ソウブレイズexのエーススペックについて(+次環境考察)
はすほにと申します。
2024/11~12月の間、ソウブレイズを練っていた者です。
最終的に持っていったシティリーグでは2-4と、残念ながら結果は振るいませんでしたが、その前日に出たジムバ・トレリで両方優勝(累計6-0)できたため、デッキ自体の手応えはあります。
本記事ではソウブレイズを回す上で自分でも悩み、また対戦した相手にもよく聞かれた、エーススペックを何にするか問題と、来期環境ではどんな立ち位置になるかについて、個人的な見解を書き出してみます。
本題に入る前に、自分の構築だけ載せておきます。
結論
・とりあえず困ったらミキサー入れとけば間違いない
・純構築等で多少枠に余裕があるならレガシーも強いが、その場合手札干渉もセットで入れたい
・その他のエーススペックは評価低くなりがち
現行スタン(FGH)における採用候補について
パーフェクトミキサー
メリット
・最終盤以外いつ引いても強く、かつポケストの当たりでもあるので、ゲームに絡みやすい
・コンボ性が低い汎用札なので、枠を取らない
デメリット
・他のエーススペックと比べて、複数枚で代用が効きうる効果をしている
→デッキの平均値を上げるカード
ソウブレイズと同期のデザイナーズなだけあって、やはりとても相性がいいカードです。
いつ引いても強いと書いた通り、だいたいどの局面においても活躍します。
とりあえずエネを5枚落とすだけで火力が100上がりますし、タンカとの併用で実質マスターボールになります。
また、中終盤の既に山がめちゃくちゃ薄くなってからも、もう打つことの無いドロサポやボール系等の不要札を一気に処理し、山の質を大幅に向上できます。
ということで結構器用な1枚ではあるのですが、とはいえ主な仕事はやはり、エネの大量トラッシュになります。しかしこれは、普通に素引しまくったり大地の器使いまくったりと、ミキサーに頼らずとも同等のことが出来る場合もあるので、言ってしまえば代わりのきく仕事です。別デッキでいえば、リザにおけるキャリーみたいなものですね。
唯一無二感はないので、他のエーススペックを優先したくなる気持ちも大いに分かります。ただ上で述べたような使い方はどんな型のソウブレイズにおいてもやりたいことと思われますので、悩んだらとりあえず入れておけば間違いないカードです。
レガシーエネルギー
メリット
・受動的ではあるが2-2-2されやすい問題を解決しうる替えのきかない効果
・エネなので初動で手札捨てまくる時に巻き込みにくく、トラッシュされても最低限1枚分の火力になる
デメリット
・ポケストでめくれるとかなしい
・手札干渉が入れにくいデッキの構造上、せっかく貼ってもスルーされやすい(後述)
→デッキの最大値を上げるカード
このデッキは相手にも2-2-2でサイドが進められやすいデッキなので、そのサイド進行をずらせるレガシーエネルギーはかなり有用です。
またエネルギーであることから、ポケストでめくれると落ちてしまうものの最低限火力にはなってくれる上、初動のイキリゼイユにも手張りしてしまえば巻き込むこともありません。
そのため理論上めちゃくちゃ強いはずなのですが、しかしデッキ単位で見ると、意外と真価を発揮させるのが難しいです。
というのも、ソウブレイズというデッキは構造上、手札干渉の枠を取りにくいケースが多いですです。
少し話はそれて構築面の話になりますが、1進化デッキのためポケモンが10数枚、またソウブレイズは性質上エネの枠で20枚前後圧迫されますし、さらにポケストを考慮するとグッズが優先され、結果としてサポに割ける枠が減りがちです。
自分の構築だとボスで裏呼びをしていくのでサポ総数は9枚ですが、他の人の構築を見るとサポはドロサポオンリーで、裏呼びは完全にポケモンキャッチャーに頼るみたいなものもあるくらいです。
この場合のドロサポについても、手札のエネを捨てられる博士やゼイユが優先され、ナンジャモやツツジはなかなか入らないことが多いと思われます。
手札干渉が入っていないということは、相手からすればボスやカウキャが抱え放題ということです。せっかくのレガシーエネも、避けられ続けては意味がありません。
ということで、レガシーを使う上ではボスを抱えられないよう、1枚でいいので何かしら手札干渉を入れておきましょう。またその枠を空けるのが許されるのはおそらく、サブアタッカーを入れない純構築になってくると思います。
(もしサブアタッカーとレガシーが両立して強い構築があったらこっそり教えてください)
一応参考までに、自分がレガシー入り純構築使うならこんな感じってのを載せておきます。
その他のエーススペック全般
ここでは特に、プライムかアンフェアを想定して書きます。もしかするとエネルギー転送Proも候補になるかもしれませんが、試したことがないので言及しません。
メリット
・単純にカードパワーが高い
・サポ相当の仕事ができるので、ドロサポと一緒に使える
デメリット
・手札の入れ替わりが激しいデッキなのに、使う状況を選びがち
・初ターンに引いてしまうと、使えないままイキリゼイユで切らざるをえなくなりがち
→所謂たらればなカードになってしまうケースが多い
現行スタンでメジャーなエーススペック二大巨頭であるプライムとアンフェアは、ソウブレイズにおいても当たり前ですが打てたら強いです。
プライムは2-2-2を目指すデッキな以上呼び出し札はなんぼあってもいいですし、アンフェアだって前述したとおり手札干渉を入れづらいデッキなので、そこをグッズで補えるのは破格です。
また、上記以外のエーススペックでも、噛み合ったら強いケースは当然あるでしょう。
しかしそれは噛み合ったらの話。プライムとアンフェアは、当たり前ですが最序盤だとまず使えないカードです。
このデッキの初動ではイキリンコやゼイユで手札を切りまくって回していくことになりますが、両者ともその過程で捲れてしまったら、大人しく捨てるか立ち止まるかを迫られてしまいます。そして多くの場合、立ち止まらずに回す方が結果的に上手くいきます。
幸いアンフェアもプライムもポケストでは当たりになりますが、それでも最序盤に捲れて捨てちゃうのは普通に勿体ないです。
先に述べたミキサーもレガシーも、最序盤から仕事があるのが高評価の一因ですので、そこで仕事がないのはどうしても評価を低めに見ざるを得ません。
レギュ落ち後の展望
ここまではFレギュが落ちる前、つまりポケストやサブアタッカーのパルキア等がある時のことを書いていましたが、ここからは執筆時点(12/1)から未来の予想について書きます。
テラスタルフェス環境の予想(2024/12/6~2025初頭のレギュ落ち)
新規のエーススペックはどれも候補にはならないです。
…とだけ書いてもあれなので、ここではこれまでの文脈を無視して普通にソウブレイズ視点の環境予想をします。
環境としてはなんと言っても、例のスボミーが登場します。実際問題強いのかどうかは蓋を開けてみないと分かりませんが、少なくともその翌々週にあるCL大阪の時期では嫌という程目にするカードになると予想されます。
ソウブレイズにとってのスボミーは、確かにポケストで回しがちなデッキである以上嫌ではあるものの、グッズロックされる前に最低限ベンチは広げられているケースが多く、進化できずともカルボウが弱点で簡単にスボミーを処理できることから、比較的刺さりにくいと考えています。
仮に相手がスボミーを取られた返しでカウキャ等から2-2-2を狙ってくるとしても、こちらにはブライアがあるおかげで1-2-3のサイドプランを狙えるので、(ボムや非エク等が絡まない限りは)先にサイドを取り切れるのはこちらです。
以上のことから、スボミーで時間を稼いでなんやかんやするデッキが台頭するのであれば、そのメタになり得るのではと、個人的には結構注目しています。(スボミー実装後にシティ出ればよかった…)
また、スボミー以外の新規の中だとレジギガスも注目されています。ソウブレイズとしてもテラスタル主軸なので、他人事ではありません。
レジギガスが入ると思われるデッキの筆頭は、やはりルギアでしょう。ルギアは元々微不利な認識で、どちらにしろチラチーノが重かったですが、さらにレジギガスまで入るとなるとますます不利になりそうな印象があります。
幸いルギアは事故率が高いので、アーケが落ちる前に何枚かサイドとれる場合もありますし、少なくとも1匹はルール持ちのルギアが盤面に出てくるので、ブライアも絡めて先にサイドを取れることもありそうなので、レジギガスが来たからと言って別に無理ゲーになるわけではないと思っています。
もう1つ、レジギガスの実装が嬉しいデッキといえばパオジアンでしょう。パオジアンは、レジギガスが入ると非ルールだけで面倒を見れる対面が多くなるので、普通にデッキパワーが大幅に上がっていると思います。まあ、スボミーで止まるデッキでもあるので勝ち切れるかは不明ですが…
ソウブレイズとパオジアンの対面については、今まではなんやかんやルール持ちじゃないとソウブレイズを取りにくかったので(カイオーガ入りを除く)、言ってしまえば先行ゲーな認識でしたが、レジギガスが標準搭載された場合は明確に不利となってしまうでしょう。まあ、あまりにもパオが増えてきついと思ったら、それこそスボミーを入れれば多少は解決するかもしれませんね。逃げ1が多いから取り回しやすいですし。
ということで、まとめます。
・スボミー:流行ってくれるとソウブレイズの立ち位置が良くなりそう
・レジギガス:対パオジアンの有利不利関係が変わりそう
・その他の新規:あまり関係なさそう
Fレギュスタン落ち以降の環境予想
自分の構築で落ちるカードは下記です。
・かがやくゲッコウガ
・オリジンパルキアV/VSTAR
・ポケストップ
何よりも、かがゲコとポケストップが無くなることで足回りがかなり悪くなってしまいます。何か代わりがあるといいんですが…
一応、かがゲコみたいな効果のスタジアムに、サイクリングロードというカードがあります。ですが引けるのは1枚なので、あまり当てにすることはできません。
そのため、まだ見ぬ新規カードに足回りを劇的に改善してくれるカードがあることを願うしかないでしょう…
パルキアに関しては、一応別のサブアタッカー候補にブリジュラスexがあります。
ブリジュラスだと手裏剣が打てなかったりパルキアよりも最大打点で劣っていたりと、完全な代役は務まらないかもしれませんが、パルキアより耐久があり弱点も便宜上ないと優れた部分もあるので、一応後継者は務まるでしょう。もしかがゲコの後継者に鋼タイプの強いカードが出たらより嬉しいですね。
とは言ってもパルキアほどの純粋な“パワー”をブリジュラスからは正直あまり感じないため、もはや純構築にしてしまったほうがいいかもしれません。上に書いた通りレガシーも入れられますし。
最後に改めて総評を書いておきます。
・落ちるカードの種類は少ないが、それにより足回りがかなり悪くなるため新規に期待するしかなさそう
・サブアタッカーを入れる場合、しばらくはブリジュラスのお世話になりそう
おわりに
今回この記事を書いた経緯は2つあります。
1つはジムバの対戦終わってからの相手との雑談で構築の話を聞かれることが結構あり、実はソウブレイズへの注目が集まりつつあるのではと思ったことです。自分としても展望のところでも書いた通り、特にスボミー環境になってから結構熱いのではと思うので、この記事を機に少しでも組む人が増えると嬉しいです。
もう1つは、単純に文章書きたくなったことです。私はたまーーーーにこういう真面目なポケカ考察的な文章を書くことがあるので、有益だと思ったら反応してもらえると嬉しいです。
では、そろそろ筆を置いてパオジアンの追悼をしてきます…ほな…