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天皇賞秋 2022 予想

 
今年の天皇賞秋は強力な先行馬パンサラッサが序盤でどういう動きを見せるかによるところが大きいと思われる。真面ならパンサラッサがある程度流れる展開を演出する形の競馬が濃厚であり、これにジャックドール、バビットあたりがどういう位置につけるか、或いは絡んでいくかが最大の焦点。
 

天皇賞秋はここ最近は緩い流れからの後半のSP持続力勝負の形が多かったレースで、特に4角から直線半ばまでの加速力が重視される形が多かった。しかし今年はパンサラッサの動向次第で前半要素を問われた上での加速を問われる形になる可能性がある。こういう事情からも近年は後半の加速力だけを問われる展開が多かった天皇賞秋も、今年は例年とは少し異なるレース展開になると見る。そうなると後半要素だけでなく前半要素も含めた総合的要素を重視して予想を組み立てる事がベストだと思う。
 

G1に出てくるくらいだからどの馬もそれなりに高いレベルの後半要素を備えているが、今回は流れる展開を苦にしない事が最前提で、その中でいかに後半要素で他馬との違いを引き出せるというのがポイント。そういう視点で見て行くと◎シャフリヤールが自然と浮上してくる。

シャフリヤールと言えば昨年のダービー馬ではあるが、注目すべきは3歳時の毎日杯のレース内容。この毎日杯では平均ペース持続ラップだが終始11秒台を連発する流れで、その中で直線で更にひと足を使って馬群を抜け出すレースを見せている。この毎日杯は前半57.6秒後半58.0秒、4Fでも見ても前半45.9秒、後半46.3秒と結構前半のスピード要素を問われた展開で最終的にはレコード決着となった内容。その中で直線で加速を引き出している事からも、流れる展開で末脚を削がれるタイプでは無い事が見て取れる。

他の出走馬を見ても後半要素で勝負したい馬は出来れば緩めの追走が望ましいタイプばかりで、この馬としてはそれなりに流れる展開になって更に強みを発揮出そうなところは非常に心強い。心配な材料としてな天候と馬場の状態で、昨年神戸新聞杯で惨敗したように力の要る馬場は不得手に見えるし、好走時(毎日杯、ダービー)は高速馬場だったという点がある。しかし現在のところ天気の心配はなさそうだし、東京の馬場も先週までを見ると高速馬場と言える状態。この馬としては好条件が揃ったレースとも言えるだろう。

今年は海外遠征が続いて今回が国内初レース。この馬の本来の能力を忘れ去られているのか前日のオッズで3人気はやや低めの人気。妙味的にも見逃す手は無い。
 

相手筆頭は○ジャックドールを。
こちらもある程度前半要素を問われる形に対応できるという視点での対抗評価。前走で好位から進める形で結果を出した意味は大きく、流れる展開を作り出すと想定されるパンサラッサに対して前目で自然といい位置で運べれば…という感じ。正直なところ好走するには後続の出方と最後の1Fの粘り次第という面はあるが、それでも前々で運べる利点と東京コースでも直線で再加速する形で結果を残している点は魅力。元々後半の加速勝負にならなければ…というタイプだし、今回想定される展開だとこの馬には好都合という要素は多いと見る。
 

3番手には▲マリアエレーナを抜擢。
後半要素だけでなく前半要素を含めた総合的バランスを問われる展開を想定するとこの馬が浮上してくる。昨年まではスローの後半勝負型という印象が強かったが、ここ数戦は平均ペースの中でスピード持続力を生かす形で好走を見せているのは魅力。特に前走の小倉記念ではスピード面で大きく進境を見せたのは大きい。想定しているパンサラッサが作り出す流れる展開であれば、そこまで後半要素だけを問われることは無いと思う。それはこの馬自身にとっては好都合で、ある程度前目の位置取りから前後半のバランスの取れた運びが出来ればチャンスはあると思う。
 

相手は後半要素の強みだけで上位に来そうな△イクイノックスを筆頭に、皐月賞の内容を最大限に評価して△ジオグリフ、2000mで新味を見せた△カラテも警戒して連下候補に加えたいと思う。
 
 

◎シャフリヤール
○ジャックドール
▲マリアエレーナ
△イクイノックス
△ジオグリフ
△カラテ

【買い目】
馬連:◎○▲ BOX 3点
3連複:◎○▲軸 △流し 10点
3連単F:◎→○▲→○▲△ 8点

 


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