菊花賞 出走馬個別メモ サトノグランツ


サトノグランツ

【競走馬特性面】

SM1 【SP持続力・後半型】【後半型】【持続型】【直線加速型】
【専用メモ】
後半SP持続力型 SP持続力、瞬発力兼備型
【所感メモ】長い直線向き 後半総合力勝負型?
【最終更新日】2023.9.25

【前走結果・レース展開】 

神戸新聞杯・1着(-0.0秒差)
S(スロー)後半型 SP持続・瞬発型 61.2-57.2

緩い流れからの後半SP持続力勝負で、4角から直線で10秒台の加速を2ハロン連続となる。後半5Fが57.2秒、後半4Fが45.2秒とかなり後半要素を強めに問われる形になった。スローなので前半の位置取りが重要だったと思うが、それでも直線の直線の加速とSP持続力を高いレベルで要求されたレース

【前走予想コメント】

【休み明け初戦】流れ乗れれば・成長窺え
【調教】久々も好気配
【直前・変わり身診断】キリっと引き締まった馬体、走りも軽い
【事前予想】後半SP持続力勝負型で長い直線での直線勝負向きの馬。阪神2400mにも勝ち鞍があり、今回の条件に対しての不安要素は無い。ダービーでは位置取りが悪すぎた事もあり、ある程度の位置で運べれば上位争いがあっても

【前走決め手】

最後1F前詰まるもG前で差し切る・後半要素で他馬との違い見せる

【前走個別レース回顧】

発馬五分から中団前目のインを追走も、道中は少し下げて中団やや後方の内目で進める。3角から内を衝いてジワッと押し上げの態勢に入り、3~4角はそのまま内を通して4角で動いて直線は中目を衝く形。直線序盤で中目からグンと伸びを見せて前に迫ったが、半ばで前が壁になって内目に進路変更。内に入ったものの前に居た2着馬(サヴォーナ)がフラフラとして中々進路を得られない感じ。それでも残り100mで再び外へと持ち出して進路を確保するとそこから鋭い伸びを見せて、ゴール前でその2着馬を捉えきっての勝利。

道中は中団で貯める形から直線で鋭い加速を引き出して勝負を決めた形。ただ直線の進路取りで苦労した面はあって、特に半ばから最後1Fにかけて他馬との兼合いがありつつも進路を確保しきれず、本格的に追えず…という苦しい状況にあった。それでも最後100mの坂を上った所で進路確保するとグンと加速。他馬がやや脚色が鈍り気味になっていたのもあって、ゴール前の差し脚は一段と鋭く見えたのが印象的。

まぁ得意の後半SP持続力勝負の展開の中で加速面で他馬との違いを見せた内容。正直10秒台の鋭い脚は使えないと見ていただけにちょっと驚きの内容となった。他馬にそこまで加速型がいなかったという事が要因になるかもしれないが、それでも後半4Fが45.2秒という中で鋭く加速を見せた意味は大きい。しかも何度も言うが直線の進路確保が難しかったという状況だからこの結果と内容を大いに認められていいと思う。

【前走関係者コメント】

(川田将雅騎手)「よく届いてくれました。返し馬で非常にいい雰囲気で成長を感じることができる返し馬ができたので、そこから競馬をどうしていこうかというところで、こういう競馬を組み立てました。表に出せるほど極端に変化したわけではないですが、乗ってる感触としてはいい雰囲気で、いい成長を遂げたなというところでした。前を追いかけながらなんとかついていけるように、我慢したというよりついて行くのに必死でした。これだけ馬場も速いなか、一生懸命走り続けてなんとか追いついた。これだけ全体時計が速いなか、そういう競馬は得意ではないはずですが、勝ち切れたのは春からの成長分だと思います。一戦ごとに背中はよくなってきてますし、夏を越してよくなる中でこういう勝ち方もできましたので。まだまだこれからも成長していってくれる馬。順調にここまで来られてますので、このあとも無事に本番を迎えることができればという思いです」

(友道康夫調教師)「最後の100メートルぐらいで駄目かな、と思いましたが、最後の2完歩ぐらいでまたほえてました(笑)。(馬体重は)プラス2キロでそこまで変わっていませんでしたが、中身はだいぶ良くなっていましたし、調教も良かったですからね。きょうも地下道を歩いているとき、常歩から成長を感じていました。前半が1分ちょっとで、上がりも速い中ですからね。進化していると思います。(菊花賞は)父(サトノダイヤモンド)と一緒になれば。距離は見ての通りおっとりしているので問題ないと思います。在厩で調整していきます」

【2走前結果・レース展開】

日本ダービー・11着(0.7秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.4-59.6
 
平均寄りのスローという流れからの後半SP持続力勝負だが、向こう正面で逃げ馬(パクスオトマニカ)単騎の形に持ち込んでおり、2番手以降の集団で見るとかなりスロー寄りの流れと推定される。実質的にスローの流れから直線加速勝負という展開だが、ラップを見ると意外と鋭い加速を問われる形にはなっていない印象

【2走前予想コメント】

勝負強さあり・一戦毎に力つけ
【調教】終いの伸び良 
【事前予想】3連勝中勢いに乗る 位置取り、立ち回り噛み合えば 後半SP持続力勝負で浮上

【2走前決め手】

後方待機・直線伸びきれず・位置取り後ろ過ぎ

【2走前個別レース回顧】

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【2走前関係者コメント】

(川田将雅騎手)「馬はこの短期間でとても良くなっている。結果は出ていないが、秋が楽しみになる状態です」

【3走前結果・レース展開】

京都新聞杯・1着(-0.0秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 63.8-58.1
 
前半1000mが63.8秒という超スローペース。3角手前からペースが上がっての後半4FのSP持続力勝負の形だが、純粋な後半要素の勝負となった印象

【3走前予想コメント】

着実に良化辿り・外回り2200合う
【調教】手応え十分
【直前・変わり身診断】A・素軽いフットワーク、馬体も良く見せる
【事前予想】
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【3走前決め手】

後半SP持続力勝負で持ち味発揮・他馬と比較して後半要素で上回る

【3走前個別レース回顧】

発馬五分から中団中目を追走。道中は中団で進めて、3角過ぎからジワッと進出を開始。3~4角は中目を通して4角で動いて直線も馬場の中ほどを衝いて伸びを見せる。半ばではグンと加速して最後の1Fで内目で粘る先行馬に肉薄するが最後の100mで少し伸びを欠く感じ。それでも再度伸びを見せてゴール前で先行馬を纏めて交わし切っての勝利。

超スローの後半勝負という展開だが、直線は各馬脚色に余裕があってその中での加速勝負。そこで半ばで他馬との違う加速を見せたし、最後の1Fでもしぶとく再度伸びを見せた事で、他馬と比べても後半要素の強みを見せた形になる。正直そこまで加速型のイメージが無い馬だけに、向こう正面でマキシ(4着)が捲る様な動き出しを見せて多少なりとも後半のSP持続力勝負寄り(後半4F戦)になった分だけ助かったような印象。マキシが動いても直線の加速勝負のような展開になっていているのだが、その中で後半要素で何とか上回る面を見せたものの、超スローの流れで33.3秒の脚だと更に上のレベルでは通用しない可能性が高い。まぁ小雨が降っている状態で馬場も少なからず影響を与えていた可能性もあるが、本質的には長めに脚を使うタイプで後半SP持続力勝負タイプだろう。

【3走前関係者コメント】

(川田将雅騎手)「無事に届いて何よりです。(ペースは)遅かったですが、この馬の競馬に徹しながら、リズム良く走れていましたので、そこを大事にしながらでした。みんな伸びていましたし、その中でよく届いてくれたという気持ちです。体もしっかりして、芯が入って馬も良くなっていました。勝ったことによって賞金を加算でき、ダービー(28日・東京)に向かえます。そこを褒めてあげたいです」

【菊花賞に向けてのポイント】

トライアル2勝の実績で、ここは最後の一冠で何とか勝利を手にしたいところ。現状スローの後半SP持続力勝負で結果を残しているので、やはり理想はスローの流れになる事になる。ただ平均寄りで流れた展開になった場合、後半要素で違いを引き出せるかどうかがカギになる。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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