられた時、その人は高校生に教えるために、めちゃめちゃ学ぼうとすると思うんです。

社員研修でも寝てしまうような人でも、そのポジションを与えられたときは、めちゃくちゃ勉強するんです。

でも、現状の日本は、リスキリングしない大人の比率がおおよそ65.6%と、世界で比べると圧倒的に多いんです。
*関連資料
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001252.000000120.html


三浦
:つまり、学び直さないってことですよね。

鈴木さん:そうです。日本=学び直さない大人の国なんです。

一方ベトナムでは、おおよそ87.8%の大人がリスキリングしているんです。
*関連資料https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/global-2022.html


それに比べて日本は半分くらいしかしていない。
 
社長命令で30代、40代に「リスキリングしなさい」と言っても気乗りしない表情をされることの方が多いと思います。

しかし、子どもや、誰かに教えるってなると人は自然とリスキリングしようとするんです。

人は誰かに教えるときに学び直します。
アウトプットしようとすると、自分がまだ理解できていない部分がはっきりと認識でき、反対にインプットしようとすると、どんな風にアウトプットすればいいのかが見えてくる。

これが、教育者のメソッドになっているんです。
そういう役割を与えることで、自発的な学びに繋がっていくんだと思います。

今の少子化の時代に、勉強しないと学校に入学できない・就職できないという脅しのような勉強のさせ方は不可能だと思うんです。
 
なぜなら、少子化だから、受けた人が全入できるし、求人倍率も増え続けているから。

そうなったときに、どうやって自発的・内発的な学びをさせるのかが重要になってくると思っています。

三浦:今は「大学行けないぞ」「就職できないぞ」っていうことは減ってきているからということですね。

鈴木さん:まさにです。
「学ばないと給料下がるぞ!」なんてことは、もう通用しないんです。
なぜなら、人手不足だから。
 
これが労働供給不足社会なんですね。
そうなってくると、外発的に飴と鞭で動機付けすることが不可能になる。
だからこそ、内発的動機付けが重要になって来るんだと思います。

外のご褒美では、もう動かない。

中学生や高校生の探究活動の方が相当難しいことをしていると思うんです。


三浦
:実際に、子どもの質問に答えられない、みたいなことも起きてしまうかもですね。

鈴木さん:うんうん。だからこそ、社員をもう一度自発的に学び直させるのが大切なんじゃないかな、と。

説教をいくらしても、責任感を持つわけではない。
自分の後輩の面倒を見させた方が、責任感を大いに持つと僕は思います。


質疑応答|教育と企業の共鳴が創る未来

三浦:そろそろ、具体的な質問を含めて、鈴木先生に答えてもらいたいと思います。

貴重なお話ありがとうございました。名古屋市で高校教員をしています。
内発的な学びはとても大事だと思います。
合田先生もおっしゃったんですが、内発を誘導する外発、ということで
子どもたちを内発を誘導するための外発というもの。
学生が自走するための外発的な何かをどうとらえていますか?

鈴木さん:ありがとうございます。

内発の確立を上げるためには、憧れのかっこいい大人や先輩の感化を増やすことが大事なんじゃないかな、と思います。
例えば、学校内や職場内の近くの斜めの関係を見つけることや、
内発的・外発的両軸で動いている先輩との縁付けですね。

そしてそれを、「さりげなく」やることですかね。(笑)

三浦:「さりげなく」。(笑)

ちなみに企業において、毎年新入社員が入ってこない、なんてことが今後増えていくと思います。
年の近いかっこいい人が不在なんていう場合には企業としては若者にどうやって内発的動機付けをしていったらいいと思いますか?

鈴木さん:そんなときの「合同研修」なんじゃないかな。
中小企業のような、人と出会う場が少ない場合は、なおさら合同研修をやる方がいいと思うんです。

隣の会社の先輩に憧れる、あるいは後輩がめちゃくちゃ頑張ってる。そんな人を見つけたら、とてもいいと思います。

同じ地域で機械産業、工業、製造業を担って、ロジスティックを支えている同胞なんだから。

あとは飲み会+ちょっと勉強会、とかね。
そんな風に見つけたらいいんじゃないかな、と思います。

三浦:まさに「間の関係」というか、組織と組織の間のコミュニティってことですね。ご質問ありがとうございました!

続いて質問のある方いらっしゃいますか?

小学校の教員をしています。小学校でキャリア教育を行っていますが、企業の方は協力してくれる方もいれば、忙しいと断られてしまうこともあります。
どう手伝ってもらったらいいのかなというのが課題です。
企業からお話を聞けることは子どもにとってはいい影響しかないと思うんですが、企業にとってのメリットって何だと思いますか?

三浦:ありがとうございます!「まだ理解のない人たちがどうやったら動いてくれるのか」みたいなところも聞いてみたいですね。


鈴木さん
:ありがとうございます。

まず、もう既にきてくれた企業の方に、どんな点がよかったのかを伺うことだと思います。

そうすると、企業さんは小学生に対していろんな気づきや学び、成長があるんじゃないかな、と。
それを語れるように、言語化・体系化しておくことが大事だと思います。


三浦
:なるほど。

鈴木さん:他にも、学校の教員からお願いするのはもちろん、学校に来てくれた企業の方に、これから来ていただきたい企業の方への説得を手伝ってもらう、などもひとつ手だと思います。「こんなメリットがあったよ」って企業さん同士で、共有してもらうとか。
そんな風に手伝ってもらうこともやり方かな。

これから大事になってくるキーワードは、「ウェルビーイング」だと思います。
特に子どもがいらっしゃる社員さん、これから子どもが生まれるかもしれない社員さん。

そんな人たちに、「子どもはどんなものなのか」ということを知れる機会があると、喜ばれると思います。

社員の能力や生産性をあげるだけではなく、ウェルビーイング、つまり福利厚生をあげるためにも小学校に来てもらうというのが企業さんにとってプラスになってくるんじゃないかな。

三浦:ありがとうございます。
あと1人くらい、何か質問のある方いらっしゃいますか?

お話ありがとうございました。豊田市で会社を経営しております。
探究というお話がありましたが、先日成果発表会のレビューで二日間ほど、高校に行ってきました。代表として私が行ってきたのですが、ほかの社員たちは行きたがりません。人前で話したがらないんです。
私たち企業としては勉強にもなるし、企業の認知度を上げるためにも高校にいっています。そんな時、社員に動機付けをするにはどうしたらいいですか?

鈴木さん:これは昨年の慶應義塾大学の大学院生の修士論文にあった結果なのですが、学校等にボランティアを派遣した会社と派遣してない会社では、採用が全然違うんです。

今の採用は、テレビコマーシャルをしている会社以外はあまりとれていないんです。

でも、すべての会社がコマーシャルをするわけにはいきません。
 
そういう意味で、企業が学校に行くことは企業の認知を高めるために人事政策上、必要になってくると思うんです。

知名度というのはすごく重要で、若い地元の働き手を増やすには、そういう活動を行うことが重要になってくるんじゃないかな、と。 

だから、質問してくれた社員への動機づけの部分は、「採用戦略上、よろしく!」って元気に送り出すってことかな。(笑)
「新入社員が入ってこないと君たちが困るのよ〜!」ってね。

三浦:いやー、なるほどです。ありがとうございます。

僕たちハッシャダイソーシャルも普段、学校講演をしている中で、「求められていないのに、出会っちゃう」ことが大事だと思っているんです。

学校の講演会を楽しみにしている若者は、事実、めちゃくちゃ少ないと思うんです。むしろ、ちょっと面倒臭いと思っている人の方が多いんじゃないかな。

鈴木さん:うんうん。たしかに。

三浦:そんな中でも、「求められていないのに、出会っちゃう」ことに、僕はとても価値がある気がします。

僕たちはよく、「可能性を迎えに行く」と表現するのですが。「自分で自分の人生を選ぶ」という意識があまり高くない人には、こちらから会いに行くことが、最も効率的で出会える確率が高いのではないかな、と。

企業が学校訪問に行くことも、それと同じことが言える気がします。

目先の効果だけではなく、企業としても認知度をあげて将来若手社員を迎えるためにも、積極的に迎えに行くということは重要になってくるのかもしれません。

そして何より、そのことを社員の方に理解してもらうことが重要なんじゃないかな、と思います。

長くなりましたが、最後に鈴木先生からひとこと頂ければと思います。


鈴木さん
:本日は、ありがとうございました!

今日のはあくまで一例ですが、「次の世代を育てる」というと地域がまとまりやすいと思います。

そういう意味で、小学校、中学校、高校の子どもたちを地域総出で育てていく。
そして、こういうことをもう一段深めていく。

そうすると、地域の子どもたちが、そのまま地元に就職していくわけです。
次世代への投資は裏切らないと思います。

きっと、最初はためらう人がいると思いますが、ある割合を超えればやることが当たり前という空気ができます。
これからの未来、独居老人や高齢者のみ世帯がふえて地域の絆が今より希薄になってくると思います。

そんな時にもう一度、地域の絆を作り出す拠点として、「学校」という組織が今以上に重要な力を発揮してくれるはずです。

これまでは、コミュニティースクールというのは地域の人が学校を盛り上げるという役割を担ってきていましたが、これからは学校が分断された地域の人を繋ぎなおすきっかけと、さまざまなファシリティを提供する。

そんな、相互に助け合うコミュニティースクール2.0のモデル地域に、豊田市がなっていってほしいな、と思いました。

三浦:ありがとうございます。

鈴木先生もどこかのタイミングで、また豊田市に来ていただけたら嬉しいです!!

お忙しい中ありがとうございました!!

編集後記|豊田市の可能性と未来への挑戦

今回の「とよた未来共創塾」を通じて、地元である豊田市が秘める可能性に、初めて気づかされました。

生まれも育ちも豊田市である私にとって、当たり前の風景や日常は「ただの地元」でしかありませんでした。

しかし、改めて豊田市を世界の視点や日本の市町村年のように、多角的に捉えると、そこに眠る可能性の高さとポテンシャルの大きさに驚かされました。地元の良さを再発見する、そんな贅沢な時間でした。

私が特に考えさせられたのは「繋がり」の力です。学校、企業、地域、行政といった異なる立場の人々が一堂に会し、互いの視点を補い合う姿から、単体の組織では実現できない新しい価値を生むことができると感じました。
 
しかし、ただ「繋がる」ことに満足するのではなく、その繋がりをどのように広げていくのか。そして、いかに人を巻き込んで「間」の可能性を膨らませていくのか。

この問いこそ、未来を見据える上で最も重要な鍵だと感じました。

そして特に印象的だったのは、組織を「個」と捉えるのではなく「個」を集めた集合として捉える考え方です。ひとつひとつの「個」が自らの意識を持ち、積極的にコミュニティ形成に関わること。それが組織という集団の可能性を広げられる一歩なのだと思いました。

そして「自分たちが豊かに暮らすために、誰かではなく自分が動く」という意識が社会全体を変えるきっかけになる。未来を担う私たち若者が、その一歩をどう踏み出すかが問われているのだと思います。

「とよた未来共創塾」を通じて、豊田市の持つ潜在能力を再発見しただけでなく、そこに自らどのように関わるべきかを考えさせられました。

残りの回を通じて、この新たな繋がりがどのように育ち、どんな「未来」を描き出していくのか、自分もその一員として変化の渦に飛び込みたいと思います。

そして、この「とよた未来共創塾」が終わった後も、この経験を通して得た視点を軸に、地元豊田市だけでなく、社会全体にどう貢献できるかを模索していきたいです。

執筆:ハッシャダイソーシャル学生インターン生 佐藤彩夏


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