焼きそば探求の旅
それはあての無い無謀な旅であった。男はフライパンを片手に、もう片方の手にはステンレス製のヘラを持ち、理想の焼きそばを求めてさまよっていた。今にも力尽きて倒れそうになったその時、美しい白い馬に乗ったカウボーイ風の男が現れた。
「どうしたんだ、腹が減っているのか?」
男は弱々しく答えた。
「私はもうダメです。理想の焼きそばを求めて旅をしてきたのですが、間違った方向へ来たのかもしれません。おそらくこの旅は失敗だったのでしょう。夢も希望も無くなった今は、これ以上歩いていく気力さえもなくなってしまった。どうか私のことは放っておいてください。」
カウボーイ風の男が、彼に答えるともなく言った。
「能書きはいいから、まずはこれでも食べなよ。」
そしてカウボーイ風の男は、ふたつのヘラをたくみに使い、鉄板で焼いたそれは……
「こ これは!私が探していた横手焼きそば!」
「お前の旅は間違ってはいなかったんだよ。
ここでこうして、オレと出逢う運命だったんだ。」
「あなたは、もしや?」
「そうだオレは焼きそばパンマンだ」
旅の男は、焼きそばパンマンの作った焼きそばを食べて元気を取り戻した。
「ありがとうございます。やっと理想の焼きそばに出会って、これで私も焼きそばパンを作ることができます。どうか、私の友達になってください。
私はずっと孤独だったんです。」
焼きそばパンマンは彼の言葉を制してこう言った。
「お前の友達になるのはオレじゃねえ。忘れたのか?
お前には大切な仲間がいたんじゃないのか?」
その言葉に驚いた旅の男が目をあげると、そこには9人の彼の仲間が立っていた。
「ここでみんなでRMPさんが来るのを待っとったんですよ。」
「きのちゃん!」
「うちらのこと忘れるとか、ありえんっちゃけど!」
「あんこちゃん!」
「RMPさんの焼きそばパン、楽しみにしてるんですから!」
「ストロングくん!」
「焼きそばパン、なかなか届かないから待ちくたびれちゃったよ。」
「シュオンさん!」
「口笛吹きながら待ってましたよ。お疲れ様。」
「だうんさん!」
「はい、これ、OS-1、ちゃんと水分も取らないと!」
「たそがれさん!」
「まあ、そういうこと。はいバリラジバリラジ。」
「やーまんさん!」
「しっかりしなさいよ!そんなんだからムッツリって言われるんだから!」
「はしばしさん!」
「私たちはずっと仲間ですよ。You've got a friend.
RMPさん、ねぇ、そうでしょ?」
「erikaさん!」
そう、私たちは、10人の楽しい仲間、それが、バリラジなのです!
オッケー。バリラジ!