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【全国ツアーイベントレポート】岡山県倉敷市編「帰りたい地元と、ご縁がくれた現在(いま)」


岡山県倉敷市児島。

瀬戸内海に面し、緑豊かな山々と日本屈指の多島美が織りなす自然の美しさに恵まれたこの地は、「デニムの聖地」としても知られています。

児島では、世界に誇る高品質な国産デニムの産業が花開き、その歴史と職人技を体感できる観光名所も充実しています。瀬戸大橋の起点としても有名で、雄大な景観が広がる名所は多くの観光客を惹きつけています。

本日はそんな「ハッシャダイソーシャル 書籍出版記念全国ツアー『ハッシャダイ、もっとはしゃぎたい』岡山県倉敷市編」で地元の皆さんとともに過ごしたあの楽しいひとときを、素敵な写真とともにふり返っていきたいと思います。

今回の担当は、ハッシャダイソーシャルの飯塚です。

今回の舞台「岡山県倉敷市」では、ハッシャダイソーシャルのメンバーである吉田の大学時代の後輩であり、デニムブランド・ITONAMIを営む山脇耀平さん(以下、山脇さん)が泊まれるデニム屋「DENIM Hostel float」を営んでいます。

吉田のご縁で、「CHOOSE YOUR LIFE FES '24 #18歳の成人式」では、クラウドファンディングのパートナーに就任していただき、リターン品として、ITONAMIのデニムをご提供していただきました。

そんなご縁から、今回の地域サポーターには、株式会社ITONAMIさん。そしてデニムの聖地であるこの地が、出版記念全国ツアーの第4拠点目となりました。

9月24日(火)午後4時30分ごろ。
未だつよく夏の日差しを感じるころ、だんだんと人が集まってきました。

「想い、浮かべる。」をコンセプトに掲げたこの場所は「DENIM HOSTEL float」(以下、float)。

お部屋からは瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できる、デニムを基調としたホステル・アパレル・カフェの複合施設です。

「float」という名前からもわかるように、「浮」がテーマのこの場所は、自然、モノ、食事、そして何より誰かを ”想い、浮かべる” 場所。

イベント当日には、20人近いお客さんが集まりました。

普段はなかなか会うことができない、中国四国地方のハッシャダイソーシャルの仲間も多く集まるこの空間に、三浦宗一郎(以下、三浦)と勝山恵一(以下、勝山)の顔にも自然と笑顔が溢れました。

午後5時00分ごろ。

「それでは、始めていきたいと思います。」と三浦が発するとともに、横で嬉しそうにニヤニヤしている勝山。イベントがはじまったようです。

いつもは漫才師のような登場を見せる三浦と勝山ですが、児島という場所、そしてfloatの雰囲気を受けてなのか、いつもよりも落ち着いた声を会場に届けていきます。

会場に集まる方々の顔と、イベントが無事にスタートできたことに、飯塚はほっと心を撫で下ろしました。

午後6時00分ごろ。

三浦と勝山による、ハッシャダイソーシャル活動紹介を終え、いよいよトークセッションが始まります!

今回はなんと、トークセッションは2本に分かれています。

1本目は、登壇者にITONAMIの共同代表であり、山脇さんの弟である島田舜介さん(以下、島田さん)、東京と児島で二拠点生活をしている編集者のあかしゆかさん(以下、ゆかさん)をお迎えし、三浦と3人で「地元」をテーマにセッションを展開。

2本目は、登壇者に山脇さんをお迎えし、勝山と2人で「縁」をテーマにお話ししました。

一部だけ、ほんの一部だけですが、トークの内容をお届けします。


「地元」|島田舜介さん / あかしゆかさん

トークテーマ「地元」にした理由(わけ)

三浦:最近の若者と話していると、「出身はあるけど、地元はない」と感じている人が増えているような気がするんです。

その背景には、都会への一極集中や核家族化など、さまざまな理由があると思います。

「帰省」という言葉があるように、地元は「帰る」と表現しますが、一方で出身は「帰る」と表現することはあまりないんじゃないかなと思います。自分の地元がわからない若者が増えることで、帰る場所がひとつ失われているんじゃないかなと。

そんな中でお二人は、この児島を地元のような場所として捉えているんじゃないかなと感じたんです。
そんな地元のような場所を、人生の中で能動的に作っていくためにはどうしたらいいのか。

このことについて、本日は島田さん、ゆかさん、僕、そしてここにいる皆さんで考えてみたいなと思っています。

「白紙」から生まれたエネルギーと、応援してくれる人の存在

三浦:ゆかさんが「aru」*1を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
*1ゆかさんが児島で営んでいる本屋。floatからは歩いてすぐ。


ゆかさん:
aruを始めたきっかけは、デニム兄弟*2だったんです。
*2 デニム屋を営む山脇さん・島田さんご兄弟の愛称


三浦:
えー!そうなんですか!


ゆかさん:
2020年、ちょうど世界中でパンデミックが起こった年に、5年続けた会社員を辞めて、フリーランスになりました。


三浦:
へえ、あの時だったのか!


ゆかさん:
そうなんです。

他にもプライベートでもいろんなことが起きて、人生が”白紙”の状態になって。「これからどうしていこうかな」と考えていたタイミングで、デニム兄弟に誘っていただいたのをきっかけに、この児島に2週間くらい滞在させてもらうことになったんです。


三浦:
そこでこの児島に...!


ゆかさん:
はい。現在のaruの物件は当時、島田がなぜか抑えていて。(笑)

夜の飲み会で酔っ払いながら、「ゆかちゃん、物件空いてるねん。なんかやろうや。」って声をかけてくれたんです。

デニム兄弟の2人に背中を押されて、自分が小さい頃から大切にしていた”本”を絡めようと、本屋さんを始めました。


三浦
:へー!酔っ払ってたときにそんな重要な話が...!!(笑)


ゆかさん
:そう。いや、あの、ほんまに酔っ払ってて。(笑)


島田さん
:口から出まかせじゃないよ!(笑)


一同
:(笑)


ゆかさん
:その「物件空いているねん。」って言われた次の日には内見をしにいったんです。


三浦:
すごっ...!!!!


ゆかさん:
物件を直接目でみて、「やろうかな!」と決めました。


三浦:
えっ、その場で?


ゆかさん:
はい、その場で。(笑)


島田さん:
そうだったね、なんか、もうその場で決めてたよね。(笑)


三浦:
いやぁ、その決断はなかなかできることじゃないと思う。その軽やかさはどこから...?


ゆかさん:
あの、ほんとにあの時は”白紙”だったんですよ!


三浦:
おお、今のゆかさんの言い方でめちゃ白紙だったことが感じられます。(笑)


一同:
(笑)


ゆかさん:
白紙だったからこそ、これからのキャリアや生き方を決めやすいタイミングだったのかなと思います。


三浦:
なるほど。白紙だったからこそ、かあ。

aruを始める上で、怖さなどはなかったんでしょうか?だってお店をやるって、相当大変じゃない。はじめるのもだけど、続けるのも。


ゆかさん:
それが、怖さとかはなかったんですよね。

今振り返ると、すぐそばにfloatがあったからだと思います。

完全にゼロから何かを始めるのはおそらく難しかったと思うのですが、もともとこの地にはfloatがあって、そこに集まる人たちが地域と繋がっていた。

なにより、デニム兄弟をはじめとした頼れる人が周りにいた、というのが大きかったんだと思います。


三浦:
なるほど、頼れる存在。


ゆかさん:
あとは仕事面も、フリーランスになったということで、場所をそこまで選ばずにできたんですよね。コロナ禍ということもあり仕事も減ってたので、なんでもできると感じていました。


島田さん:
すごい、めちゃポジティブですね。仕事が減ってるからこそ、なんでもできるって。


三浦:
そうですよね。実際、二拠点でやるには移動も多いし、物件の固定費も、ぶっちゃけかなりお金かかりますよね。


ゆかさん:
その辺りは後から考えましたね。

とにかく最初に「やるぞ!」って決めて、そこから何が必要か、と考えていきました。


三浦:
なるほど。「えいや!」みたいな?


ゆかさん:
まさにですね。

あと、普段のお仕事が、文章で誰かのお仕事をお手伝いするという、”自分ではない誰か”が主語になるお仕事だったんです。

そのため、自分主語で自分の場所を作ること、つまり自分の居場所を作ることが、自分を救ってくれるんだろうな、という感覚があったんですよね。


三浦:
なるほど。そんなゆかさんを、島田さんは隣でどう見られていましたか?


島田さん:
余裕あるんかな?って思ってましたね。(笑)


一同:
(笑)


島田さん:
金銭的な意味でね。

そういうの見せるタイプじゃないと思うので、大丈夫なのかな、と。


ゆかさん:
その辺りは、そんなに大変ではなかったんです。
東京に仕事があった、というのはありがたかったですね。

でも、デニム兄弟の支え方が半端なくて、その手厚さにはめちゃくちゃ驚きましたし、本当に助けられました。

どの土地にいるかで、人が変わる

三浦:なるほど。新しい何かを始めるときって、周りの人にとても助けられるというか。「この人がいるから、まあなんとかなるか。」と思わせてくれる存在って、とても大切ですよね。

二拠点生活って、実際してみると何か変わったりするのでしょうか?例えば、都会での頑張り方と、地方での頑張り方、みたいな。


ゆかさん:
私はめっちゃ変わりますね。


三浦:
おお!それって、具体的にどう変わるんでしょうか?


ゆかさん:
東京にいるときは、交感神経優位というか、アドレナリンが出ている感じがするんです。一方で児島にいるときは、副交感神経優位というか、セロトニンをめっちゃ感じます。

それぞれでバランスが取れているからやっていけてるような感覚があります。


三浦:
なるほど。人や空気感から感じられるエネルギーとかに関係しているんですかね。


ゆかさん:
私はそうなんじゃないかな、と。「分人」という考え方があるじゃないですか。
誰の前にいるかで人が変わる、みたいな。

私は、その土地バージョンもある気がしているんです。

どの土地にいるかで、人が変わる。その土地が、そうさせるみたいな。


三浦:
いやあ、なるほど。ある気がしますよね。
僕も、田舎の一面いっぱいの畑をみると、ちょっと心が穏やかになる気がします。

まあそれで言うと、恵ちゃんも東京にいるときと、京都にいるときで、ちょっと顔が違うもんね。

(飯塚:また三浦ボケてるよ...)


勝山:
そうなんや!どっちの方が穏やか?!(笑)


三浦:
それでいうと、どっちも穏やかじゃないかもしれない。(笑)


一同:
(笑)


「地元」とは

三浦:最後にまとめとして、お二方に聞かせてください。
今回のトークテーマである「地元」とは、一言で表すと...?


ゆかさん:
”生きてる実感の積み重ね”だと思います。
積み重なった土地が、地元になっているかな、と。


三浦:
なるほど。積み重ね...ありがとうございます。島田さんは、いかがでしょう?


島田さん:
いや、なんか、ゆかさんの後に俺でいいのかな。(笑)


一同:
(笑)


島田さん:
さっき、答えるのに1週間かかりそう、みたいな感じだったのにめちゃくちゃ素敵なこと言っちゃってる。しかも編集者だから、まとめ力がさすがですわ。


三浦:
それは間違いない。でもまあ、それでいうと島田さんは経営やってますもんね!(ドヤ)


島田さん:
確かに!(笑)

僕はまだ、この児島が地元になりきっていない感じがするんです。

それは、”地元の面倒臭さ”みたいなところがないところに理由があるのかな、と思っています。


三浦:
面倒臭さ?


島田さん:
はい。地元って、良い意味で少し面倒に感じちゃうコミュニケーションとか、知られたくない過去とかが、全部あるわけじゃないですか。


三浦:
たしかに。


島田さん:
そういうのが、この児島にはないんですよね。

帰りたい場所ではありつつ、地元にはある種の”居心地の悪さ”みたいなものがないと地元じゃない気がしていて。安心感の、一歩先というか。


三浦:
なるほど。実は、居心地の悪さこそが、むしろ居心地が良さをうんでいるのかもしれないですね。

「ご縁」|山脇耀平さん

トークテーマ「ご縁」にした理由(わけ)

三浦:山脇くんといろいろ話をさせてもらう中で、たくさん出てきたキーワードが「ご縁」だったんです。「ご縁」を感じる瞬間がたくさんある、と。

僕は「縁」や「運」は、掴めるものじゃないと思っています。

でも、それをお二人は掴み取っているような気がして。
そんなお二人を招いて、その掴み取っているように感じる理由や、どうしたら掴めるのか、ということを、みんなで考えてみたいと思っています。


打てる球がきたときに思いっきり打つために

三浦:まずは、もともと縁もゆかりもない、この岡山県倉敷市の児島に決められたのはどういった決め手があったんでしょうか?


山脇さん:
それこそ、まさにご縁の部分が大きくて。

全国をキャンピングカーで回ったり、兄弟で手分けをしながら、全国各地のポップアップなどに出店をしていく中で、いずれは固定の場所を持ちたい、というのをずっと考えていて。

物件を探していたタイミングで見つけたのが、ここだった。

瀬戸内海が物件から見えるという立地や、国立公園の中にあるという特性上、新築の建物がもうこれ以上は建たないようになっている中で、ここが空き家になっていたというラッキーがあって...!


三浦:
いや、めちゃくちゃラッキー重なってる...!(笑)


山脇さん:
そうなんです。(笑)

しかも、この建物は元々企業の雇用所として使われていたみたいで。
自分たちのデニムブランドをやりつつ、また別の形で人を迎えたいという気持ちがずっとあったので、「これだ!」と思いましたね。


三浦
:いやー、すごい偶然ですね。


山脇さん:
そうなんです。

だから、もしこの物件と出会えていなかったら、宿泊施設をやっていなかった可能性もあるんです。もう誰にもわからない過去の話ですが。(笑)


三浦
:そう思うと、本当にfloatができてよかったです。(笑)

これ、恵ちゃんに聞いてみたいことなんだけど。
恵ちゃんはよく「ご縁に感謝」って言ってると思うんだけど、ご縁は、感謝するものなんですか?


勝山:
人の人生に関わる仕事をするなんて、20歳の頃は微塵も想像してなくて。

ハッシャダイソーシャルができる前は、訪問販売の仕事をしていたんですよ。
自分が人生でスーツを着て仕事ができるなんて思ってもいなくて。スーツを着てやる仕事は、大卒以上で、頭が良くないと無理だと思ってた。


三浦:
うんうん。

勝山:何が最初のきっかけかなって考えると、1番最初は妻との出会いなんですよ。

今振り返ると面白くて。
僕と妻は中学校が別々だったのですが、たまたま2校同じタイミングで修学旅行に行ってたんです。

当時、「探偵!ナイトスクープ」という番組で、「僕の球をおかんがキャッチできるか」っていう企画があったんですよ。あ、僕って、僕ですよ。


三浦:
ええ!?恵ちゃん!?!?


勝山:
そう。(笑)

当時の企画がこちら(「探偵!ナイトスクープ」過去放送内容ページより)

勝山:結局最後はキャッチできて、麒麟の田村さんが「ええ親子やな」って感動して終わったんですけど。

三浦:ああ、オチまで言っちゃった。(笑)

勝山:この放送を妻がたまたま見てたらしく、僕を見かけたときに「『探偵!ナイトスクープ』の人だ!」ってなって、話しかけてもらったんです。


三浦:
ええ!すごい奇跡の話...


勝山:
そう。でもその時はそれで終わっちゃったんだけど。

その後に、当時流行っていたSNS追跡アプリで妻が僕を見つけてくれて、連絡してくれたんですよ。


三浦:
めっちゃ詳しく教えてくれるやん!(笑)


勝山:
んで、そのあとに映画を一緒に観に行って、付き合ったんすよ!(ドヤ)


三浦:
ほんまに全部喋るやん(笑)

勝山:えっと、僕ここまで話したんですけど、なんの話でしたっけ?(笑)


一同:
(大爆笑)

山脇さん:今の話を聞いて思ったことがあって。
「まさか自分が」っていう体験って、誰しもにあると思っているんです。

それって、過去の自分と今の自分のギャップが大きければ大きいほど、思うわけじゃないですか。

そこを活かしてくれるのが、縁という気がします。

縁があるから、次に繋がっていくというか。そこに繋がっていくことを、後から振り返った時に「縁」と呼ぶんじゃないかな、という気がしますね。


勝山:
縁があるとか、運が良いって言ってる人って、動き続けている人たちや、やり続けている人たちが多い気がしているんです。

僕たちハッシャダイソーシャルが「移動体験は大切!」って言っているのも、素敵なご縁に繋がるから言っているような気がします。

最初は誰かに引っ張ってもらったり、背中を押してもらうところから始まるけど、いろんなコミュニティや場所の移動を重ねていると、どこかで何かと出会ったり、学びがあったりと、行動がご縁を呼ぶ気がするんですよね。


三浦:
たしかに。

打てる球がきたときに思いっきり打つことができるように、自分が打席に立ち続けるということが大切なのかもしれないですね。

「なんでもよかった」という感覚の価値

勝山:打席に立ち続けるって、今頑張っているところをもう少し踏ん張るとか、新しい挑戦をしてみるっていうこと?

三浦:そうそう。自分が進みたい方向に進むためにいれているか?というか。

どこかに足を踏み入れる、つまり物理的に動くときに恵ちゃんは何か意識してることはある?

勝山:最近はいろいろ意識してるけど、少し前までは全く意識していなかったな。

自分の大切な仲間たちが「いい」というものを、ちょっとついていく、みたいな。
そんなことが、自分の人生の中でいつの間にか点になって、線になって、繋がっていったような感覚がある。


山脇さん:
ご縁というときって、「自分の実力ではどうにもならない〜」みたいなニュアンスがあると思います。自分の実力以上のものを手に入れているからこそ、「縁」や「運」と表現するんだろうな、と。

三浦:いやー、たしかに。

山脇さん:それに加えて、「外から来るもの」みたいなイメージもある気がしています。

それがいいとかダメとかではなく、「縁=与えてもらった」という感覚があるからこそ、そういうご縁が来そうな行動をすることが大切なのかな、と。


三浦:
なるほど。

勝山:1番最初のご縁って、どう作っていけるものなんですかね?

山脇さん:んー、最初はやっぱり、周りから頼まれたことに乗っかるのがいいんじゃないかな、と思っています。

乗っかっていく中で、自分のやりたいことが見つかっていくんじゃないかな、という気がしています。最初から自分のやりたいことを原動力にするのは、すごく難しいことなんじゃないかな、と。

三浦:いやー、たしかに。
そういうエゴが未来の素敵なご縁を阻害していく可能性もあるかもしれないですもんね。

恵ちゃんは、やりたいことがなくて困ったことある?


勝山:
んー、ないかな!

僕、昔から頼られることがめっちゃ嬉しかったんです。誰かに頼られて、その期待に応えたい!というか。頼られることで1番になりたい!みたいな感じだった気がする。

だから振り返ると、僕はなんでも良かったんだと思うんよなあ。


三浦:
なるほどなあ。こういう「なんでも良かった」という感覚は、人と接する面を増やしますよね。さっきも話したみたいに、エゴがないからこそ、素敵なご縁が繋がっていくような気がします。


「ご縁」とは

三浦:最後にまとめとして、お二方に聞かせてください。
今回のトークテーマである「ご縁」とは、一言で表すと...?


山脇さん:
”思わぬ自分にしてくれるもの”かな、と今日話していて感じました。

過去の自分は今の自分を想像できないだろうなあ、というか。そんな”起きえなかった未来”にしてくれるご縁は、あらためて大切なものだな、と感じました。

勝山:”新しい自分に出会わせてくれる”という気がしています。

宗ちゃんは去年から、大学に通い始めたんですよ。そんな宗ちゃんを横で見てると、話す言葉やユーモアさに変化を感じるようになって。学ぶってこんなに面白くて、人を変えるんだっていう。

でもこれ、宗ちゃんと出会えてなかったら、間違いなくこう思えていないと思うんです。

だから、やっぱり人と出会うこと、つまりご縁はめちゃくちゃ大切だな、と思います。
今日はありがとうございました!!!


三浦:
あ、良い感じにしめちゃった!(笑)


一同:
(笑)

三浦:最後にひとことだけ。

僕もご縁はもちろん大切だと思っていたけど、今日あらためて考え直すことで、より大切なんだな、と感じました。

それと同時に、いままでたくさんのご縁が繋がって出会えた方々の顔が頭に浮かびました。
これからもみんなに負けず、僕も打席に立ち続けて、素敵な「ご縁」を重ねていきたいな、と。

ご登壇くださったデニム兄弟の島田さん・山脇さん、そしてゆかさん、本当にありがとうございました!


素敵な場をともにつくりあげてくださった、地域サポーターである株式会社ITONAMI、そして代表の三浦宗一郎より、コメントをいただきました!

私たちが運営する「DENIM HOSTEL float」は、街との繋がりを大切にし、集う人たちとの縁を大切にすることでここまで続けてくることができました。場所が持つ魅力のほとんどは、そこを大事に想ってくれる人の心の数だと考えています。貴重なイベントをありがとうございました。

岡山県倉敷市の地域サポーター 株式会社ITONAMI

「DENIM HOSTEL float」と「aru」のある児島に行くと、いつも、自分の呼吸が浅くなっていたことに気がつきます。自然と深呼吸をしたくなる場所。人が自らの人生を選びなおし続けるためには、こんな場所がすごく重要であることを再認識しました。今回、このタイミングでここに来ることができて本当に良かったです。
山脇くん、島田くん、ゆかちゃん、ありがとうございました。お越しいただいたみなさんも、来ていただけて嬉しかったです!ありがとうございました!

ハッシャダイソーシャル代表 三浦宗一郎


こころあたたまるパネルディスカッションを繰り広げてくださった登壇者の皆さまにも、コメントをいただきました!

若ければ若いほど、何かを始めるきっかけは掴みやすいと、自身の活動を振り返ってそう思います。それは若さという可能性について周りが無条件に期待してくれるから。
だからこそ、変わる勇気を、変えていく心意気を持って行動することには大きな意義がある、イベントを通じて改めてそう感じました。

島田舜介さん

イベントの中でもお話しましたが、「地元」という言葉は不思議なもので、いい思い出だけではなく、辛い思い出も含め、さまざまな「生きる実感」が積み重なった時にはじめてその土地が地元になっていくんだろうなあ、と思いました。トークを通し、地元についてみなさんと考えられてよかったです!ありがとうございました。

あかしゆかさん

「自分は誰かにとってのきっかけとなれているのか」最近そんなことをよく考えます。
僕自身がこの街のデニム産業に関わるチャンスを与えられ、惹かれ活動を続けていったように、人の”スタート”を生める存在でありたいと強く思います。まさにその機会となった今回のイベントに感謝いたします!

山脇耀平さん


開催概要

2024年3月19日、 朝日新聞出版より、ハッシャダイソーシャル初の書籍、篠原匡氏著『人生は選べる Choose Your Life—— ハッシャダイソーシャル 1500日の記録』が発売されました!

著者:篠原匡
出版社:朝日新聞出版
発売日:2023/03/19
本体価格:1,870円(税込)
ご購入はこちら

本書には「Choose Your Life!それでもなお、人生は選べる」をスローガンに掲げ、1人でも多くの若者がどのような環境からでも自分の人生を自分で選択できる社会を目指して活動してきた1500日間の記録が記されています。

すでに読者の方からたくさんのお声をいただいておりますが、
本書を通じて、もっとたくさんの人と出会いたい!本という相棒を携えて、これまでお世話になってきたみなさんに会いにいきたい!自分たちの可能性をもっとひろげたい!

という想いが溢れちゃったので、出版記念全国ツアーを開催することにしました!!

開催予定地域

2024年8月2日  愛知県豊田市
2024年8月8日  福島県伊達郡国見町
2024年8月9日  宮城県石巻市
2024年9月24日 岡山県倉敷市
2024年11月9日 青森県八戸市
2024年11月15日 長崎県松浦市
2024年12月8日 北海道札幌市
2024年12月13日 宮崎県宮崎市
2024年12月22日 愛知県一宮市
2024年1月19日 宮崎県仙台市


一緒に若者の「可能性」を応援しませんか。

全国の学校や少年院・児童養護施設等に、様々な「Choose Your Life!」の機会を届けているハッシャダイソーシャルの活動は、全て皆様の寄付・協賛のおかげで成り立っております。

もしよろしければ、若者の「可能性」を応援する仲間になっていただけると嬉しいです!一緒に叶えましょう。

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