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歯的物語#6

看護師1村仲さん
看護師2小林さん
看護師3河野さん
(全て仮名)

小林さんと話をしていると
まだ降りる階ではないが、
エレベーターが開いた。
他の看護師さんが降りると思い、一旦出ようとすると誰も出なかった。
小林さん「優しいー」
そんなこんなで、
先生の元へと着いた。

脈拍、血圧計測
点滴開始。(お友達とご対面)

脈拍少し早め。
緊張がバレた。恥ずかしい。
周りの人から痛かった体験談と、
歯茎を少し切って砕いて抜くと言う抜歯方法
にビビっていたんだな気付かされた。
身体は正直だ。

緊張してる?
と歯科衛生士?歯科助手?の方に聞かれてしまった。
おかげで緊張が解けた。

半分眠ったような状態と聞いていたが、
寝ている感覚はあまりない。

普通に痛い時もあった。
でも頑張れば耐えれる。
こういう時皆さんは手をあげますか?
痛かったら手をあげてくださいの痛いのラインは永遠に分からない。

術中は長くも感じだが、
終わって少し経つと、短かったかも?と不思議な感覚に襲われた。
今思えばあっという間と言う奴だ。
ちゃんと麻酔が効いてたんだな。

車椅子でベッドへ帰る。

止血の為口内にガーゼを詰める。
血が中々止まらない。
村仲さんが時折チェックしに来てくれた。
かなり血が出た。

麻酔が残り、
顎と下唇は痺れて感覚があまりない。

後から小林さんが来た。
小林さんは痛かった?と聞いてきた。
思ったよりは大丈夫だったと伝えた。
私も抜こうかなと言っていた。
患者が看護師に情報を与えた。小林さんは良い人だ。

止血の為、
ガーゼを奥に当てた状態で大人しくしていると
お向かいさんが電話を始めた。

「警察」「表彰」
と言うワードが聞こえた。
相部屋の病室で大きな声で電話するお爺さんは警察で表彰される人なのかもしれない。

お隣さんは
看護師さんと話をする時は丁寧に受け答えする人と言う印象だったが、独り言が多め。
「疲れた〜」
「あ、そうか。先にリハビリ行こうかな」
「ビックリした〜」
「明日退院か。準備するか」

とりあえず、退院おめでとう。お大事に。

抜歯後初めの食事は
ロールパン3つ
アップルジャム
コアコアヨーグルト
野菜ジュース
カロリーメイトアップル味(ゼリータイプ)

アップル重複
コアコアヨーグルト
久しぶりに食ったな。

夜、小林さんが来た。
痛みはどうですか?
痛み止めも飲んでるので案外大丈夫ですね
本当ですか?私も抜こうかな。
でも痛くても責任は取れませんよ?
痛かったら電話番号調べて連絡しますからね。
そしたら謝りに行きます。
優しいー

優しいーのくだり

慣れない環境と口内の違和感からあまり寝れない。
看護師3河野さん(男性)が
夜中の0時頃に点滴を替えに来てくれた。
河野さんは気が利く人だ。
少し部屋が明るいなと思っていたらちょうど電気を消してくれたり。
夕食のお盆を片付けて欲しいなと思っているとタイミングよく現れて片付けてくれた。

朝の6時にあと一回点滴替えるとのこと。
会話はそれくらいだが、とにかく気が利く人だった。
ありがとう。河野さん。

時間は分からないが、
村仲さんが採血に来た。

点滴は替えてないからまだ6時ではない。
恐らく5時頃だろうか?

左手甲に点滴
右腕で採血

午後には血が中々止まらず、
朝方に血を抜かれた。
多くの血が流れた。(1人だけ)

朝ごはん

味噌汁
アスパラと魚肉ソーセージの刻んだやつ
コアコアヨーグルト
海苔の佃煮

コアコアヨーグルト
昨日ぶりに食ったな。

無事、午前中に退院。

食事の際には少し気を遣わないといけないのはストレスだが、大きく腫れることもなく済んで良かった。

来週は抜糸だ。

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