新作漫画「ミカゲウリの島」もうすぐ完成です
現在、「ミカゲウリの島」という漫画をかいています。本当は本日公開できるつもりでしたが遅れに遅れてもう少しかかります。
以下、予告編という程ではないあらすじ紹介
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とある離島に、フェリーを使って一人の女性「律子」がやって来る。
律子の叔母「聡美」がこの島に住んでおり、彼女は島の最大資源である「ミカゲウリ」を管理する団体に勤めていた。
聡美と合流した律子はミカゲウリの栽培園まで案内される。ミカゲウリとは故人の遺体から生える植物で、その髄液は飲んだ人にミカゲウリの根に埋まっている故人の記憶を追体験させる不思議な作用を持つ。
この島で産まれ早逝した父・邦彦のミカゲウリを訪ねた律子は、遠い記憶に埋もれた自分と父との別れを味わい、涙を浮かべる。叔母と二人、この島で美しいひと時を過ごした律子であったが……
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以下、この漫画についての雑文
個人的に人生で一番価値のある資産が思い出だと思っていて、だからなのかしょっちゅう創作で「記憶」とか「時間」というテーマに引っ張られた話をえらんでしまいます。
その割に最近は昔のこととかどんどん思い出せなくなってきていて、記憶の穴にいい加減な脚色を詰めた適当な思い出を数多く抱えていますが、それも別にいいかな、という気持ちになってきて今回の「ミカゲウリの島」を描きました。
ミカゲウリの島を発着するフェリーは沖縄の伊江島へ渡る「いえしま」をモデルにしているし、冒頭にちょっと現れる建物なんかは石川県輪島市の実物を参考に描き殴ってます。どちらも自分がかつて訪れた美しい場所ですが、いざ絵にするとなんにも思い出せないのでGoogleストリートビューを起動しました。思い出せないまま描いたらもっと面白かったかもしれません。
新作漫画「ミカゲウリの島」は来月公開予定です。その後はまた時間にまつわる漫画を一本描きます。
もしどこかで見かけましたら乞うご期待。よろしくおねがい致します。