競走馬個別メモ 2022 鳴尾記念 ヴェルトライゼンデ
鳴尾記念 勝ち馬 ヴェルトライゼンデ
主な戦績:鳴尾記念(G3・2022) ホープフルS 2着(G1・2020)
作成日:2022.6.6
競走馬特性面
SM1 【後半型】【前後半型】【持続型】【SP持続力型】【総合力勝負型】
緩めから平均的な流れでのSP持続力勝負向き。基本的に持続力を問われる形がベストだが、意外と一瞬の加速も引き出せる印象あり
【専用メモ】---
【所感メモ】鋭い加速を引き出すと持続力削がれる?
作成日:2022.6.6
過去成績・データ(2022.6.6時点)
前走:鳴尾記念(G3・中京芝2000m)
タイム・着順・馬場状態・着差
1.57.7 1着(良)-0.1秒差
レース展開
S(スロー)後半型 SP持続・瞬発型 60.1-57.6
前半は60.1秒で後半が57.6秒という事でバランス的にはスロー。後半4F目からペースが上がってのSP持続力勝負だが、直線半ばで11.1秒と鋭く加速まで問われた形
予想コメント
重◎調教◎ 超久々も力認め・地力は高い
【調教】久々も力強く
★休み明け初戦 状態面カギ 持続力勝負寄りなら
個別レース回顧
【出し切る形・勝負所内回る・直線半ばの加速で勝負決める・G前追撃受けるも・加速を引き出した副作用?】
【中団待機・内】【3~4角内回る】【4角で動く】【直線半ばで伸びる】【G前追撃振り切る】
発馬五分から他馬の動向を見つつ中団内目を追走。3角からジワッと進出の構えを見せ、3~4角は内を立ち回る形。4角から直線で少し外に持ち出して半ばで前が開くとグンと加速を見せて先頭に躍り出る。残り1Fは後続の追撃を受けたがなんとか振り切ってゴール。
久々のレースを問題とせずの内容だったし、最終的には地力の違いという感じにも見えた。レース振りは中団の内目から立ち回って直線抜け出すという形だが、抜け出す際の加速力で他馬との違いを見せた。何しろこの鋭い加速を見せた地点が最速の11.1秒という区間で、まさしくこの加速で勝負を決めたという感じに。元々そこまで鋭い脚を使える印象が無かっただけにちょっと驚きの脚色だった。ただ加速を引き出した副作用と言うか、最後は少し甘くなったところに後続に詰め寄られている。この辺りをどう見るかが今後ポイントになると思うが、復帰初戦としては良い形の結果と内容を残したと思う。
陣営・騎手コメント
(D.レーン騎手)「レース前から非常にいい感じだった。久しぶりの競馬だったけど、完全にスイッチが入っていて、競馬を分かっていた。直線は手応えがあって、あとはスペースが空くのを待っていた。スペースができてからは素晴らしい瞬発力としまいの脚を見せてくれた。今回は休み明けということで、間違いなく今日を使ってさらに良くなると思いますので、将来的に楽しめると思います」
(池江泰寿調教師)「ゲートを出てくれたのが良かった。神戸新聞杯以来出遅れ癖がついていた。ゲートを出た瞬間に今日はいけるなと思った。折り合いもついていたし、経済コースを通ってたし、あとはどこから抜け出すかだった。手応えがあって、(ジョッキーは)まだ2、3馬身ぐらい突き抜けられたと言っていましたね。牧場で必死に治療、リハビリしてくれたおかげ。ドリームジャーニーの子供でうれしい。次走は未定。脚元をしっかり見ないとね」
2走前:アメリカJCC(G2・中山芝2200m)
タイム・着順・馬場状態・着差
2.18.0 2着(不良)0.1秒差
レース展開
S(スロー)後半型 持続力・失速型 重馬場 63.3-62.0
予想コメント
重○調教○【休み明け初戦】ここで結果を・G1以外で崩れず
【調教】仕上がり良好
★明け4歳馬 緩い流れなら
個別レース回顧
【出し切る形】【重馬場】【長く脚を使う形】
若干出負けしたような感じで序盤は中団やや後方の位置取り。しかし1角で勝ち馬の直後あたりの位置を取って後は勝ち馬マークの様な乗り方。3角で強めに仕掛けて勝ち馬もろとも捲っていくかのような勢いだったが、勝ち馬の抵抗にもあって文字通り捲り切れず…という感じになった4角から直線は大外を回す感じで進入。直線序盤と半ばでの反応と加速で勝ち馬に見劣って突き放される格好になるも、坂の上りで再加速するように伸びてきて勝ち馬に詰め寄ったが半馬身及ばずの2着まで。
動き出しの位置、大外を回してきたという所を見ても結構長く脚を使って来た印象。まぁ加速性能が高くないので、この日の馬場や動き出しが早くなる形は向いていたとは思う。ただ能力を出し切る形になっても勝ち馬相手には半馬身及ばず。ある程度勝ち馬をマークした形でこういう結果という事もあるし、どう見ても勝ち馬に対してで強気になれる部分が少ないだけに、今回の形で勝ち馬に半馬身及ばず…という内容は意外と厳しい事実を突きつけられた感もある。まぁ今後の成長力でどこまでカバーしていけるかというのを見守りたいところ。
陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)「だいぶ馬場に脚を取られた。ハミをかけながらの追走になって、勝ち馬とは4コーナーでの手応えが違ったが、底力でここまで走ってくれた。改めて、力があると感じた」
3走前:菊花賞(G1・京都芝3000m)
タイム・着順・馬場状態・着差
3.06.9 7着(良)1.4秒差
レース展開
S(スロー)後半型 持続力・瞬発型 62.2-60.7
予想コメント
重○ やはり力あり・上積み十分
個別レース回顧
発馬五分。そこから位置を取りに行く感じで促していくが大して上げられずという感じで結局は中団からの競馬。しかしコントレイルの直後という位置取りで、終始コントレイルを見る形の競馬。2周目の3角から押し上げて行く構えを見せるのだが、反応が悪くやや置かれ気味。4角ではかなり激しく追っているが、それでも前との差はあまり縮まらない。4角から直線入口は大外に振ってジリジリとした伸びは見せるものの、1.2着馬に対してはどんどん差を広げられる形。残り1Fで3.5着馬にアッサリと交わされて終戦。結局7着に終わった。
確かに序盤で位置を取りに行こうとしていたが、そこで脚を使ったか?と言われればそういう印象も無く、決して無理をした前半では無かったはず。なのに後半で見所のある脚は一切使えなかったのは残念。単純に距離的な問題もあると思うが、4着のディープボンドにここまで離された(タイム差にして0.7秒)という結果はかなり重く受け止める必要がありそう。結果論なのだが皐月賞、ダービー、神戸新聞杯とすべてディープボンドよりも先着しているが、内容的にはすべてディープの方が厳しいレースをしている。この馬自身の今後の成長力という所で何とか期待をつなぎたいが、現状ではちょっと…。
陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)「スタートして促してあの位置を取りました。1、2着馬を見ながらの、いいポジションだったと思います。ただ、3コーナーで先に動く形になったのが(2頭と)違いました」
【競走馬個別データに関する注意事項】
☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません