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代表・井上千絵に聞く、ハッシン会議が生まれた経緯

こんにちは、ハッシン会議の青柳です。ハッシン会議にまつわるあれこれをお伝えしていくこのnote。今回は代表の井上千絵(いのうえ・ちえ)に、ハッシン会議が生まれた経緯やその当時の思いについて聞きました!


気軽に依頼できるPR支援サービスの少なさに気づき、コミュニティを立ち上げ

ー ハッシン会議が発足したのは2018年。まだ法人化もしておらず、フリーランスで広報支援を行っていた千絵さんが始めた「PRコミュニティ」がそのきっかけだったと聞いています。なぜコミュニティを始めたんですか?

井上:本当の事情としては、ありがたいことに、当時、既にたくさんのクライアントさんに伴走させていただいていて、お問合せは多くいただいていたのですが、私自身が対応しきれなかったんです。ただ、何かお役に立てればと思い、お話だけでも……と聞いてみると、他のPR会社や個人のPRパーソンに相談しようにも、予算が足りなくて条件が合わず、結局どこにも相談できないといったケースが多々あることに気づきました。

PR会社に委託するのは、最低でも40万円。平均で80〜100万円/月が相場と言われています。これではスタートアップ企業や個人事業主の方にフィットする価格帯ではないですし、そこまでのサービスを使う必要もないと思います。
当時も広報関連のセミナーや勉強会はありましたが、個別の課題を相談できる場所が本当に少なくて。

ー それを解決する手段として、コミュニティを作ってそこで学び合うという構想が生まれたんですね。

井上:広報担当者同士が繋がれるのはもちろん、広報PR領域の経験者や、先輩にちょっとした相談ができる場になるといいなとも思っていました。
なぜなら、広報PRの「継続」を支える場がない、と感じていたからです。

ー 「継続」を支える場、ですか。

井上:はい。例えば、私の90分のPRコンサルティングを受けていただき、その場でPRのノウハウや想いを共有出来たとしても、本当に大切なことは、その後にPRのアクションを起こすこと。でも、それには物凄いエネルギーが必要ですよね。

お客様にアドバイスやノウハウを伝えることはできても、お客様にとって本当にエネルギーが必要な、PRの実践の場に関わっていない、サポートしていないのは何だかすごく無責任なような感じがしていたんです。

実際にお客様からも、
「教えてもらった通りにプレスリリースを書いてメディアにコンタクトを取ってみたのですが、思っていた以上に時間がかかって、結局一度やっただけで終わってしまって」という声が非常に非常に多かったんですよね。

個人事業主やひとり経営者の多くの方は、自身の経営のことや、お客様の対応、経理、スタッフ管理など日々様々なタスクに追われながら活動されていることが日常であり、その中で、更に広報PRに時間を割いていくためには相当な決意と覚悟がいるんだということを私がお客様に教えてもらったように思います。

ー  最初からコミュニティでの学びは受け入れられましたか。

井上:私も驚いたんですが、「第一期生募集」という告知をしたところ、情報公開後すぐに10名の枠が埋まり、さらに問い合わせもいただきました。当時はオンラインサロンという形式がまだ珍しく、受け入れられるか不安もあったのですが、杞憂に終わった形となりました。
それほど現状に悩んでいる広報担当者さんや、情報発信に迷いを持っている企業経営者の方が多かったとも言えます。

2019年、立ち上げたばかりの頃のコミュニティ
講師の方を招いてコミュニティ勉強会


サービス拡大、Webアプリローンチ、eラーニング始動でさらにパワーアップ

ー  そこから独自に進化を遂げて今の形に。現在、13名のメンターと累計80名のコミュニティメンバーを抱える大家族になりました。(2024年10月時点)

井上:そうですね。定期的にオンライン・オフラインでの交流会も開催しています。異なる強みを持つ広報PRのプロのみなさんがメンターとして参画してくださり、コミュニティ会員様は毎月ご自身の課題に合った相談相手を選んでいただけます。過去の勉強会のアーカイブは120本以上に。Webアプリもローンチし、さらに使い勝手もよくなりました。

ハッシン会議のコミュニティ会員さまは毎月メンターに個別コンサルを受けることができます!
毎月実施している勉強会。視聴可能なアーカイブは既に120本以上!
現在の交流会の様子(写真は2023年)。PRコミュニティ交流会のレポートもお読みください!

今年4月には伴走型eラーニング「Learney(ラーニー)」もスタートしたことで、より多くのニーズを満たせるようになってきた実感があります。

ハッシン会議がプロデュースする伴走型eラーニング「Learney」

ただ、規模は広がっても、お客様の広報・PRに本質的に伴走する場を作りたい、という想いは変わらず今もあります。

お客様自身が発信活動を主体的に行っていく中で、困った時、わからない時にはいつでも相談できる相手に。具体的な課題がある時は、解決できる相手に。

お客様がご自身で自走できるようになるまではエンドレスでハッシン会議がチーム一丸となり、全力でサポートしていく。そんな関係性をこれからも大切にしていきたいです。

ー ありがとうございました!


井上千絵
株式会社ハッシン会議 代表取締役/PRコンサルタント

元・名古屋テレビ放送株式会社(メ〜テレ)報道記者。2010〜2012年に局を代表してテレビ朝日「報道ステーション」へディレクター出向。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士。企業の広報チーム立ち上げ&広報人材育成を支援する株式会社ハッシン会議を2020年に設立。ひとり広報担当者のためのPRコミュニティを主宰。著書『ひとり広報の教科書 知識ゼロからでも自信を持ってPR活動ができる!』(日本実業出版社)

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