全日本カブ耐久
50歳日誌、13週目。
4月の中旬、あるイベントの手伝いに行った。そこで見つけた「全日本カブ耐久」のチラシ。
「カブって、あのスーパーカブ?」チラシをくれたお兄さんに聞くと「そうだ」という。「パーツも安いですからねえ、楽しいですよ。もしヒザ擦りたければ、リトルカブの純正ステップに変えて両端を少し切っちゃえば擦れますよ」なるほど。
しかも「全日本」というネーミングが、なんだか仰々しくてよろしいw
京都のミニバイクサーキットで年3回開催されている、カブのためのレースらしい。サイトを見ると、お祭り的なイベント。ポイント制度も独特なので、速いマシンだから上位になれるわけでもないらしい。
スーパーカブ110を友人から譲り受けて3年、思った以上に「ちゃんと」バイクであること、そして「操る楽しさ」もきっちり満たしてくれるスーパーカブ。こいつでコース(サーキット)を走ってみたいなと常々思っていたので、いい機会かもしれない。面白いかも。
奥さんも面白がって「これ出なよ」とけしかける。その週末のうちに問い合わせをして、5/2の2時間耐久はまだエントリーが間に合うことがわかった。
が、マシンは50cc限定だ。ボクのカブは110cc。誰かから、お爺ちゃんが乗らなくなった納屋に眠るカブをもらってくるか、ヤフオクとかで買うしかない。
義父(奥さんのお父さん)のカブ50を借りる、という手もチラッと脳裏をかすめたんだけど……彼の大事な愛車だ。それはやめとこうw
見始めると止まらなくなって仕事に支障をきたすので、オークションは見ないことにしているのだけど、その夜はひたすらヤフオクを探しまくった。
「スーパーカブ キャブ 4速」
カブは50ccでも3速のものと4速のものがある。「そりゃ4速あった方がいいでしょ」と、あまり根拠もなく4速のものを探した。これも時間をかけて経験者のブログを探して情報収集すれば、この年式が、この型がいいという目星はつくんだろうけど、あいにくボクはそういう時間を過ごすのがあんまり好きではない。
4月18日(日)
安くてキレイそうな4速カブがあったので、落札。たぶんここで落札しないと月曜から仕事が手につかないだろう。そしてエントリーの送付もこの日に。
バイクは手に入ることになった。が、そのままではレースには出られない。ちゃんと走るかどうかもわからないし、まだ荷台もついたままの新聞屋カブだ。意外とやらなきゃいけない作業は多い。
4/24の土曜日と、4/29の祝日、この2日でなんとか出走できるようにするしかない。
4月23日(金)
ニッポンレンタカーで軽トラを借りて、熊谷までカブを取りに行った。
「始動確認しかしてないんで、整備はしてません、あとはよろしくお願いします」と、おそるおそる、でもしっかり念押しの「圧」をかけてくる売主に少し同情。クレーム多いんだろうなぁ。
で、ボクのカブはといえば、キック一発始動! いえいえ、上等上等。
父の代からのホンダファンではあるんだけれども、スーパーカブを2台持つことになるとは思ってもみませんでした。しかし、このカブのロゴはかわいいですね。
4月24日(土)
仕事を片付けて、昼前から作業開始。タイヤ、チェーン、穴あきのワイヤリング用ドレンボルト、リアサス。だいたいAmazonかモノタロウで購入したんだが、全部翌日には届いてしまう。パーツショップに行ったらチューブだけ欠品していて、閉店時間までに他のショップを回らなければならない、なんてことが起こらない。すばらしい時代だ。
夜に作業するとロクなことにならないので、日没までにタイヤとチェーンとリアサスは終わらせようと計画する。まずはタイヤから。
ヤフオクで、めちゃめちゃたくさんあるカブの中から、サビの少なそうなものを選んだつもりだった。が、タイヤレバーを入れてタイヤを外すと……リムの内側がものすごいサビ。
おそらく、乗らなくなって、タイヤの空気が抜けた状態で雨ざらしになってたんだろう。サビはフロントの方がすごかった。
普通ならサビ落としを使って、時間をかけてキレイにしてからタイヤを組むべきなんだろうけど時間がない。ワイヤーブラシで表面だけサビを落としてタイヤを組んだ。レバーなしでタイヤはハマったので、ヘビにも噛まれていないだろう。
チェーンは一度変えた形跡があって、RKのチェーンはわりと新しかった。が、新品に。各所「鬼」トルクで締め付けてあって、参った。
最後にリアサス。タケガワのが安かったので黄色で。これは「変えた感」が一番出る一品。いいねー!
本日はここまで。もう日没だ。
レース1週間前ということになるんだが、まだ一度も走ってみていないことが気になる。来週はナンバーをとろう。
4月28日(水)
打ち合わせの合間に役所に行って登録。印鑑は必要なくなってた、いいぞ横浜市! 帰りにバイク屋に寄って自賠責を。
夕方、ナンバーをつけて試走してみる。
お、お、遅い……。驚異的な、未体験の、圧倒的な遅さw 50ccってこんなものなのか。「おそ松号」と命名したくなった。110ccに慣れていたせいか、異次元の遅さに感じる。
が、考えてみれば110ccの半分の排気量だ、仕方がないのかもしれない。それにも増して、フロントブレーキの効かなさにびっくりした。これでサーキットは(恐くて)走れない。ノーマルのままでいいやと思っていたフロントのブレーキシューだけど、強力そうなやつをその場でスマホから注文した。
緊急事態宣言でどうなるのか? と思ってた5/2のレースだけど参加受理書が届いた。ゼッケンは「16」。無観客で開催ということらしい。観客いないと思うんですけどね……。
4月29日(木)
雨だ、しかもなかなか凄まじい雨。ということでメンテは断念。けっこうやる事残ってるけど、前日(5/1)にかけるしかない。
つづく