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レパードS 2023 回顧 (簡易版・1~5着まで)
【レース展開】
H(ハイ)前半型 直線緩急型 48.3-50.3
12.5-10.9-12.3-12.6-12.2-12.7-13.2-12.0-12.4
ハイペースの流れだが前半は逃げ馬が単騎に近い形で引っ張ったもの。2番手以降の集団おそらく平均ペースくらいの流れだったと思われる。その中で3~4角でペースが落ちて直線での再加速戦。根本的な持続力に加えて直線の加速力が問われる総合力勝負のような感じ。
ライオットガール 1着
【決め手】好位追走から直線伸びきる・前後半のバランス、総合力を見せる
発馬五分から好位追走の形。道中は先頭とは離れた2番手を追走して、3角手前からジリっと進出して4角で逃げ馬との差を一気に詰めて直線へ。直線序盤で伸びを見せるも中々前の逃げ馬(ルクスフロンティア・3着)を競り落とせず。しかし最後の1Fもしぶとく伸びる中で残り100m過ぎで捉えて先頭。後続の追撃もゴール前でクビ差凌いで勝利。
2番手追走で前半要素を生かしつつ後半要素もしっかりと引き出しての押し切る形の競馬。レースラップはHペースとなるが離れた2番手追走でおそらく平均ペースの中で上手く前後半のバランスを生かし切った形になると思う。とくに直線は序盤から半ばで再加速した上で、最後1Fで持続力を問われる形になっていて後半の総合力の高さを示す形になったと思う。また戦績を見ても高速ダート向きのような印象もあったが、力の要る馬場で(しかも重賞で)こういう内容と結果を残した意味は大きいと思われる。
【レース後関係者コメント】
(岩田望来騎手)「依頼していただいた時から、うまく行けばチャンスがあると思っていました。11番(ルクスフロンティア)がすごく出していったので、それを見ながら2番手につけました。スムーズなら勝ち負けできる手応えで直線に向きました。直線が平坦で前に残られると分が悪いので、早めに併せに行って馬が頑張ってくれました。最後の100メートルは馬に感謝したいですね。乗りやすくてスピードがあって、先行できるところが武器。もっと上の舞台で走ってもらいたいですね。暑いなか走ったので無事に次のレースに向かってほしい」
(中村直也調教師)「枠も良かったですし、うまくスタートを切って外の馬をけん制しながらいい位置を取れました。思った以上にうまくいったという感じですね。ハナまでは考えていなかったですが、掛かる馬ではないのである程度は出していい位置で競馬ができればと(岩田望騎手)ジョッキーとは相談していました。なんとか交わしてくれてよかったです。思った以上に強かったです。この先も頑張ってほしいと思います。初重賞制覇はありがたいです。これまで何度も使わせてもらっていましたが、なかなか勝てなかったのでうれしい限りです」
オメガギネス 2着
【決め手】終始内々立ち回るり持続力の高さ見せる・前後半要素を引き出す
若干出負け気味も1角までにリカバーが効いて好位内目追走。道中は好位のイン~中団前目のインで進めて、3~4角は内々を馬なりで回って直線入口で外目に出して直線へ。直線序盤は若干ではあるが包まれ気味と言う感じになって明確な進路を見出せなかったが、半ばで進路を見出してからしぶとく伸びる感じ。最後1Fでグイっともうひと伸びを見せて前に迫り、ゴール前でも勝ち馬に肉薄したがクビ差届かずの2着まで。
終始好位の内目で上手く立ち回りが効いた形。それでも直線はしぶとく最後まで伸びきったし、前半要素と後半要素を上手く引き出してきた感じ。終始内々を回っているだけに微妙な評価になりがちだが、ゴール前では勝ち馬に肉薄しているし後半要素そのものはかなり高めと言う印象。この内容ならもう少し持続力勝負寄りになった方が持ち味は生きた可能性もある。
【レース後関係者コメント】
(戸崎圭太騎手)「いいポジションでレースはできました。ちょっと突っ張るようなところがあってスッとは反応できませんでしたが、長い休みを考えればよく走っています」
ルクスフロンティア 3着
【決め手】単騎逃げの形から再加速戦に持ち込む・最後は持続力の差で
発馬五分から押して押して1角までに比較的スムーズな形で主導権を握る。2角から向こう正面に入って少し後続を引き離す単騎の逃げのような形でレースを進め、3~4角で後続を引き付けるように少しペースダウン。直線入口から再度加速していく形で直線でしぶとく伸びを見せる。直線は序盤から勝ち馬(ライオットガール)が迫って来て激しい争いとなったが、最後100mで少し脚色が鈍った所を勝ち馬に交わされて2番手後退。さらしぶとく伸びを見せたもののゴール前にかけて2着馬(オメガギネス)にも交わされて3着まで。
道中は単騎逃げの形になりながら直線の再加速戦を演出。自身の形に持ち込んで更に自身の力をフルに出し切る形になっているものの、最終的には上位馬とは持続力の差で僅かに見劣った感じになる。まぁ自らハイペースを演出する形になっているし、その中で上手く立ち回った方になると思う。最後は持続力の差が出たと思うが、4着以下には0.9秒もの差をつける内容だし、今後重賞戦線で戦えるだけの下地は十分に見せたと思う。
【レース後関係者コメント】
(秋山真一郎騎手) 「まだ緩くて、良くなっている途中ですが、使いながらパフォーマンスが上がってきています」
エクロジャイト 4着
【決め手】出負けかで序盤で脚を使う形が響く?・上位馬には完敗
出負け気味から押して押して、更にムチまでくれて前に行って何とか好位外目を確保。道中は好位外目で流れに乗って3角過ぎで外目からジワッと進出開始。4角で仕掛けて行って直線入口で外目に出して直線へ。しかし直線で追われてからの反応が悪く、伸び脚も終始ジリジリとしたもの。最後1Fは内目の先行馬に逆に突き放される形になって、最終的には勝ち馬から1.0秒もの差がついた4着まで。
Hペースだが実際には平均ペースの中で好位追走の形。しかしそれでも前半のペースが速かったのか、序盤で出負け気味から好位に取り付くのに脚を使ったのか、後半でお釣りが無かったような内容。結果的には4着と言えど勝ち馬には1.0秒もの差がついており、最後はほぼ失速に近い状態だった事からもここでの内容と結果で強調できる内容は殆ど無い。まぁ元々そこまで高い前半要素を備えていなかったという事になるし、もう少し前半が緩む形や前後半型の形にならないと厳しそうな印象はある。
【レース後関係者コメント】
(北村友一騎手) 「前走は自分の形でリズム良く運べた競馬でした。今回は頭数も増えて速い馬が多い中どうかと思っていました。追ってからジリっぽいのは分かっていたので、早めに捕まえたかったのですが、反応し切れませんでした。今日のような速い流れを経験したことが今後の成長につながればいいと思います」
マオノアラシ 5着
【決め手】終始内々を上手く立ち回る形・距離短め?上位馬に完敗
発馬五分から序盤で前を伺う姿勢を見せるも下げて中団内目からの競馬。3~4角で内々を回して4角で動き出して直線も内目から伸びを見せる。しかし半ば以降で伸びあぐねる感じを見せ、最後1Fからは上位3頭には完全に突き放される様な形。何とかしぶとく伸びを見せるが、最後は何とか掲示板を確保してゴール。
中団内目から終始内々を上手く立ち回る形。それでも上位3頭には完全に突き放されたし、見せ場らしい見せ場もあまりなかったような印象。ある程度立ち回りが噛み合った形にはなるが、それでも直線は一定の持続力は見せたような感じ。本質的には前半でそこまで忙しい形は望ましくないと思うし、距離的にももう少し長めの方が合っていそうな感じ。今回はさほど見せ場が無い内容と結果になったが、1800mではちょっとワンパンチ以上不足することは証明されたと思う。
【レース後関係者コメント】
(菱田裕二騎手) 「凄い良いスタートが切れて、いつもよりも良い位置で運べました。リズムも良かったです。力を示せたと思いますし、これからもっと良くなると思います」