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母業で成長したスキル

母業をするようになって、何が一番成長したかというと私としては
「気がきくようになった」
ということだろうか。
母業をするにあたって一番大切なのは
「子供を死なせないこと」かなと思うのですが、
それと共に
「いかに機嫌よく過ごしてもらうか」というのは幼少期は特に大事だったと思う。

これは子供の機嫌取りをしたいとか、めちゃめちゃ甘やかしたい、
とかそんなことではない。
出先であれがないかこれがないかと、
予想外のことや、
予想内のことなどなど、
いろんな注文をつけられることがある。

その要望に応えられないとそこからこちらの用事や、
子供の用事がスムーズに済まないことがある。
百歩譲ってこちらの用事がすまないのは仕方がないとしても、
子供自身の用事なのにスムーズに進まないというのは本当に納得がいかない。

私は元来とてもズボラ。
先回りして物事を考えるタイプではなく、気もきかない。

高校生の時、同級生の男子に「ポケットティシュない?」ときかれ、
ポケットティッシュを渡しつつも、
「足りなかったら、トイレにあるトイレットペーパーで鼻かむといいよ」
と言ったことがある。
男子は「まぁそうなんだけどさ」と言いながら、
ポケットティッシュで鼻をかんでいた。
私としては、足りなかった時のライフハック、
くらいの気持ちで伝えたのだが、
男子にしてみれば「ポケットティッシュでいいのに何言ってんだこいつ」って感じだったのではないだろうか。

付け足していうと、私は年中鼻炎気味で冷えたりするとすぐ鼻水が出るので、ティッシュがないと死活問題だった。そのため、ティッシュを忘れたときに、トイレットペーパーの存在に気づいた時はかなりいいことを思いついた!と思ったのだ。

話を戻すと、そんな私が母業を始めたところ、ちょっと出かけようと思うと荷物が大量になることに気づいた。おむつ、ミルク、万が一の着替え、タオル・・・
生まれたての頃など、念の為に用意する荷物でいっぱい。
自分1人の場合は、先ほどのトイレットペーパーのような代用品や、我慢したりコンビニで買ったりとそれなりに対処できるのだが、
子供はそうはいかない。
数百メートル先のコンビニへ行くのも我慢できない時もあるのだ。
運よくコンビニについたとしても、
今度は目的が変わってよくわからないものを購入させられるハメになったりと
何かとややこしい。
結果、お腹が空いた時の小さいおにぎり、ぐずり出した時のアメ、のどが乾いた時のお茶、手拭き、ばんそうこう、電車で暇になったらいると言われたおもちゃ、
などなど・・・

列挙したらキリがないが、ありとあらゆる先回りグッズを用意できるようになった。

現在は2人とも大きくなり、そんな用意もなくなりはしたが、「気がきくようになった」というスキルはなかなか役に立つ。
知人に気がきいたプレゼントもできるようになったし、子供づれの知人と出かけると、「気がきくね~、それあると便利だね~」なんて言われることも出てきた。

とはいえ、1人で出かけると相変わらずハンカチすら忘れて出ることもあるのだが、自分で対処できるのであればそれはそれで良いのである。


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