エリザベス女王杯 2023 予想 ◎アートハウス
最近10年のラップ推移だけを見ると緩い流れの中での後半3F戦のようにも見えるが、実際には明確に後半4FのSP持続力勝負の形になりやすい京都のエリザベス女王杯。更に直線入口、直線序盤で加速を問われる展開にもなりやすく、その中で内目の位置から上手く加速を引き出して抜け出してきた馬の好走例が多い印象。イメージとしては17~19年2着のクロコスミア(7.9.9人気)、16年2着のシングウィズジョイ(12人気)、14年2着のヌーヴォレコルト(1人気)の感じである。またこれらはすべて2着馬であるが、それぞれの勝ち馬も含めて共通するのはやはりスローの一瞬加速型の特性面を持つ馬だった
上記の好走馬のイメージをダブらせてここは◎アートハウスを中心としたい。
今回の出走メンバーの中では明確にスローの後半型の競馬で高パフォーマンスを見せる馬であり、一瞬加速型、要所加速型というこの馬の特性面からもこの京都2200mの条件はかなり噛み合うはず。前走の中山牝馬Sで案外な内容だった所は気になるが、道中少し掛かり気味の追走だった事と、ハンデ戦で57キロの斤量が敗因だろう。また直線は平坦になってゴール前の甘さは多少なりとも解消されると思われるし、金曜日の降雨で結構馬場が重くなった感のある京都の馬場状態も噛み合う要素の一つになり得る。
今回は当然緩い流れが前提だから前半の流れが大きなカギを握ることになるが、元々そこまで流れる展開に成り難いコース形態。その緩い流れの中で先行して要所の加速を最大限に生かしての抜け出して…という良いイメージを持ってこの馬を中心としたい。
相手は◎馬ほど要所の加速を引き出せる感じはないのだが、先行機動力が生かし切れそうな○ククナを推す。
前々走の七夕賞が内目から機動力を生かし切る内容で好走しているし、こちらも緩い流れの後半SP持続力勝負の展開そのものは向いているタイプ。◎馬を含めて同タイプと比較して位置取りと4角からの加速でどこ迄違いを引き出せるかが最大のポイントになるが、牝馬限定戦と京都2200mという舞台での変わり身と台頭が合っていいという見立てで思い切って対抗評価に抜擢としたい。
3番手は▲ジェラルディーナを。
このメンバー内に入ると実績最上位だし、純粋に後半要素での勝負になると地力上位となるのは間違いない。昨年は阪神コースが舞台だったし、その中で重馬場の持続力勝負の形が上手く噛み合った内容。現状では持続力勝負寄りの形での高パフォーマンスを引き出しているので、京都外回りの純粋な後半4FのSP持続力勝負でどこまで食い込めるかが鍵。ただ先述のようにこの面子では実績最上位だし、多少なりとも時計が掛かり始めている今の京都の馬場は合うと見て上位候補には入れておきたい。
後は後半要素の高さは認めても、出負けを含めた前半要素の課題がある点を見て連下候補に留めた△ブレイディヴェーグ。近走は先行しての好走例が多く、特性面でも一瞬加速型で条件的には合うが右回りと距離延長の不安をぬぐい切れないので連下に留まった△ディヴィーナ。昨年2着の実績があるし、前走は直線で包まれ通しながらも最後1Fで猛追の形を見せて惜敗の感はあった△ライラック。G1で相手が強化された中でどこ迄…という感はあるも、京都の相性の良さと好位追走からの加速型という特性面を認めて△ゴールドエクリプスまでを連下候補としておきたい。
◎アートハウス
○ククナ
▲ジェラルディーナ
△ブレイディヴェーグ
△ディヴィーナ
△ライラック
△ゴールドエクリプス
【買い目】
馬連:◎○▲ BOX(3点)
3連複:◎○▲軸 △流し(13点)