見出し画像

「野辺山ウルトラマラソン」を走り終えて

こんばんは。
昨日、野辺山ウルトラマラソンを完走してきました。
10時間30分台で完走しました!

一言で言うなら、

「非常に厳しいウルトラマラソン。」

忘れる前に、いくつか反省と振り返りを書いておこうと思いまして。
走りながらの記憶なので、コース一部に誤りがあるところもあるかもしれません。ご了承を。あくまでも参考程度に。

START〜5km 「入門」

平坦なロードですが、山に確実に近づいている感じ。
踏切も途中あり、引っかからないことを願いながら、朝ラン。って感じで流す。

5km〜20km 「東の横綱、野辺山ウルトラマラソン」

徐々に駆け上がっていきます。そして始まる砂利ロード。
小さな石から大きな石まで、ごろごろ転がっている坂道を駆け上がります。
んと、これトレイルランニングだよね?と。心の中で呟く。

そしていよいよ山道へ。
砂利と坂道。これを約600mほど駆け上がります。
この後も「急坂、激坂」と続きますが、「最高地点」へ向かう坂が本当にきつかった。心拍も上がりまくり、180を記録していました。
さあ、こここからが、「東の横綱、野辺山ウルトラマラソン」の始まり始まり。

20〜25km 「下り坂は苦手」

最高地点(1908m)まで駆け上がったら、一気に「下り坂」がスタート。
4`55~5`15で飛ばしていましたが、下り坂は苦手分野。周りの皆さんはすごいスピードで降っていく。どうやったら、足に負担を掛けずに降りれるんだろう?とか思いながら5kmほど降ります。

25km〜35km 「猪との出会い」

ひたすら山道。ぐるぐる。峠道って言ったほうが近いかな。
下ったり、登ったり。なんとこの区間で、「猪」に遭遇。笑。
エイドでいただいたオニギリを食べながら走っていたのですが、驚いて落としてしまいました。すみません。。
猪も「え?人間?」という顔。俺も、「え?猪?」状態。
その後、猪は山の方に向かって走って逃げていきました。。
野辺山の大自然を肌で感じながら、進んでいきます。

35km〜42km 「お気をつけて」

39kmぐらいから、山道からロードへ出ます。
そして42km地点。42kmの部の方はここでゴール。
大きめのエイドステーションもあり。十分に補給ができました。
「お気をつけて行ってらっしゃい!」と言う声に支えられ、
エネルギージェルを1袋目を注入し出発。

42km〜50km 「やっぱり下り坂は苦手②」

下り。またこの「下り坂」が足にくる。あぁ・・下りが苦手だ・・・。
ひたすら下りまくります。

50km〜68km 「ナイスラン!」

このへんで、「あれ、今日まだマイナス寄りな時間が来てないなあ」なんて思ったり。
ここは少しロード。そしてまた山に回収されます。笑
山ではスライド区間があり、出走者で声を掛け合います。
「ファイト!」「ナイスラン!」みんなで苦しい中、声を掛け合うのはとっても力を貰えます。そして応援の方も沢山いらっしゃって、心強かったなあ。
当日は、この辺で小雨がポツリと。
60km地点でエネルギージェルを2袋目を注入。
カフェイン入りのものを注入し、途切れてきた集中力を取り戻します。

小雨が降り続く中、68km地点。68km部門の方は、ここでゴール。
このスライド区間も比較的にアップダウンがあり、コースラストでこれはきついだろうなあ・・・と感じました。

68km〜80km 「人間の足で越えること、想定していますか?」

さあ、野辺山のボス、「馬越峠」の登場です。
もうね、名前の通り、「馬が越える峠」なんですよ。
人間の足で越えるなんて、想定をしていますか?。笑
口悪いですけど、「アホじゃないか?」とこの区間はずっと思っていました。
前後に人がいないことを確認して、「これ人間の足で登るものじゃないよね?」と、走りながら呟いていました。笑。
ここは、自分の時間帯だと皆さん走っていて、この人たちやべえな・・・・。
どんな練習をなされているんだ・・・、と圧倒されました。

ただそんな自分も、300m歩いてよし。
だがこの12km区間で、「3回まで!」と決めて走っていました。
本当にえぐい坂です。傾斜8%の看板が設置されていました。そこを人が12km近く走るんです。えぐいです。本当に。笑。

80〜90km 「キロ6」

下り坂です。ずーっと下ります。山道とロードかな。
馬越でやられた両脚。下っているのに「スピードが出ない。」
後ろから、めっちゃ追い越される。自分的にキロ5ぐらいで下っている感覚なのに
ガーミン表示では「キロ6。」やっぱり下りが苦手だ。

90〜95km 「裏ボス、登場」

ここで裏ボス登場です。いいですか?驚かないでくださいね。
もう一度、「山」に回収されます。笑
ロードには出させてくれません。
目の前に広がる、「広大な坂、急坂、上り坂。」笑

「うっそだろ・・・・・・・。」と絶句。

絶望ですよ。ラスト10kmの半分が山の坂。
歩かせるため?メンタル折るため?
野辺山、やばすぎるんです。ドMコースです。

歩く人もちらほら。

ここでお腹が鳴る。
やばい・・・エネルギー切れだ・・・・・。
あと「10kmもある。」しかもこのコース。行けるか・・・?
ここら辺から、自分の身体がおかしくなります。

「95km」 「売り切れ」

あと5km。なんとか山を越え、ロードに出ます。
もう元気なんてありません。限界を超えています。
一面続く、畑道。坂はないが、一本道。
エネルギーが完全に切れている。
蓄積された疲労、馬越峠、ラスト90〜95kmの山。
完全に脚が売り切れている。

「96km」 「叱咤」

やばい。完全に脚が止まった。
気持ちが折れてる。やばい。あと4km。
雨が降る。
動かん。走れ、走れ、ゆっくりでいいと何度も自身を叱咤。

「97km」 「のしかかる、自分の言葉」

あと3km。「いつもランニングしている公園の1周分。」心の中で唱える。
「だめだ。無理だ。」
自分を楽にさせるための言葉が
重くなってのしかかってしまい、止まってしまう。
おい、俺、歩いてもいいから、動け。動け。

「98km」 「リタイアする?」

あと2kmの表示が見えた。
ゴール会場のアナウンスが聞こえる。
「動け」「なんでここで止まる?」
「動けない」「筋肉が膠着する。」「やばい。」「歩け。」

「・・・リタイアする?」
今まで封印してきたマイナス寄りの感情が一気に放出状態。
練習でも無かった豆腐メンタル状態。やばい。やばい。やばい。
どうした俺・・・、こんな弱えのか・・・・もう崩壊状態。

ここでの1kmのラップタイム12分を記録。
ほぼ1km歩いたり、止まったり、天を仰いだり。
「あぁ・・・練習してきたのになあ・・・。」
「なんで脚が動かねえんだろ・・・。」
嘆く。悲しむ。もうどうしようもできない。

「99km」 「走ろう。」

感情ボロボロで、300mだけ歩く。止まる。200m走ってみる。
脚が悲鳴を上げる。
99.500m。あと、「500m。」
「走れる?」「走ろう。」もうどうにでも、ぶっ倒れてもいい・・・・前へ進め...

「100km」 「野辺山を制す、とは。」

ゴール。
「何がいけなかったんだろう?」
「ラスト5km、何がだめだったんだろう?」
ずっと、ずっと考えた。

「完走おめでとうございます!」と言われても。何だろうな。
完走することは出来たけれど、納得のいくレース展開はできなかった。
これは本当に野辺山を制したことになるのだろうか?
なんて考えながら、思いを吐き出すのがこのノートである。

ーーー

反省 「野辺山ウルトラマラソンから学んだこと」

●90km以降地点で失敗の原因の1つになったこと。
それは、75km地点あたりでエネルギージェルを注入しなかったこと。
持っていたんです。予定もしていたんです。

ただ、「なぜ注入しなかったか。」
40km、60km地点で注入したジェルが、
お腹の中で消化しきれておらず、お腹がキュルキュルしていました。
ここで、「もう一発、入れて大丈夫か?」と不安になり、入れませんでした。
これが、「90km以降地点のエネルギー切れ」に繋がったのではないかと推論しています。
ただ、入れていたら・・・と、どっちに転んだかはわかりません。が、
練習段階で「ジェルを入れるタイミングの判断」「自分に合ったジェルを選ぶこと」が大切だと思いました。この反省は、フルマラソンにも繋げていきたいです。

●そして、自分に足りないのは「下り坂」を降りる経験。
皆さん、すげえ勢いで走っていく。追い越していく。
ジムでは上り坂の練習をしていたけれど、「下り坂」はしていなかったなあと。
もしも、また機会があれば(もうないと思うけど)練習も積むべきだと感じた。

エネルギー切れ=メンタルの弱さ とはしたくありませんし、
そうは思っていません。だからこそ、今回の反省を活かして次に繋げていこうと思います。

ーー

最後に 「ありがとうございました!」

さて、今回野辺山ウルトラマラソンを完走し、思ったことや反省点をつらつらと綴りましたが、本当に「きつい」ウルトラです。
練習をしっかりと積まないと、本当にアウトします。
しかし、まだ走られていない方、
ぜひ「東の横綱」に、挑戦する価値がある大会だと思います。

スタッフの皆さんや沿道の応援、とても素晴らしい大会です。
本当に、ありがとうございました。
苦しかったけど、沢山パワーと学びを貰えたなと改めて思います。

しばらく、ウルトラマラソンはお腹いっぱいです笑

以上、「東の横綱、野辺山ウルトラマラソン」レポートでした。
一人でも多くの方に参考になれば幸いです。

そして、筋肉痛が治るまで、かなり時間を要しそうです。笑

それではまたー!


いいなと思ったら応援しよう!