競走馬個別メモ 2022 エリザベス女王杯 ジェラルディーナ
エリザベス女王杯 勝ち馬 ジェラルディーナ
主な戦績:エリザベス女王杯(G1・2022) オールカマー(G2・2022)
作成日:2022.11.14
競走馬特性面
SM2 【SP持続力・持続型】【後半型】【万能型】
【専用メモ】高速馬場向き? 末脚安定
【所感メモ】貯める形なら加速力は引き出せる
作成日 2022.9.26
過去成績・データ(2022.11.14時点)
前走:エリザベス女王杯(G1・阪神芝2200m)
タイム・着順・馬場状態・着差
2.13.0 1着(重)-0.3秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 60.3-60.4
平均的な流れからの後半SP持続力勝負の展開で、重馬場の馬場状態もあって最終的には持続力を問われる形
予想コメント
心身とも成長・位置取りが鍵【調教】体も動きも良く
個別レース回顧
【決め手】終始外々を回る形も・タフな馬場の中で後半要素で他馬を圧倒
【後方待機→中団・外】【4角外から動く】【4角~直線入口で外】【直線序盤で伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】【完勝】
発馬五分も序盤から控えて後方外目の位置取りから、2角で外から少し押し上げて中団外目まで押し上げて追走。勝負所の3角でもまだジッと我慢して、4角で外を回って進出を開始。4角から直線入口を外を回して直線で追われると反応よく伸びを見せる。最後の1Fは少しヨレる面を見せつつも何とか先に抜け出したウインマリリン(2着)を捉え、最後は若干突き放してゴール。
大外枠の影響もあったが終始外々を回す形で見事に差し切る内容で、重馬場というタフな条件の中で後半の持続力での違いを見せつける格好となった。3角でワンテンポ仕掛けを待って、4角で一気に動く形だったがこの際の脚色は際立っていたし、最後はヨレる面を見せつつも最後までしっかりと伸びきる持続力の高さも示した。後半要素で他馬を圧倒した形であり、ここは完勝と言っていいだろう。
陣営・騎手コメント
(C.デムーロ騎手)「ありがとうございます。素晴らしい日本のG1で勝ててうれしい。ファンの応援もすごくあって、こういう場所で勝ててうれしい。特にレースプランは考えていなかったが、大外だったしゲートを出て考えた。集団でもいい手応えだったし、いい瞬発力で直線に向いた。こういう馬場が合ったのもあるけど、強い競馬だった。レース前は18番枠は難しいかなと思ったが、蓋を開けてみれば勝ったので一番いい枠だった。前半から中盤にかけてもいい形、リズム。最後は徐々にポジションを上げて、いい脚を使ってくれた。(兄弟ワンツーについては)アユサンから長い年月が経ったけど、お互いいい競馬ができて良かった。スタンドにたくさんファンがいて、帰ってきても声援を受けた。日本にいられることがハッピーで、来られたことに感謝している。多くのファンの方々に、勝てるところを見てもらえてうれしかった」
2走前:オールカマー(G2・中山芝2200m)
タイム・着順・馬場状態・着差
2.12.7 1着(良)-0.2秒差
レース展開
S(スロー)後半型 後半SP持続型 61.1-59.5
平均寄りのスローという流れから後半6~7FのSP持続力勝負。12秒前後の持続ラップの中での決め手勝負で、持続力そのものを問われた長距離戦のような感じのレース。
予想コメント
良血安定感増・上手く噛み合えば
【調教】手応え十分
★中山コース対応カギ 位置取りカギ 末脚安定傾向
個別レース回顧
【決め手】終始内々を立ち回る形も・持続ラップの中で後半要素引き出す
【中団待機・内】【3~4角馬なり】【4角包まれ気味】【直線序盤内から伸びる】【最後1F鋭く伸びる】【完勝】
ある程度促して行って中団内目の位置を確保。道中は中団内目で流れに乗って3角から馬なりでジワッと進出。4角で内目を狙って一旦追い出しを待つ形から直線序盤で内目を衝いて伸びてきて、最後の1Fは坂を上ってからグンと加速を見せて他馬との違いを見せて1馬身半の差をつける快勝。
終始内々を回った形であるものの上手く流れに乗って立ち回り、直線で他馬とは異なる脚色を見せての差し切り勝ち。道中スムーズで無理なく立ち回れているのが大好影響を与えていると思うが、持続ラップの中で後半要素で他馬との差をつけた意味は大きいと思う。この感じなら変に緩急のある展開よりも強みを引き出せると思うし、年末の有馬記念を意識できるかもしれない。
陣営・騎手コメント
(横山武史騎手)「去年に続いてたくさんいい馬に乗せてもらっていたなかで、なかなか結果を出せず申し訳なかったですが、ちょっと遅いですけど出すことができてうれしいです。祐一さんと話して癖や特長を聞いていてこの枠でに入って自分で考えて乗りました。理想的なポジションでしたし思っていた以上の伸びでした。直線でも狭いところをよくこじ開けて抜け出してからもしっかりと走ってくれました。馬場に入るまでテンションが高いところが短所になってきそうですがスタートを切ってからは優等生で真面目で、折り合いを心配していましたがそんなことなかった。まだ若いので成長できる余地はあると思うし、僕自身も成長していきたい」
3走前:小倉記念(G3・小倉芝2000m)
タイム・着順・馬場状態・着差
1.58.2 3着(良)0.8秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 58.9-58.5
平均ペースでの後半のSP持続力勝負の展開。向こう正面から11.6~11.8秒のラップを最後まで刻み続ける形で、純粋なSP持続力を問われた形。
予想コメント
調教◎【休み明け初戦】血統馬本格化・上位争いを
【調教】手応え十分
★高速馬場歓迎 末脚安定傾向 SP持続力勝負なら
個別レース回顧
【決め手】勝負所で包まれる・進路噛み合い切らず・加速態勢に入るまでの差?
【中団待機】【3角包まれる】【4角~直線入口で外】【直線序盤包まれる】【直線半ばで伸びるも】【G前接戦も・3着】【完敗】
道中は中団中目で折り合う形も3~4角では2着馬(ヒンドゥタイムズ)同様に内々で包まれる感じになって動くに動けない状態。それでも手応えに余裕がある状態で4角から直線入口で上手く外目に持ち出して直線は何とか伸びを見せたが、勝ち馬には完全に抜け出されてしまい最終的にゴール前で2着馬との接戦を演じるだけの3着まで。
勝負所から直線に向くまでの一連の動きでスムースさを欠いた感じ。直線序盤でも若干進路が塞がれた感もあって追い出しはさらに遅れており、実際に追い出しの態勢に入るまでのロスが大きく響いたという印象。外目の枠だったし、勝負所で上手く内を掬えていたら話はまた違ったかもしれないが、そこまで高い加速力を有していない馬だけにスムーズさがあったとしてもその加速力の差というのが出たような気がする。
陣営・騎手コメント
(福永祐一騎手)「前に行きたかったのですが行けませんでした。スタートは五分に切ったのですが、そこを改善しないといけないですね。競馬もタイトで厳しかったです。スムーズな競馬が出来ませんでした」
【競走馬個別データに関する注意事項】
☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません
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