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ニンジャの…TCG!を追う。 第1回「予想」


前書き

ドーモ、ハジメマシテの方はハジメマシテ。発声練習です。

先日、ぺけったー(X,旧twitter)にて、以下のような発表がなされました。

ニンジャの……TCG!!! 
註:Trading Card Game。
私、ここ2,3年はデュエプレ(デュエルマスターズ・プレイス)というDCGに入り浸ってます。が、同時に、物理書籍派のニンジャヘッズでもあります。

デュエプレで得たノウハウが、ニンジャの…TCG!を理解し、紹介するのに転用できるのでは…!?
コレは追うしかない。そう考えた次第だ。

「戦略発表会2023 冬」より

開発元・株式会社TCGによる戦略発表会資料によると、2024年2月に販促を開始し、その後全国大会「最強ニンジャ決定戦」を開催予定とのこと。
ここはひとつ、「あるTCGの誕生から、第1回全国大会開催までの道のりを追う」というのも面白いのではないか。
そういった趣向で、記事を連載にしてみようと考えています。

そんな連載の記念すべき第1回は、2023年12月24日現在公開されていない、ニンジャの…TCG!のルールはどのようなものになるのか、予想してみよう、の回になります。
(こら、そこ日刊コレワとか言わない。)

予想の元ネタは2つ。
株式会社TCGの擁するTCGのルール設計と、上記の戦略発表会資料、です。
それでは、いってみましょう。

なお、本記事ではTCGのルールの説明に、下記の記事で提案したルール分類を使用します。基本的には、以下のように捉えていただいて問題ないです。
・マナ志向ルール≒デュエマやワンピースカードのルール
・コンバット志向ルール≒遊戯王のルール
・クリーチャー志向ルール≒ポケモンカードのルール

株式会社TCGと、擁するTCGのルール設計

2023年12月現在、株式会社TCGが以下の4事業を中核とする企業とのこと。
・トレーディングカードゲームの企画・開発・発売
・ゲームシステムデザイン(TCGやボードゲームなどのアナログゲーム)
・イラストコーディネート(イラストレーターとの仲介など。)
・IP制作コンサル(クリエーターの斡旋やゲームバランス調整など。)

では、実際に運営されているTCGのルールを整理してみましょう。
現在、公式HP上で紹介されているTCGは全部で15タイトルになります。

※なお下記の解説で出てくる、「Force of Will」ならびに「魔法少女 ザ・デュエル」は、元々Force of Will株式会社が展開していた商品になります。
この辺りの経緯は特定しきれなかったため、余談に記載しています。

他社コンテンツとのコラボTCG

まずは他社コンテンツとのコラボTCG、13タイトルからです。

HPのコンテンツ実績より。

あいりすミスティリア!TRADING CARD GAME
おさわり勇者さまTRADING CARD GAME
戦国†恋姫オンライン〜奥宴新史〜 TRADING CARD GAME
まほろば妖女奇譚 TRADING CARD GAME
戦乱プリンセス TRADING CARD GAME
れじぇくろ! TRADING CARD GAME
神姫PROJECT TRADING CARD GAME
天啓パラドクスTRADING CARD GAME
神殺しのアリアTRADING CARD GAME
ミナシゴノシゴトTRADING CARD GAME
エンジェリックリンクTRADING CARD GAME
あやかしランブル!TRADING CARD GAME
装甲娘 TRADING CARD GAME

ラインナップ

読者の皆さんの中にDMMアカウントの持ち主がおられれば、目にしたことがあるはずである!というラインナップですね。この13タイトルのルールは、およそ以下のように整理ができました。
(装甲娘除く他12作品はすべて、詳細ルールは「汎用TCG」総合ルールというものへのリンクとなっていました。つまり、この12個のTCGでルールは共通、となります。※戦国恋姫オンラインのみver1.3のため、詳細についてはやや異なる可能性あり。)

・デッキは50枚
・フィールドには、メインユニット1体。スタンバイユニット4体を手札から配置できる。ゲーム開始時、メインユニットを1体、必ず配置。
※メインユニットが手札に来なかった場合は引き直し(マリガン)になるが、引き直し回数の差分、相手は追加でドローできる。
・ユニットには、手札の任意のカードをエネルギーとしてチャージすることができる。各ユニットは、エネルギーの数以下の、固有のスキルが使用できる。※スキル使用後も、エネルギーは減らない。
・自分のユニットの攻撃で、相手フィールド上のユニットを全滅(KO)させるか、相手のLOで勝ち。

※公式のルール説明を、咀嚼して書いてみたもの。

こちらに関しては、ユニットの撃破が勝敗条件になる、クリーチャー志向のルール(≒ポケモンカード型のルール)と言えます。

ではニンジャの……TCG!は、クリーチャー志向のTCGになる!と断言できるかというと、そうでもありません。
同社の製品の残り2タイトル、Force of Will と 魔法少女・ザ・デュエルの2タイトルは、明確にルール体系が異なっているからです。

Force of Will と 魔法少女ザ・デュエル

この2タイトルのルールを、かなりざっくり整理すると、以下のようになりました。

Force of Will

公式サイトより
https://www.fowtcg.com/

・メインデッキ40~60枚、魔石デッキ10~20枚、ルーラー(デッキの切り札枠)1枚でゲームを行う。
・ライフはお互い4000スタート。
・毎ターン魔石デッキのデッキトップ1枚目から魔石カードを出す。
・増やした魔石の数のコストを支払って、リゾネーター(※クリーチャー、モンスターに該当)やスペル(呪文)を使う。
・相手のライフ4000を削りきった方が勝ち。

※公式のルール説明を、咀嚼して書いてみたもの。

魔法少女ザ・デュエル

公式サイトより
http://www.caster-chronicle-tcg.com/
青少年のなんかに配慮した、けんぜんなキャプチャだ。

・メインデッキ50枚、エキストラデッキ7枚でゲームを行う。
・毎ターン手札から魔法少女を場に出せる。
・魔法少女の枚数分、オド(コスト)を支払って怪異(※クリーチャー、モンスターに相当)や、詠唱((呪文)を使う。
・魔法少女はレベルを上げることができ、上がるほど1枚当たりで支払えるオドが増える。
・お互いオーブ7つを持ち、これを全て破壊して相手に直接攻撃したものが勝利する。

※公式のルール説明を(以下略)

こちらについては、ほぼすべての行動にコストを要求する点で、マナ志向ルール(≒MTG型のルール)と言ってよいでしょう。前者はルーラーの存在で、後者はコストを生み出すカードに魔法少女のキャラ付けをすることで、ゲームの差別化が図られています。

以上が株式会社TCGの擁するTCG15タイトルのルールになります。
このうち、コンバット志向(≒遊戯王型のルール)のTCGは確認できませんでした。

結論

では、結局どのルールが採用されると考えられるのか?
筆者は、マナ志向ルールになるのではないか、と予想します。

まず、(会社の立ち上げ期ならともかく)他社コンテンツのTCGで、いきなり開発実績のないルール体系を採用する可能性は低いと考えます。この点でコンバット志向のルールは選択肢から外しました。

ではクリーチャー志向か、マナ志向か、という話になるのですが、ここでヒントになりそうなものが戦略発表会資料にありました。
同時発表された新規TCG「DIVINE CROSS」です。

「戦略発表会2023 冬」より

こちらのルールについては、以下公式サイトに、かなりわかりやすく記載されています。

基本的なルールは、過去のクリーチャー志向の13タイトルと概ね一致しています。違いとしては、勝敗条件に、ユニットの全滅だけでなく、ユニット3体のKOが追加された点、くらいです。

このTCGのコンセプトは、共通のルールで、様々な原作のキャラがクロスオーバーし戦う、というもの。狙いどころは、ヴァイスシュヴァルツに近いように思います。

そして、ニンジャの…TCG!とDIVINE CROSSは、明らかに別コンテンツとして発信されています。例えば、以下のイベントスケジュールなどは、ニンジャの…TCG!とは全く別のものが公開されています。

「戦略発表会2023 冬」より


もし仮に、両者のルールがクリーチャー志向のルールだった場合、DIVINE CROSSの枠組みにニンジャスレイヤーが組み込まれないのは、いかにも不自然です。(まあ、ラインナップ見ると美少女系コンテンツ重点TCGなので、この中に「忍」「殺」をぶち込むのも、UNIXがばくはつしそうですが。)

以上の消去法により、ニンジャの…TCG!のルール体系は、マナ志向のルールとなる可能性が最も高い、と予想します!

感想と今後の展望

いかがだったでしょうか。
今時点で、筆者としてやれることはやった(はず)ので、あとは予想の的中をブッダに祈るのみです。(ブッダは寝ている)

公式情報はほとんどないので、今時点、ゲームデザインはほぼ妄想するしかないですが、
・コストの名称。ニンジャソウルなのか、ソンケイなのか、あるいは、カルマポイントなのか?
・ルーラーのような、メインニンジャを設定するルールなのか?
・ソウカイヤはニンジャ破壊、ザイバツは手札破壊やカードコントロールの奪取、アマクダリは手札補充、がそれぞれ得意分野になるのでは。モータルは速攻系(アグロ)のデッキタイプ?
・我らがニンジャスレイヤーは、ライフが減ると爆発的に強化される効果になるのでは??
・↑と考えると、イタミ・ニンジャクランとシナジーが??

夢が膨らむことですね?

さて次回の記事ですが、コンプティーク3月号(2024年2月8日発売)に付属の、体験版デッキをもとに、当記事の予想・妄想の的中具合と、環境予想について執筆予定です。

この記事で興味持っていただけた方は、マガジンをフォローいただけると幸いです。それでは、オタッシャデー!!

出典

「戦略発表会2023 冬」 株式会社TCG  2023年12月24日現在

「コンテンツ実績」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「 遊び方 - あいりすミスティリア!TCG」 株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - おさわり勇者さまTCG」 株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 戦国†恋姫オンライン〜奥宴新史〜TCG」 株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - まほろば妖女奇譚TCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 戦乱プリンセスTCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - れじぇくろ!TCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 神姫PROJECT TCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 天啓パラドクスTCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 神殺しのアリアTCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - ミナシゴノシゴトTCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - エンジェリックリンクTCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - あやかしランブル!TCG」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「遊び方 - 装甲娘TCG 」株式会社TCG  2023年12月24日現在

「「汎用TCG」総合ルール ver1.3」株式会社TCG  2023年12月24日現在

https://www.tcg-corp.net/_files/ugd/94612b_b0fc2c71a39149e3a7984dd1e6f65613.pdf

「「汎用TCG」総合ルール ver1.4」株式会社TCG  2023年12月24日現在

https://www.tcg-corp.net/_files/ugd/94612b_dfe4263693a141a8b1466c0811855773.pdf

「FOW」EYE SPY PRODUCTIONS 2023年12月24日現在
註:Force of Willのルール説明(公式サイト)

「『魔法少女 ザ・デュエル』の遊び方」魔法少女 ザ・デュエル  2023年12月24日現在

「遊び方 | ディヴァインクロス 公式サイト」DIVINE CROSS 2023年12月24日現在

余談(完全な)

当記事執筆にあたり調べたところ、「Force of Will」および「魔法少女・ザ・デュエル」は元々Force of Will株式会社が開発していたことは分かったのですが、これがどういった経緯で株式会社TCGに引き継がれたのか、この点は筆者の力及ばず、特定できませんでした。。

現時点で事実確認が取れているのは、2019年9月20日に、Force of Will社が社名変更してWAY Agency社になったこと、までです。
※2023年12月24日現在、下記公式HPはアクセス不可。
http://www.fow-tcg.com/

筆者としては、会社としての母体はほぼ同じで、法人自体を新規立ち上げとして仕切りなおしたのが、株式会社TCGだと推察します。
(権利買収の可能性もチラとよぎりましたが、株式会社TCGの規模的にその線は薄いのかな、と考えてます。)
もし、この辺りの経緯をご存じの方いらっしゃいましたら、情報お寄せいただけると幸いです。


Force of Will社のプレスリリース

社名変更の推移

https://houjin.jp/c/3010001147019

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