真・煉獄邪神教の館(16弾環境のMRC)
ご挨拶
煉獄邪神教 福音派の発生練習と申します。
ご来訪いただき、誠にありがとうございます。
今回は、私がLAST STORM XX CUPにてレジェタッチする際に、煉獄邪神(火闇MRC)デッキに搭載したカード群をご紹介したいと思います。
構築については、環境次第で大きく変化することが予想されます。16弾では、それだけ邪神デッキのカスタマイズ性が上がったということですね。
記事にないカードたちについては、
前回の館を訪ねていただけますと幸いです。
ちなみに、前回記事に引き続き、ザキラ様スキンです。
デッキ紹介
火・闇MRCは、大分類としてサイン型/超次元呪文型で分けられると思ってますが、今回使用したデッキは、サイン型をベースにした構築になっています。大分いじってしまいましたが、エレンさんご紹介のサイン型の構成を骨格とさせていただいております。まだお読みになっていない方は、以下記事もぜひご一読を。
さて、サイン型は、超次元呪文型に比べるとインフェルノ・サインの搭載分、受け札が増量され、対ビート性能が高いです。サインやデス・ゲートによる、煉獄邪神の連続攻撃が主体で、サイキックはサブになります。
レジェタッチ時の構築はヤミノオーダー込みでシールドトリガー24枚というイカれた枚数をしていて、そう簡単には突破されません。あえて盾で受けて勝ちを拾いに行く選択肢も取りやすいです。ただし、トリガーを過信すぎて盾を粗末にしないようにしましょう。盾回復の手段がないため、シンプルに殴りきられることも多いためです。3枚以下にはできるだけならないよう意識してます。所詮、トリガーはトリガー。ノートリもざらです。
採用カード(メインデッキ)
デッドリー・ラブ
サイン型における、縁の下の力持ち。
元々邪神のアタキャン・ヴィルジニアの使いまわし・飽和した自分盤面のクリーンアップなど、豊富な役割を持つカードでした。
後述するブーストグレンオーの使いまわしという新しい役割を獲得しました。
地獄門デス・ゲート
新弾情報公開時、一番ビビったカードです。
邪神様いる環境下で、こんなカード実装していいのか!?相手クリーチャーを除去しながら、探索による濁りなくヤミノオーダーやヴィルジニアを召喚できる、カタログスペック最強カードです。
名目コストだけは高い、サイキッククリーチャーへのメタとしても機能する点は見過ごせません。ガイアール以外のサイキックは基本1ターン棒立ちになるので、これを的にしてのヴィルジニア召喚も可能です。
ただ、効果がケアされやすい点、ハンタービートなどウィニーの多いデッキには除去にしかならない点などを考慮し、採用枚数は2~3枚にしていました。
インフェルノ・サイン/煉獄と魔弾の刻印
この型のキモになるカード。といいつつ、採用枚数は控えめ。9枚目以降のヴィルジニアになるのはもちろん、1ターンに複数体の煉獄邪神を並べて絶大な盤面アドバンテージをもぎ取ります。
邪神の召喚につなげられなくても、盤面除去やブロッカー追加につながるので大変重宝します。後述するザビ・デモナの再利用ができる点も◎。
「煉獄と魔弾の印」に関しては、ダメ押しの1打点形成に貢献する場面も多く、非常に心強いです。ただ、ハンタービートの熾烈なビート性能も加味し、シールドトリガーに枠を譲りました。ちなみに採用すると呪文種類が6枚になり、超探索濁りが発生しますが、それで負けることはありませんでした。採用枚数が控え目な分、墓地に6種類揃う確率が低いこと、そもそもそこまで墓地が肥えていれば、ほぼ負けない状況になっていること、などが原因でしょう。
スーパー炎獄スクラッパー
個人的最強カード。当記事執筆時の環境にあまりにぶっ刺さっています。6000という火力範囲と、6マナという手打ちでもよいコストが絶妙で、ハンタービートとトリーヴァグライフ両方にぶっ刺さります。
例を挙げるなら、ハチ公+ハチ公(3000+3000)、次元流の剛力+ジオ・ザ・マン(2000+4000)と、多くの場面で2体以上のクリーチャー破壊を狙えます。
また、パワー6000まで除去できるということで、ボルバルザーク・エクス、Nワールド、ドラヴィタ、デストラーデなどの一線級のクリーチャーを悉く射程圏にとらえています。
発表当初は、DNAスパーク>デスゲート>炎獄スクラッパー、くらいの考えでいましたが、クリーチャーを横並べするデッキが台頭したことでバリューが急上昇しました。環境とのかみ合わせというのは、恐ろしいものです。
死海秘宝ザビ・デモナ
新規受け札。小テクの鬼。
既存の邪神デッキに採用されるトリガークリーチャーは、デス・サークルかタイガーグレンオーと、除去しか役割が持てませんでした。(それでも十分強かったですが。)その点、ザビ・デモナは多様な5コスサイキック群を駆使してメタクリーチャーの展開、盤面除去、ブロッカー展開と、非常に小回りの効くカードとなっています。また、破壊対象に自分の他のクリーチャーも選択できるため、リアニメイトによる使いまわしにも貢献できます。
と、いうわけで、ザビ・デモナから出てくるサイキック・クリーチャーの皆さんを紹介します。
採用カード(超次元ゾーン)
冒険の覚醒者 ジョンジョ・ジョン
裏面しか出しません。定番の進化クリーチャーメタです。現環境ですと、トリーヴァグライフによく刺さります。主軸のグライフやガガアルカが悉くメタ範囲なので、進化速攻によるゴリ押しリーサルを防ぐことができます。他の対面での優先度は低いですが、とりあえずの打点増強としても有効でしょう。
時空のジキル ザビ・ガンマン
貴重なサイキックのブロッカー枠。以前はマティーニしか存在しなかったため、構築の自由度が上がりました。1回使い切りのブロッカーですが、墓地を肥やすデッキの性質上、非常に高いパワーを発揮します。覚醒後のジオ・マッチョをデッドリー・ラブで破壊して使いまわすのも一応選択肢になると思います。ただ、素のパワーラインが低く、除去されやすいため、意外と使用機会は少ないです。
ブーストグレンオー
5コスサイキックの中でも特に使い勝手の良いカードの1枚です。パワー2500の火力を撒ける点が非常に優秀。具体的なターゲットは、ハンターのヤッタレ・ピッピ―、トリーヴァグライフの青銅の鎧など。相手の出足を妨害します。
このデッキを使ううえでは、4ターン目が分水嶺になると感じています。
煉獄邪神の降臨は最速5ターン目ですが、決まることは少ないです。したがって、6~7ターン目が動き出しとなる展開がほとんどです。そこに到達する前に相手に理想ムーブを決められては元も子もないため、4ターン目までに打てる妨害札が欲しいのですが、ヤミノオーダーだけでは少々心もとないです。そういった意味で、ザビ・デモナ→ブーストグレンオーの動きが追加されたのは、非常にありがたいです。
ハイドラ・ギルザウルス
邪神デッキでは貴重なトリガーケア枠。
相手のマナを縛って反撃を制限できる点でなかなかの良カードで、事前発表の段階で注目していたカードの1つです。ただ、イマイチ環境への刺さりが悪いです。積極的にマナを伸ばしてくるデッキが多いため、普通に動かれてしまいがち。天門やラッカ超次元のような、1マナの不足が致命傷になるデッキに対しては、真価を発揮するはずです。
時空の銃姫 エイプリル
オシャレ枠。
永遠リュウという危険物が居る環境でハンデスカードを使う機会は少ないでですが、たまーにいぶし銀の活躍を見せます。もちろん永遠リュウがまず入ってないだろう、と確認したうえでですが、相手の手札が少なくなった局面で場に出し、抱えた手札を失うリスクを相手に与えて、行動を制限します。
13弾の5コスサイキックサイクルは、皆1ターン待ちになるうえ除去耐性がないのがやや痛いところでしたが、トリガーザビ・デモナから召喚することで実質SAとして運用できるのが、なかなかにオツです。
ちなみに、ラッカ超次元を追放されたオーフレイムくんも採用を検討してましたが、当デッキでは活躍のための期待値があまりに高すぎたので、不合格となりました。今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
そして、デッキ紹介の時点でお気づきの方も多いかと思いますが、ガンヴィートとディアスは召喚不可なので、偽装になります。
ただ、ガンヴィートは前環境ほどの活躍を見ないため、ブラフとしての役割は薄そうです。素直にザビ・ガンマンにした方が強いと思われます。
各対面の所感
赤緑ハンタービート
現環境の台風の目。速攻と中速ビート両方の性質を兼ね備えます。
16弾環境では、まずこのデッキの熾烈な攻撃に耐えられるか、が問われます。有利対面、ではあるはずですが、ノートリで耐久出来るような相手ではありません。
ディミトリやベリアルワームなどのブロッカーを並べ、4コスの除去クリーチャーでヤッタレ・ピッピ―を除去するのが理想です。1匹たりとも生かしてはおかない、強い意志をもって臨みましょう。盾からスーパー炎獄スクラッパーを踏ませれば、一気に形勢がこちらに傾きます。一度盤面が崩れれば脆いデッキなので、半端に盾を割って逆転手を与えないことが重要だと思ってます。溜めて1ターンで仕留めにかかるのが理想です。そうでなくとも、相手盤面を更地にしてから攻撃に取り掛かりたいところです。
トリーヴァグライフ
次元流の剛力や、ガガ・アルカディアスを得て対応力が向上したデッキ。
相性的には火闇MRCがやや有利の印象です。
ガガアルカはもちろん、地味にバリバリ・パックンガーも重かったりしますが、プレイングで跳ねのけられる範疇だと思います。この対面で意識すべきは、以下あたりだと思います。
ヤミノオーダーやザビ・デモナは可能な限り手札にキープし、ガガ・アルカディアス対策を抱えておく。
相手のサイキック・クリーチャーはデス・ゲートの良い的になる。
主力が軒並み進化クリーチャーであるため、ジョンジョ・ジョンがよく刺さる。進化元の除去も怠らない。
盾を割り切られないよう、ブロッカーを大切にする。
キリコ
不利対面です。なんといってもNワールドと永遠リュウが重すぎる。
Nワールド+永遠リュウと出されると、ほぼGood Game!です。
クリーチャーへの依存度が高いこともあって、イカヅチも刺さります。
対策としては、ディミトリやベリアルワームを並べて、リカバリプランをしっかり設けておくことでしょうか。
なお、ザビミラ型で出てくるガロウズ・デビルドラゴンはこちらのブロッカーをバウンスしつつ、トリガーは無効・呪文は踏み倒し不可・除去耐性持ちとやりたい放題です。そんなに邪神の福音を受けたくないのでしょうか。
幸いというべきか、ハンタービートやトリーヴァグライフなどが頑張っているおかげで環境への進出が抑制されています。
とはいえ、元々研究蓄積の厚いデッキタイプであり、流行の変遷によって台頭してくる可能性は大いにありますので、常に動向を注視すべきでしょう。
今後の展望と感想
16弾の情報公開当初はNワールドの大流行が予想され、もはや邪神もこれまでか。。と思っておりましたが、よもやよもやの大暴れとなりました。
ハンタービートの規格外の攻撃性能が、結果的に煉獄邪神を救ったかたちになったのは皮肉なことです。
さて、16弾の煉獄邪神を見ての率直な感想ですが、「いよいよ出力がおかしくなってきたな。。」という印象です。カードの性質上、「6コスト以下の火または闇の呪文」が増えるたびに強化されていくため、ここが制御しきれるのか(というか現状も制御できているのか?)が、今後の注目ポイントになってくるでしょう。果たして殿堂入りは逃れられるのか?
それでは今回はこの辺で。
ここまでのお付き合い、誠にありがとうございました。
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